ペロニー病(陰茎の弯曲やしこり)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ペロニー病は、陰茎の海綿体という組織の中に硬い「プラーク」と呼ばれるしこりができ、そのために陰茎が曲がったり、痛みを感じたりする病気です。発症すると勃起時に陰茎が弯曲し、性交が難しくなることがあります。命に関わる病気ではありませんが、症状に悩む方も多いため、早めに医師へ相談することが大切です。
重要な事実
- 陰茎に硬いしこり(プラーク)ができることが特徴です。
- 勃起時に陰茎が曲がり、痛みや性交困難を引き起こすことがあります。
- 放置しても自然に良くなることはありますが、症状が続く場合は泌尿器科の受診が推奨されます。
決してまれな病気ではありません。諸外国の研究では、40歳以上の男性のおよそ3〜9%が経験するという報告があります。
主に40代から60代の男性に多く見られます。加齢とともに発症率が高くなりますが、若い男性や小児ではまれです。
症状
- 性行為や外傷の最中に突然、陰茎に激痛と「ポキッ」という音がし、腫れや内出血が見られる(陰茎骨折の可能性)
- 痛みを伴う勃起が4時間以上続く(持続勃起症の可能性)
- 突然、尿がまったく出ない、または大量の血尿が出る
- ⚠陰茎のしこりが急に大きくなった、または痛みが急に強くなった
- ⚠安静にしていても陰茎に強い痛みがある
- ⚠原因不明の腫れや内出血が広がっている
一般的な症状
- 陰茎に硬いしこり(プラーク)が触れる
- 勃起時に陰茎が曲がって見える
- 勃起時または性交時に陰茎の痛みを感じる
- 陰茎が短くなったように感じる
- 勃起がしにくい、または硬さが弱くなる(勃起障害)
子供の症状
- 小児では非常にまれです。陰茎の弯曲やしこりが見られた場合は、生まれつきの形態異常や他の病気の可能性もあるため、小児科または泌尿器科で受診してください。
高齢者の症状
- 高齢者では、加齢に伴う組織の変化によって、少しずつ弯曲が進むことがあります。急速に悪化することはまれですが、気になる症状があれば泌尿器科で評価してもらいましょう。
原因
主な原因
- 陰茎の海綿体に小さな傷ができること(性行為中やスポーツなどの軽い外傷がきっかけになることがあります)
- 傷を修復する過程で、硬い線維組織(プラーク)が過剰に形成されること
- 遺伝的な要因や自己免疫的な反応が関係するという説もあります
リスク要因
- 年齢(40歳以上)
- 糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病
- 家族歴(家族にペロニー病の人がいる)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 陰茎の激しい痛みが突然起こった
- 血尿がある、または尿が出ない
- 陰茎の腫れや内出血が急速に広がる
定期受診を予約すべき場合:
- 陰茎にしこりや弯曲があるのに気づいた
- 勃起時や性交時に痛みがある
- 症状について不安があり、一度医師に相談したい
診断
診断は、問診と身体診察が中心です。医師が陰茎を触って硬いしこりや弯曲の程度を確認します。勃起時の状態を自分の写真で持参すると、診断の参考になることもあります。
行われる可能性のある検査
- 視診・触診(陰茎を見て、触れて確認する)
- 陰茎超音波検査(しこりや血流の状態を確認する)
- 勃起時の状態を評価する検査(必要に応じて)
- 血液検査(糖尿病などの関連する病気がないか確認する)
診察で予想されること
外来で行われ、特別な準備はほとんどいりません。診察室で症状や経過について話し、必要に応じて検査を受ける流れです。痛みを伴う検査はまれで、リラックスして説明できるようにしておくと安心です。
治療
治療方針は症状の程度や経過によって異なります。まずは医師とじっくり相談し、無理のない範囲で進めることが大切です。多くの場合、最初は薬や生活習慣の見直しなどの保存的治療から始めます。
自宅でのセルフケア
- 喫煙をしている場合は禁煙を検討する
- 糖尿病・高血圧などがある場合は、医師の指示に従って治療を続ける
- 性行為の際は無理な体勢を避け、パートナーと十分にコミュニケーションをとる
- 痛みや違和感があるときは、無理に強い勃起を誘発しない
医療治療
医師が処方する内服薬や、陰茎に直接注射する局所注入療法、衝撃波を使った物理的治療などの方法があります。一部のサプリメントや健康食品が話題になることもありますが、効果には科学的な証拠が乏しいものも多く、自己判断での使用は避けてください。どの治療が適しているかは、医師があなたの症状や健康状態に合わせて提案します。
手術が検討される場合
病気が安定してから(多くの場合、発症から6か月〜1年後を目安に)、重度の弯曲によって性交が困難な場合に手術が検討されます。手術には陰茎の長さを保つ方法や弯曲を矯正する方法などがあり、泌尿器科の専門医が患者さんの状態に合わせて提案します。
この病気と共に生きる
症状の現れ方や進行は人によって異なります。焦らずに、自分のペースで通院を続けることが大切です。パートナーがいる場合は、一人で抱え込まずに話し合うことで、心理的な負担を減らせることがあります。
生活習慣のアドバイス
- 喫煙をやめ、飲酒はほどほどにする
- 毎日30分程度の軽い運動を心がける
- パートナーや友人と率直に話し、孤立しない
- 症状を記録し、通院時に医師へ伝えられるようにする
食事と運動
バランスのよい食事と適度な運動は、血管の健康を保つのに役立ちます。生活習慣病はペロニー病の進行に関わることがあるため、野菜や魚を多くとり、塩分や脂肪を控えめにした食生活を心がけましょう。
精神的健康と心の健康
外見や性機能に影響があるため、照れや不安、落ち込み、自尊心の低下などを感じることがあります。こうした感情は自然なものです。一人で抱え込まず、パートナーや医師、カウンセラーに話すことが回復への第一歩になります。
予防
はっきりとした予防方法はありませんが、性行為中の強い衝撃や外傷を避けること、健康的な生活習慣を送ることでリスクを下げられる可能性があります。
検診プログラム
ペロニー病に特化した検診はありません。気になる症状があれば、早めに泌尿器科で相談することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 弯曲が進行して性交が難しくなる
- 勃起障害(ED)が続く
- 陰茎の長さが目に見えて短くなる
- 痛みが慢性化する
長期的な見通し
治療を受ければ、多くの場合、症状は落ち着きます。自然に改善することもありますが、放置しすぎると回復までに時間がかかることがあります。専門医のケアを受けることで、自信を取り戻し、良い生活の質を保つことができます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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