おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
おむつかぶれは、おむつが当たっている部分の皮膚が赤くなったり、はれたり、痛んだりする炎症です。おむつのなかが蒸れたり、尿や便に触れたりすることで起こります。
重要な事実
- おむつかぶれはとてもよくある皮膚のトラブルです。
- 正しいケアで多くは数日でよくなります。
- 赤ちゃんだけでなく、おむつを使う大人にも起こることがあります。
とてもよくある症状で、赤ちゃんのほとんどが一度は経験すると言われています。
主に乳幼児ですが、おむつを使う高齢者や体の不自由な大人にも起こることがあります。
症状
- 意識がもうろうとする
- 呼吸が苦しそう
- 高熱が続く
- 皮膚の広い範囲が紫色や黒っぽくなる
- ⚠強い痛みがある
- ⚠発熱がある
- ⚠ただれや水ぶくれが急速に広がる
- ⚠悪臭のあるおりものや汁が出る
一般的な症状
- おむつに触れる部分の皮膚が赤くなる
- 軽い腫れやぶつぶつができる
- かゆみやヒリヒリした痛み
- 皮膚がかさついたり、ただれたりする
子供の症状
- おむつを替えるときに泣いたり、いやがったりする
- 太ももの付け根やおしりに赤い発疹が広がる
- おむつのゴムが当たる部分に赤みが出る
高齢者の症状
- おしりや太ももの内側の赤み
- 皮膚がしめって白っぽくなることがある
- かゆみや痛みで座っているのがつらい
原因
主な原因
- おむつの中が長時間しめっている
- 尿や便が皮膚に長時間触れている
- おむつや衣服が皮膚をこする
- カビ(真菌)や細菌が増える
リスク要因
- おむつを替える回数が少ない
- 下痢をしている
- 抗生物質を飲んでいる
- 離乳食を始めたばかり
- 肌が敏感でアレルギー体質
- おむつが合っていない
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- おむつかぶれがどんどん広がる
- 痛みやかゆみが強く、眠れないほど
- 発熱やただれ、水ぶくれがある
- 1週間ほど自分でケアしてもよくならない
定期受診を予約すべき場合:
- おむつかぶれが繰り返し起こる
- 市販の保湿クリームなどで改善しない
- 乳児や高齢者で、介護している家族がケアに不安がある
診断
医師がおむつかぶれのある皮膚の状態を見て診断します。赤みの広がりや症状、経過を確認します。
行われる可能性のある検査
- 目で見て診ることがほとんどで、特別な検査は必要ありません。
- カビや細菌の感染が疑われるときは、皮膚をそっとこすって調べる検査をすることがあります。
診察で予想されること
診察では、おむつの交換頻度や使っているおしりふき・クリーム・おむつの種類などについて聞かれます。症状に合わせてケアの方法や治療の説明があります。
治療
治療の基本は、おむつをこまめに替え、皮膚を清潔で乾いた状態に保つことです。必要に応じて、医師が外用薬を処方することがあります。自分で薬を選ぶときは、薬剤師や医師に相談しましょう。
自宅でのセルフケア
- おむつはこまめに替え、ぬるま湯でやさしく洗う
- 洗ったあとは、やわらかいタオルで軽く押すようにして水気をとる
- おむつを外して、肌を空気にふれさせる時間を作る
- 刺激の少ないおしりふきや洗浄剤を使う
- おむつのサイズや種類を見直す
医療治療
医師は炎症を抑える外用薬(塗り薬)や、真菌(カビ)の感染がある場合には抗真菌薬を処方することがあります。処方された薬は指示どおりに使いましょう。
手術が検討される場合
おむつかぶれに対して手術が必要になることはありません。
この病気と共に生きる
おむつを替えるたびに、皮膚をやさしく洗って乾かすことを習慣にしましょう。痛みやかゆみがあるときは、こすらずにそっと触るようにします。
生活習慣のアドバイス
- おむつを外して過ごす時間を1日数回作る
- 通気性のよい服装やおむつを選ぶ
- 水分をしっかりとり、尿の濃度をうすめて刺激を減らす
- 入浴時は刺激の少ない石けんを使い、よくすすぐ
食事と運動
おむつかぶれのときは、特別な食事制限はありませんが、下痢をしているときは消化のよい食事を心がけましょう。赤ちゃんの場合は、おむつを外した時間にのびのびと体を動かすことも皮膚によいです。
精神的健康と心の健康
おむつかぶれが長引くと、本人だけでなく、世話をする家族も疲れや不安を感じることがあります。ひとりで抱え込まずに、家族や専門家に相談してください。
予防
おむつをまめに替え、皮膚を清潔で乾燥した状態に保つことで、多くは予防できます。おむつを交換するたびに肌の状態を確認しましょう。
合併症
治療しない場合
- 皮膚がただれて細菌やカビに感染する
- 感染が広がって痛みやかゆみが強くなる
- まれに皮膚の深い部分まで炎症が進む
長期的な見通し
適切なケアと治療で、ほとんどは数日から1週間ほどでよくなります。なかなか治らない場合は、医療機関に相談すれば適切なアドバイスがもらえます。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。