手足口病とは?
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
手足口病は、手のひらや足の裏、口の中に小さな水ぶくれができる、ウイルスが原因の感染症です。多くは軽い症状で、特別な治療をしなくても1週間前後でよくなります。
重要な事実
- 夏から秋にかけて流行し、主に乳幼児がかかります。
- 咳やくしゃみ、水ぶくれの液体、便などを通して人にうつります。
- 水分をしっかりとりながら休むことが、回復の早道です。
とても一般的な病気で、特に5歳以下の子どもでは多くの人が経験します。
主に乳幼児がかかりますが、大人も感染することがあり、大人のほうが症状が重くなることもあります。
症状
- 高熱が続き、ぐったりして意識がもうろうとしている
- けいれん(ひきつけ)を起こしている
- 息苦しそう、または呼吸が速い
- 水分を受けつけず、おしっこが4~6時間以上出ない
- ⚠口の痛みが強く、水分をほとんどとれない
- ⚠おしっこの量が明らかに減っている
- ⚠頭痛や嘔吐が続く
- ⚠症状が1週間以上よくならない、または悪化している
一般的な症状
- 口の中の小さな水ぶくれや痛み
- 手のひらや足の裏の赤い発疹や水ぶくれ
- 38度前後の発熱
- のどの痛みや食欲の低下
子供の症状
- よだれが多くなる
- 口を痛がって飲んだり食べたりしたがらない
- 機嫌が悪く、ぐずる
- おしりやひざに発疹が出ることもある
高齢者の症状
- のどの痛みが強く、食べ物を飲み込みにくい
- 高熱が出ることがある
- 手のひらや足の裏に数多くの水ぶくれができる
- まれに爪が変色したり、数週間後に抜けることがある
原因
主な原因
- エンテロウイルス(コクサッキーウイルスA6、A16など)が原因です。
- 感染者がせきやくしゃみをしたときの飛沫を吸い込むことでうつります。
- 水ぶくれの中の液体や、感染した人の便に触れた手を介してうつることもあります。
リスク要因
- 5歳以下の乳幼児
- 保育園・幼稚園など集団で過ごす場所
- 夏から秋にかけての流行期
- 手足口病にかかった人と同居している
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 水分がまったくとれず、おしっこが減っている
- ぐったりしている、または意識がぼんやりしている
- 高熱が続く
- けいれんや強い頭痛がある
定期受診を予約すべき場合:
- 口や手、足の発疹が気になる
- 発熱やのどの痛みがある
- いつ受診すればよいか迷っている
診断
医師が、手足や口の中の症状を診て診断します。これまでの症状の経過や、周囲で手足口病の人がいなかったかも確認されます。
行われる可能性のある検査
- 症状の問診と視診
- 口の中やのどの診察
- 必要に応じて、のどのぬぐい液や便などのウイルス検査
診察で予想されること
診察は短時間で、特に痛みをともなう検査は通常ありません。診断後は、症状をやわらげる方法や家庭での注意点について説明があります。
治療
手足口病はウイルスそのものを直接やっつける特別な治療薬はなく、症状をやわらげながら体力を回復させるのが中心になります。
自宅でのセルフケア
- 口の中が痛いときは、冷たいものや口当たりのよいものを少しずつたべる
- 熱があるときは、体を休め、こまめに水分を補給する
- 水ぶくれはなるべくつぶさないようにし、清潔に保つ
- タオルや食器を家族と分けて、うつさないようにする
医療治療
医療機関では、脱水を防ぐための点滴や、口の痛み・発熱をやわらげる処置が行われることがあります。薬を使う場合は、医師や薬剤師の指示を必ず守ってください。市販薬を使う前にも、医療従事者に相談しましょう。
手術が検討される場合
手足口病で手術が必要になることはありません。
この病気と共に生きる
つらい症状がある間は、無理をせずに自宅で安静にしましょう。多くの場合、1週間ほどで症状は軽くなります。
生活習慣のアドバイス
- こまめに手を洗う
- 十分な睡眠をとる
- 少量でも頻繁に水分をとる
- 症状が落ち着くまで、保育園・幼稚園・学校は休む(施設や地域の決まりに従う)
食事と運動
食事は、刺激が少なく飲み込みやすいもの(おかゆ、冷たいゼリー、スープなど)がおすすめです。運動は、熱が下がり体調が戻ってから無理のない範囲で再開しましょう。
精神的健康と心の健康
口の痛みやかゆみで、お子さんがつらい思いをすると、親も心配になるでしょう。症状が続くと不安になることもありますが、不安を一人で抱え込まず、医療者や周囲に相談してください。
予防
手足口病を完全に防ぐことはむずかしいですが、手洗いをていねいに行い、排泄物やおむつの処理後の手洗いを徹底することで、うつるリスクを減らせます。
ワクチン
現在、日本では手足口病を予防する定期接種のワクチンはありません。ワクチンの接種を受ける前に、医師に相談してください。
検診プログラム
手足口病を早期に見つけるための定期検診はありません。症状が出たら医療機関で相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- まれにウイルスが脳に影響をおよぼし、髄膜炎(ずいまくえん)や脳炎(のうえん)を起こすことがあります。
- 口の中の痛みで水分が十分にとれず、脱水になることがあります。
- まれに爪が数週間後に抜けることがありますが、多くの場合、自然に新しい爪が生えてきます。
長期的な見通し
手足口病は、ほとんどの人が自然に回復します。重い合併症はとてもまれです。心配な症状があれば早めに受診し、水分を補給しながら休めば、予後は良好です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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