血小板増加症(こうけっしょうばんしょう)とは
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
血小板は血液の中で血液を固まらせる役割をする細胞の一部です。血小板増加症とは、この血小板の数が正常より多くなっている状態のことです。多くの場合、一時的なもので症状を引き起こさないこともありますが、まれに血栓(血のかたまり)ができやすくなることがあります。
重要な事実
- 血小板増加症は、血小板の数が基準値を超えた状態です。
- 多くの人は症状がなく、健康診断で見つかります。
- 原因によって治療が必要な場合と、経過観察でよい場合があります。
- 血栓ができやすくなるリスクがあるため、必要に応じて医療機関で相談します。
比較的よく見られる血液の異常です。特に、感染症や炎症の後、出血後、鉄欠乏性貧血などで一時的に増えることがあります。
子どもから高齢者まで誰にでも起こる可能性がありますが、原因によっては高齢の方に多い傾向があります。慢性的に続く場合(本態性血小板血症)は60歳以上の方に多く見られます。
症状
- 突然の激しい頭痛、片側の手足の麻痺、意識がなくなる、胸の激しい痛み、呼吸困難、急に息苦しくなる、激しい腹痛、視界の一部が欠けるなどの症状がある場合は、すぐに119番に電話してください。
- ⚠発熱、出血が止まらない、激しい頭痛、持続するめまいなどがある場合は、その日のうちに医療機関に相談しましょう。
一般的な症状
- 多くの場合、症状はありません。
- まれに、頭痛、めまい、胸の痛み、手足のしびれなどが現れることがあります。
子供の症状
- 子どもでも多くの場合無症状ですが、まれに鼻血やあざができやすいことがあります。
高齢者の症状
- 高齢者では、疲れやすさや、手足のしびれ、記憶の変化などが現れることがありますが、これらは他の病気でも起こり得ます。
原因
主な原因
- 他の病気や状態に反応して血小板が増える『反応性血小板増加症』:感染症、炎症、鉄欠乏性貧血、出血、手術後、脾臓摘出後など。
- 骨髄自身に異常があって血小板が増える『本態性血小板血症』(原発性血小板血症)。
リスク要因
- 慢性炎症性疾患(関節リウマチなど)
- 鉄欠乏性貧血
- 脾臓を摘出した
- がん治療中
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合は、すぐに119番に電話してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断などで血小板が多いと指摘された場合や、気になる症状がある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
診断
血小板増加症は、血液検査(血算)で血小板数が基準値を超えたときに診断されます。問診と身体診察を行い、原因を調べるために追加の血液検査が行われることもあります。
行われる可能性のある検査
- 血算(血小板数の確認)
- 末梢血塗抹検査(血液を顕微鏡で観察する)
- 鉄代謝・炎症マーカー(CRPなど)の血液検査
- 骨髄検査(本態性血小板血症が疑われる場合)
診察で予想されること
診断のためには、再検査や追加の検査が必要になることがあります。数週間後に再度血液検査を行うこともあります。心配な点は遠慮なく医師に伝えてください。
治療
治療は、血小板増加症の原因によって異なります。反応性血小板増加症の場合、基礎にある病気(感染症や鉄欠乏性貧血など)の治療が中心となります。本態性血小板血症で、血栓や出血のリスクが高い場合は、血小板の数を抑える治療が行われることがあります。医師の指示なく自己判断で治療を中止しないことが大切です。
自宅でのセルフケア
- 十分な水分を取る
- 長時間同じ姿勢を避け、適度に体を動かす
- 禁煙・節酒に努める
- 定期的に医療機関でチェックを受ける
医療治療
治療が必要な場合は、医師の指導のもとで血小板の数を抑える薬や、血栓を防ぐための薬が処方されることがあります。これらの薬は、必ず医師の指示どおりに服用してください。具体的な薬の名前や用量については、医師または薬剤師にご相談ください。
手術が検討される場合
血小板増加症自体が手術の対象になることはまれです。ただし、脾臓摘出など別の病気の手術が原因で血小板が増えることがあります。
この病気と共に生きる
日常生活では、自分が血小板増加症であることを知り、定期的に医療機関でフォローアップを受けることが大切です。症状がなくても、医師の指示に従って血液検査を続けましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活習慣を心がける
- 適度な運動(医師の許可を得て)を行う
- 十分な水分補給
- 喫煙・過度な飲酒を控える
食事と運動
バランスの良い食事を心がけましょう。特に、青魚に含まれるEPAやDHAが血栓を防ぐ可能性があるという研究もあります。ただし、サプリメントで摂取する前に医師に相談してください。運動は、ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分程度行うことが推奨されますが、体調に合わせて無理のない範囲で行いましょう。
精神的健康と心の健康
多くの場合、命に関わる病気ではなく、普通の生活を送れます。しかし、血液の異常と聞くと不安になることもあるでしょう。不安や心配があるときは、医師や家族、友人に話すことが効果的です。気分の落ち込みが続くようであれば、早めに専門家に相談しましょう。
予防
反応性血小板増加症は、原因となる病気(感染症や鉄欠乏性貧血など)を適切に治療することである程度予防できる可能性があります。本態性血小板血症は、予防方法が確立されていません。定期的な健康診断と、気になる症状がある場合の受診が重要です。
ワクチン
血小板増加症そのものを予防するワクチンはありません。ただし、感染症が原因で血小板が増えることがあるため、インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種は、基礎疾患のある方には推奨されることがあります。医師に相談しましょう。
検診プログラム
特定の定期検診はありませんが、健康診断での血液検査で血小板数がわかるため、異常があれば見つけることができます。
合併症
治療しない場合
- 血栓症(静脈血栓塞栓症、心筋梗塞、脳卒中など)
- 出血しやすくなる(まれ)
- 妊娠中の合併症(流産など)
長期的な見通し
多くの血小板増加症は基礎疾患への対応で改善します。本態性血小板血症でも、適切な治療と定期的なフォローアップにより、ほとんどの人が健康な生活を送ることができます。心配な場合は、血液内科の専門医に相談することをおすすめします。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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