かぜ(普通感冒)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
かぜ(普通感冒)は、のどや鼻などの上気道にウイルスが感染しておこる、軽い呼吸器の病気です。多くの場合、特別な治療をしなくても、1週間から10日ほどでよくなります。
重要な事実
- ウイルスが原因でおこるため、抗菌薬(抗生物質)は効きません。
- 発熱、せき、鼻水など症状はさまざまですが、多くの人は自宅で療養できます。
- 手洗い・うがい・休養・水分補給が基本の対処法です。
- 年間を通じて流行し、特に冬に増えます。
はい。かぜは、人がかかる病気のなかで最もありふれたもののひとつです。大人は年に2~4回、子どもはそれ以上かかることもあります。
男女を問わず、乳幼児から高齢者まで、あらゆる年齢の人がかかります。特に、免疫が未熟な子どもや、持病がある人はかかりやすいことがあります。
症状
- 呼吸が苦しそう、息ができない
- 顔色が青白い、唇が青い
- 意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない
- けいれん(ひきつけ)をおこす
- 胸の強い痛みがある
- ⚠熱が3日以上続く
- ⚠せきが1週間以上長引く
- ⚠耳が痛む、耳だれが出る
- ⚠のどの痛みが強く、水分がとれない
- ⚠ぐったりして元気がない
一般的な症状
- 鼻水や鼻づまり
- のどの痛み
- くしゃみ
- 軽い発熱
- 全身のだるさ
子供の症状
- 食欲がなくなる
- ぐずる、機嫌が悪い
- 熱が39度前後まで上がることがある
- 元気がなくなる
高齢者の症状
- 症状が出にくいことがある
- せきが長引く
- だるさや食欲不振が強く出ることがある
- 持病(心臓病や呼吸器の病気など)があると悪化しやすい
原因
主な原因
- ライノウイルスやコロナウイルスなど、多くの種類のウイルス感染が原因です
- 感染した人のせきやくしゃみのしぶき、手などを通じてうつります
- 冬に多くみられますが、年間を通じてかかることがあります
リスク要因
- 免疫力が低下している(睡眠不足や疲労、体調不良など)
- 季節の変わり目や寒い時期
- 人混みなど感染の機会が多い環境
- 手洗いや換気などの基本的な予防策が十分でない
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 症状が10日以上よくならない、またはいったんよくなった後に悪化する
- 発熱が3日以上続く
- 耳の痛みや頭痛が強い
- 息苦しさを感じる
- 水分が十分にとれず脱水が心配される
定期受診を予約すべき場合:
- 3~5日ほど症状が続くが、日常生活に支障がある
- 家族や学校・職場への感染が気になる
- 妊娠中など、体に負担がかかる状態でかぜをひいた
診断
かぜは、問診とからだの診察を中心に診断されます。せきや鼻水、のどの状態、熱の経過などを医師が確認します。
行われる可能性のある検査
- 基本的に特別な検査は必要ありません
- インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が疑われる場合は、必要な検査が行われることがあります
- 症状によっては、細菌感染や他の病気を調べるための検査が提案されることもあります
診察で予想されること
診察では、症状がいつからあるか、ほかに気になる症状がないかなどを聞かれます。必要に応じて、のどや耳を診たり、聴診器で呼吸の音を聞いたりします。多くの場合は、説明とアドバイスをもらって終わります。
治療
かぜそのものを治す特別な治療法はありません。からだがウイルスをやっつけるのを助けるために、休養と水分補給が基本です。症状をやわらげるための薬が使われることもありますが、すべての症状に効く薬はありません。
自宅でのセルフケア
- 十分な睡眠と休養
- こまめな水分補給(水、白湯、ハーブティーなど)
- 室内を加湿して、のどや鼻の粘膜を乾燥させない
- のどの痛みには、塩水や刺激の少ないうがい薬でうがい
- 無理をせず、外出や運動を控え、体力を温存する
医療治療
症状をやわらげるための市販薬には、せき止め、鼻水を抑える薬、解熱鎮痛薬などがあります。ただし、自己判断での使用は避け、かかりつけ医や薬剤師に相談して選ぶことが大切です。妊婦さんや持病のある方、小さなお子さんへの薬は、特に注意が必要です。抗菌薬(抗生物質)はかぜには効果がなく、医師の判断で使われることはほとんどありません。
手術が検討される場合
かぜに対して手術が必要になることはありません。
この病気と共に生きる
かぜをひいたら、体を休めることが最優先です。熱がなくても、せきや鼻水などの症状がある間は、外出や人との接触をできるだけ避け、家で過ごしましょう。十分な水分と栄養をとり、部屋の温度と湿度を快適に保ちます。
生活習慣のアドバイス
- 症状がおさまるまでは、入浴や激しい運動を控える
- せきやくしゃみが出るときは、マスクを着用する、またはティッシュで口を覆う(エチケット)
- 手洗いをこまめに行う
- 寝室の加湿や換気をする
食事と運動
食欲がないときは、うどんやおかゆなど、のどごしのよい温かいものを少しずつ食べましょう。無理に量を食べる必要はありません。水分は、お茶やスープなどでも補えます。運動は、回復するまでは控えめにしてください。
精神的健康と心の健康
かぜの症状で体がだるく、気分が落ち込んだり、イライラしたりすることがあります。また、仕事や学校を休むことで焦りや不安を感じるかもしれません。症状は一時的なものだと知り、自分をねぎらって休むことも大切です。
予防
完全に防ぐことはできませんが、感染のリスクを減らすことはできます。手洗い・うがい・換気・マスクの着用など、基本的な感染対策が有効です。
ワクチン
かぜそのものを予防するワクチンはありません。インフルエンザなど、かぜに似た病気でワクチンが使えるものは、かかりつけ医に相談しましょう。
検診プログラム
かぜを対象とした検診はありません。
合併症
治療しない場合
- 細菌感染がおこる副鼻腔炎(はなづまりや顔面の痛み)
- 中耳炎(耳の痛み、耳だれ)
- 気管支炎や肺炎(特に高齢者や持病のある方)
- ぜんそくの発作が誘発されることがある
長期的な見通し
かぜは、ほとんどの場合、数日から1週間ほどで自然に回復します。合併症がなければ、後遺症が残ることもありません。症状が長引いたり、悪化したりする場合は、早めに医療機関を受診すれば、適切なアドバイスがもらえます。心配しすぎず、体を休めることが何よりの治療です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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