がんについて知っておきたいこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
がんとは、体の中で細胞が異常に増え続ける病気の総称です。正常な細胞は決められた範囲で増えますが、がん細胞は制御を失い、周りの組織に広がったり、ほかの臓器に転移したりすることがあります。早期に見つかれば、多くの場合で治せる病気です。
重要な事実
- がんには多くの種類があり、大きさ、場所、進行度によって治療方針が異なります。
- 日本では生涯に2人に1人ががんになるとされる、とても身近な病気です。
- 早期発見・早期治療によって、治る可能性が大きく高まります。
はい、とても身近な病気です。厚生労働省の統計によると、日本人の約2人に1人が生涯のうちにがんにかかるといわれています。
年齢・性別を問わず、誰でもかかる可能性がありますが、特に高齢になるほどかかりやすい傾向があります。また生活習慣や感染症、遺伝的な要素なども関係します。
症状
- 急激な激しい痛みがある
- 意識がもうろうとする
- 呼吸が苦しくて息ができない
- 大量に出血する
- けいれんが続く
- ⚠高熱が続く
- ⚠新たに現れたしこりが急速に大きくなる
- ⚠血便や血尿が出た
- ⚠2週間以上続く原因不明の体重減少
一般的な症状
- しこり(こぶ)に気づく
- 原因不明の体重減少
- 長引く咳や声のかすれ
- 出血(血便、血尿、不正出血など)
- 皮膚のほくろの形や色の変化
- いつまでも治らない傷や潰瘍
子供の症状
- 小児がんはまれですが、発熱が続く、顔色が悪い、体にしこりがある、目の異常などが見られることがあります。ただし、これらの症状の多くは、がん以外の病気によるものです。
高齢者の症状
- 高齢者では痛みを感じにくい、症状がはっきりしないことがあります。食欲低下、体重減少、体のだるさなどが長く続く場合は、注意が必要です。
原因
主な原因
- がんは、細胞の遺伝子(設計図)が傷つき、細胞が無秩序に増えることで起こります。
- タバコの煙に含まれる有害物質
- 過度の飲酒
- ウイルスや細菌への感染(例:肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、ピロリ菌など)
- 紫外線や放射線
リスク要因
- 運動不足
- 塩分の多い食事や野菜不足
- 持続的なウイルス感染
- 家族歴(遺伝的な要因は一部ですが、影響することがあります)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 気になる症状が2週間以上続く場合
- しこりや出血など新しい症状が出た場合
- 検診で異常を指摘された場合
定期受診を予約すべき場合:
- 定期的ながん検診を受ける
- 気になる症状がなくても、年に1回は健康診断を受ける
- がんの家族歴がある場合は、検診の間隔などについて医師に相談する
診断
がんの診断は、問診、身体診察、画像検査、血液検査、内視鏡検査に加え、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる「生検(組織診)」を組み合わせて行います。生検の結果ががんの確定診断に最も重要な役割を果たします。
行われる可能性のある検査
- 画像検査(X線、CT、MRI、超音波など)
- 血液検査(腫瘍マーカーや一般的な検査)
- 内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラなど)
- 生検(組織を一部採取して詳しく調べる検査)
診察で予想されること
がんの診断には時間がかかることがあります。担当医や看護師が検査の説明をしてくれますので、不安なことや疑問は遠慮なく相談しましょう。結果を聞くときは、可能であれば家族や信頼できる人に同席してもらうと安心です。
治療
がんの治療法は、がんの種類、進行度、体の状態に応じて、複数の方法を組み合わせて行われます。主な治療には手術、放射線治療、薬物療法(抗がん剤など)、免疫療法などがあります。治療は担当医と十分に話し合い、納得したうえで決めることが大切です。
自宅でのセルフケア
- 治療中は無理をせず、十分な休息をとる
- 痛みや吐き気、だるさなどの症状は、我慢せずに医療スタッフへ伝える
- 食べられるものを少しずつでもいいので、栄養をとるように心がける
- 気分が落ち込んだときは、一人で抱え込まずに誰かに話す
医療治療
治療法には、がんを切除する手術、放射線を照射する放射線治療、抗がん剤などの薬で全身を治療する薬物療法、免疫や分子の仕組みを利用した治療法があります。複数の医療専門家が連携して、一人ひとりに合わせた治療計画を立てるのが一般的です。
手術が検討される場合
手術は、がんを根治するための主要な治療法のひとつです。早期がんでは、手術だけで治癒が期待できる場合もあります。がんの場所や大きさに応じて、切除の範囲は異なります。
この病気と共に生きる
治療中は体力が低下しやすいため、体調と相談しながら無理のない生活を送りましょう。仕事や家事の負担は、周囲のサポートや相談支援センターを活用して調整することができます。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠をとる
- バランスのよい食事を心がける
- ウォーキングなど、医師に相談しながら適度に体を動かす
- 禁煙し、アルコールは控えめにする
食事と運動
野菜や果物、豆類、魚などを中心としたバランスのよい食事が推奨されています。塩分や加工食品を控え、無理のない範囲での運動を続けると、体力維持や再発予防にも役立つ可能性があります。具体的な食事や運動は、担当医や管理栄養士に相談しましょう。
精神的健康と心の健康
がんと診断されると、不安や悲しみ、怒りなどさまざまな感情が湧くのは自然なことです。うつ症状や強いストレスを感じる場合は、専門の心理士や精神科医の支援が受けられます。近くの相談支援センターに問い合わせるのも良い方法です。
予防
すべのがんを予防できるわけではありませんが、禁煙、節酒、感染症対策、バランスのよい食事、適度な運動などの健康的な生活習慣によって、がんにかかるリスクを下げられます。
ワクチン
肝炎ウイルスワクチンやヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、一部のがんの予防に役立つとされています。接種対象や時期などは、医師に相談してください。
検診プログラム
がん検診は、自覚症状のない早期のがんを見つけるための重要な手段です。日本人に多い胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんなどは、定期的に検診を受けることが推奨されています。
合併症
治療しない場合
- がんが成長すると、痛みや出血、食欲低下、体重減少などが現れることがあります。
- がんが他の臓器に転移すると、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
- 命に関わることもありますが、治療を受ければリスクを大きく減らせます。
長期的な見通し
がんの治療法は日々進歩しており、現在では早期発見・早期治療で治る種類も多くあります。たとえ進行がんであっても、薬物療法や緩和ケアを組み合わせて、長く生活の質を保ちながら治療を続けられるようになってきました。希望を持って、自分に合った治療を見つけることが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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