子宮頸がん(子宮けいがん)とは?
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
子宮頸がんは、子宮の入り口にある「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」という場所にできるがんです。多くの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染です。初期はほとんど症状がなく、検診で見つかることが多いです。
重要な事実
- 検診で早期に見つかれば、ほとんどは治るがんです。
- HPVワクチンも子宮頸がんを防ぐ方法として認められています。
- 異常があっても、すぐにがんとは限りません。
日本では、30代~40代の若い世代に増えてきています。
性経験のある女性であれば誰でもかかる可能性があります。特に10代後半から30代で感染するHPVが、何年もかけてがんになることがあります。
症状
- 大量の出血(1時間に1回以上、生理用ナプキンを替えるほどの量)
- 意識が遠くなるような強いめまい
- 耐えられないほどの激しい腹痛
- ⚠性交後や生理の間に出血がある
- ⚠おりものに血が混じる
- ⚠骨盤のあたりの鈍い痛みが続く
一般的な症状
- 性交後の出血
- 生理の間の異常な出血
- おりものが増える・臭いが気になる
- 性交時の痛み
子供の症状
- 小児に子宮頸がんはほとんどありません。心配な時は小児科医にご相談ください。
高齢者の症状
- 閉経後の予期しない出血
- 腰痛や腹痛
- 足のむくみなども出ることがあります。
原因
主な原因
- HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が主な原因です
- がんになるまでに通常、数年から十数年かかります
リスク要因
- 免疫力が落ちている(HIVや免疫抑制薬など)
- 多くの性パートナーとの性行為
- 初性行為の年齢が若い
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 大量出血や強い痛みがある場合は、緊急性があるかもしれません。すぐに婦人科へ連絡してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 1年に1回の子宮頸がん検診を受けましょう。検診は市町村からの案内で無料や低額で受けられます。
診断
最初に子宮頸がん検診(細胞診)を受けます。異常があれば、さらに詳しい検査をします。
行われる可能性のある検査
- 子宮頸部の細胞診(パップスメア検査)
- HPV検査(ウイルス感染の有無)
- コルポスコピー(拡大鏡で子宮頸部を観察)
- 組織診(組織の一部を取って調べる)
診察で予想されること
検診は数分で終わり、器具を入れるため少し違和感がありますが、強い痛みを感じる人は多くありません。結果が出るまでに1~2週間かかります。
治療
治療はがんの進行具合(病期)や年齢、妊娠の希望によって決まります。大きく分けて、手術、放射線治療、薬物療法があります。担当医とよく相談して決めましょう。
自宅でのセルフケア
- 治療中は十分な休養をとる
- 出血がある時は水泳や入浴を避け、シャワーにとどめる
- 不安な時は一人で抱え込まず、家族や看護師に話す
医療治療
手術では子宮頸部の一部だけを切除する方法から子宮全体を摘出する方法まであります。放射線治療はがんのある場所に放射線を当てて治療します。薬物療法は抗がん剤を中心に、がんのタイプに合わせて行われます。免疫治療薬や分子標的薬と呼ばれる薬が使われることもありますが、どの治療が適しているかは医師の判断が必要です。
手術が検討される場合
ごく初期のがんや、これから赤ちゃんを望む場合には、子宮の入り口だけをくり抜く円錐切除術・子宮頸部摘出術が行われることがあります。
この病気と共に生きる
治療後は経過観察が欠かせません。検診を続け、出血や痛みなどの変化があればすぐに医師に伝えましょう。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙を目指しましょう
- 免疫力を高めるため、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がける
- ストレスをためず、無理をしない
食事と運動
治療中は吐き気や味覚の変化があることもあります。食べたい時に食べられるものを少しずつでよいので、無理なく食べましょう。体力が戻ったら軽い散歩から始めましょう。
精神的健康と心の健康
がんと告知されたり、治療を受けたりする中で、不安やうつが続くことがあります。妊娠や出産への心配も大きなストレスになります。そんな時は遠慮なく医療者に話し、必要であれば心のケアの専門家につないでもらいましょう。
予防
子宮頸がんは、検診で見つけるだけでなく、予防する方法もあります。HPVワクチンと定期検診の両方が大切です。
ワクチン
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぎます。日本でも定期接種として受けられます。接種についてはかかりつけ医に相談してください。
検診プログラム
日本では20歳から子宮頸がん検診が推奨されています。厚生労働省も定期検診をすすめています。2年に1回を目安に受けるのがよいとされています。
合併症
治療しない場合
- がんが進行すると、子宮の周りの組織や膀胱・直腸に広がる
- 転移して肺や骨などに影響する
長期的な見通し
早期発見・早期治療の成績はとても良く、子宮頸がんは「治るがん」の代表でもあります。どんな進行期でも、最適な治療法があります。希望を持ってください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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