夢遊病(睡眠時歩行症)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
夢遊病(睡眠時歩行症)は、眠っている間に起き上がって歩き回る現象です。本人は無意識で、後から覚えていません。多くの場合、子どもにみられますが、大人にも起こることがあります。
重要な事実
- 睡眠中に突然起き上がり、歩いたり部屋を移動したりします。
- 本人は自分の行動を覚えておらず、目が覚めると混乱することがあります。
- 無理に起こさず、安全を確保して見守ることが大切です。
決して珍しいものではなく、特に子どもでは約5人に1人が一度は経験すると言われています。
子どもに多く、3歳から7歳ごろにピークがあります。大人になると減りますが、ストレスや睡眠不足などで起こることがあります。
症状
- 以下の症状がある場合は、すぐに119番で救急車を呼んでください。
- 夢遊病の最中に頭をぶつけて意識がない
- 呼吸が止まっている
- 激しいけいれんが止まらない
- 自分や他人を傷つけるような激しい行動がある
- ⚠以下の症状がある場合は、当日中に医療機関へ相談しましょう。
- ⚠転んで強い痛みがある
- ⚠頭を打って吐き気やめまいがある
- ⚠夢遊病が初めてで、大人になって急に始まった
- ⚠高熱があり、ぼんやりして歩き回る
一般的な症状
- 夜中に突然起き上がる
- ぼんやりした様子で部屋の中を歩く
- 話しかけても反応が鈍い
- 朝になって覚えていない
子供の症状
- 寝ている間にベッドから降りて歩く
- 泣いたり叫んだりしながら歩く
- 目が開いているが、視線が合わない
- 翌朝にはすべて覚えていない
高齢者の症状
- 高齢者では、認知症や薬の影響で起こることがあります。
- 夜間に転倒してけがをするリスクが高まります。
- 新しい環境での睡眠で起こりやすくなることがあります。
原因
主な原因
- 深い眠り(ノンレム睡眠)の途中で、脳の一部が目覚めた状態になることが原因とされています。
- 睡眠不足や睡眠スケジュールの乱れ
- 発熱や睡眠時無呼吸などの体調不良
- アルコールや一部の薬の影響
- ストレスや不安
リスク要因
- 家族に夢遊病の人がいる(遺伝の影響)
- 3歳から7歳の子ども
- 睡眠不足
- 不規則な生活リズム
- ストレスや不安が強いとき
- 睡眠時無呼吸やむずむず脚症候群など、眠りの質を下げる病気
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 大人になって急に夢遊病が始まった
- 夢遊病の行動が激しく、自分や家族を傷つける恐れがある
- 転倒やけがを繰り返す
定期受診を予約すべき場合:
- 子どもが頻繁に夢遊病を起こして睡眠が妨げられている
- 日中の眠気や集中力低下が続く
- 家族が心配して生活に支障が出ている
診断
医師が話を聞き、症状や睡眠の様子を詳しく確認します。必要な場合には、睡眠の検査が行われることもあります。
行われる可能性のある検査
- 問診(症状の詳しい聞き取り)
- 睡眠日誌(睡眠の記録)
- 睡眠ポリグラフ検査(脳波や呼吸を調べる検査)
- 家族の話や動画の記録
診察で予想されること
特別な検査をせずに診断できることも多いです。心配な場合は、睡眠専門の医療機関を紹介されることがあります。
治療
治療の中心は、安全対策と生活習慣の見直しです。症状が重い場合や原因となる病気がある場合は、医師が適切な治療方法を提案します。
自宅でのセルフケア
- 寝る前にトイレに行く
- 寝室の周りを片付け、ぶつかりそうなものを置かない
- 窓や玄関に鍵をかけ、外に出られないようにする
- 2階で寝る場合は、階段にベビーゲートなどを付ける
- 睡眠時間を十分にとり、規則正しい生活を心がける
- ストレスをため込まないようにする
医療治療
薬物療法が行われることもありますが、必ず医師の診察と処方が必要です。睡眠の質を高めるための治療や、根本にある病気への治療が優先されます。具体的な薬剤名はここでは記載しません。
手術が検討される場合
通常、夢遊病に対して手術が行われることはありません。
この病気と共に生きる
夢遊病がある人は、自分で気づかないうちに行動しているため、周りの人が安全を守ることが大切です。無理に起こそうとせず、優しく手を引いてベッドに戻します。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に寝起きする
- 寝る前にスマホやテレビを見すぎない
- カフェインをとりすぎない
- 寝室を暗く静かにする
- 寝る前にお酒を飲まない
食事と運動
バランスのよい食事と適度な運動は、よい睡眠につながります。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果です。
精神的健康と心の健康
夢遊病の行動を心配して眠れなくなる人もいます。本人も家族も、自分を責めずに医師に相談することが大切です。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、睡眠不足を避け、規則正しい生活をすることで、起こる回数を減らせる可能性があります。
ワクチン
夢遊病を予防するワクチンはありません。
検診プログラム
特別な検診はありませんが、気になる場合は医師に相談するとよいでしょう。
合併症
治療しない場合
- 階段の転落や窓からの転落など、けがをすることがある
- 部屋の外に出て迷子になることがある
- 睡眠の質が下がり、日中の眠気や集中力の低下につながる
- 本人や家族が強い不安を感じることがある
長期的な見通し
多くの子どもは成長とともに症状が治まります。大人でも原因を改善すれば、コントロールできることがほとんどです。無理に治療しなくても、安全対策だけで安心して暮らせる場合がほとんどです。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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