円錐角膜(えんすいかくまく)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
円錐角膜は、目の一番前にある透明な膜(角膜)が薄くなり、円すい状に盛り上がってしまう病気です。そのため、光が正しい位置に集まらず、ものがぼやけたりゆがんで見えたりします。
重要な事実
- 多くは思春期から20代にかけて進行します。
- 進行すると、眼鏡やコンタクトレンズの度数が頻繁に変わります。
- 目をこする行為は進行を早める可能性があります。
比較的まれな病気で、おおよそ2000人に1人程度の割合で起こるとされています。しかし、実際には症状が軽いために気づかれないこともあります。
10代から20代に診断されることが多いです。また、家族に同じ病気の人がいる場合や、アレルギー性の目の病気がある場合に起こりやすいと考えられています。
症状
- 突然、片目が見えなくなる(この場合はすぐに119番へ)
- 目を開けられないほどの強い痛みが出る(この場合はすぐに119番へ)
- 目に強い衝撃を受けたり、異物が刺さったりした(この場合はすぐに119番へ)
- ⚠急に視力が悪化した
- ⚠黒目が白くにごって見える
- ⚠強い痛みやまぶしさで、目を開けているのがつらい
一般的な症状
- ものがぼやけて見える、または光がにじんで見える
- もののまわりが二重や三重に見える(ゴーストや二重視)
- 光をまぶしく感じる
- 眼鏡やコンタクトレンズを買い替えても、すぐに合わなくなる
原因
主な原因
- 角膜の組織が何らかの理由で弱くなり、正常な形を保てなくなるためと考えられています。
- はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、遺伝や環境の要因が関係しているとみられています。
リスク要因
- 目を頻繁に、または強くこする習慣がある
- アレルギー性結膜炎などの目のアレルギーがある
- 家族に円錐角膜の人がいる
- 特定の疾患(ダウン症など)を持っている場合、まれに合併することがあります
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の視力低下、強い痛み、にごりなどがある場合は、すぐに眼科を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- ものが見えにくい、ゆがむ、まぶしいなど、気になる症状が続く場合は、早めに眼科医に相談しましょう。
診断
眼科医による診察と、角膜の形を詳しく調べる検査で診断します。学校や職場の検診をきっかけに受診する人もいます。
行われる可能性のある検査
- 視力検査(通常の視力と、ゆがみの程度を調べる検査)
- 細隙灯(さいげきとう)顕微鏡を使って角膜を詳しく観察する検査
- 角膜の形を三次元的に測定する角膜トポグラフィー
- 角膜の厚さを測るパキメトリー
診察で予想されること
検査は痛みを伴わず、特別な前準備もありません。検査後に医師から結果の説明があり、進行の程度に応じた治療や経過観察の計画を一緒に立てます。
治療
治療は、進行を早めないための対応と、見え方を良くするための対応の2つを柱に行います。病気の進行度や年齢、生活の状況によって最適な方法が異なります。
自宅でのセルフケア
- 目をこするのをやめる
- アレルギー症状がある場合は、医師の指示にしたがって管理する
- 定期的な眼科外来の受診を続ける
医療治療
まずは眼鏡やコンタクトレンズで視力を矯正します。一般的なコンタクトレンズでうまく合わない場合には、角膜の形に合わせて作る医療用コンタクトレンズが処方されることもあります。進行を抑える治療として、角膜に特殊な光を当てて組織を強化する角膜クロスリンキングという治療法があります。詳しい適応や方法は眼科医が説明します。
手術が検討される場合
進行が強く、コンタクトレンズが使えない場合や視力の改善が難しい場合には、角膜移植などの手術が候補となることがあります。手術が必要かどうかは、眼科医が詳しく説明し、本人の希望も含めて決めていきます。
この病気と共に生きる
円錐角膜があっても、多くの人は眼鏡やコンタクトレンズを使って普通の生活を送れます。視力が変化しやすいので、定期的な受診と調整が欠かせません。
生活習慣のアドバイス
- 目をこすらない(こすると進行しやすくなります)
- アレルギーの原因(花粉、ハウスダストなど)を避け、症状が強いときは早めに処置してもらう
- まぶしさが強いときは、UVカットのサングラスやつばの広い帽子を使う
食事と運動
特別な食事療法はありません。ビタミンAやCを含む野菜・果物など、バランスのよい食事を心がけましょう。運動は基本的に控える必要はありませんが、球技など目に衝撃が加わるスポーツでは、保護メガネの使用を検討してください。
精神的健康と心の健康
視力が変化しやすい病気のため、不安やストレスを感じることがあるかもしれません。治療法は複数あり、多くの人が快適な見え方を維持しています。不安な気持ちは専門家や身近な人に話してください。
予防
円錐角膜そのものを予防する方法はまだありません。しかし、目をこすらないこと、アレルギーをきちんと管理することは、進行を防ぐうえで大切です。
検診プログラム
家族に円錐角膜の人がいる場合や、近視・乱視が急に強くなった場合は、自覚症状がなくても一度眼科の検査を受けておくと安心です。
合併症
治療しない場合
- 視力がゆっくりと低下し、眼鏡やコンタクトレンズで矯正しにくくなる
- まれに角膜の内部が突然にごり、視力が急に悪化する(角膜水腫)
- 進行が進むと、角膜移植などの大きな治療が必要になることがある
長期的な見通し
円錐角膜は、適切な治療と経過観察によって進行を遅らせ、視力を保つことができる病気です。最初は不安かもしれませんが、多くの場合、普段の生活を大きく変えずにすみます。医師と一緒に最適な治療を続けていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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