眼瞼下垂(まぶたが下がる)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたが下がり、目の一部や瞳孔(ひとみ)を覆ってしまう状態です。見た目の問題だけでなく、視野が狭くなったり、目が疲れやすくなったりすることがあります。
重要な事実
- 加齢によってまぶたの筋肉が伸びることが、最も多い原因です。
- 突然起こる場合は、脳卒中など重い病気のサインであることがあります。
- 子どもの場合は、視力の発達に影響することがあるため、早めの診察が大切です。
決して珍しい症状ではありません。特に高齢者では、まぶたのたるみを感じる方は多くいらっしゃいます。
子どもから高齢者まで、あらゆる年齢で起こり得ます。生まれつきの場合もあれば、けがや病気、加齢によって後から起こる場合もあります。
症状
- 突然まぶたが下がった場合(脳卒中の可能性があります)
- 手足のしびれや麻痺、言葉が話しにくい、ろれつが回らないなどの症状がある場合
- 物が二重に見える、激しい頭痛がある場合
- このような症状がある場合は、ためらわずに119番へ連絡してください
- ⚠まぶたに痛みや赤み、腫れがある場合
- ⚠目をけがした後にまぶたが下がった場合
- ⚠まぶたの下がりが数時間から数日で急に悪化した場合
- ⚠すぐに眼科を受診してください
一般的な症状
- 上まぶたが下がり、目が小さく見える
- 視野が狭く感じる、特に上の方向が見えにくい
- まぶたが重く感じる
- 目の周りが疲れやすい
- 無意識に眉を上げたり、頭を後ろにそらしたりして見る
子供の症状
- 片目だけまぶたが下がり、目の大きさが左右で違う
- 頭を後ろにそらしたり、あごを上げたりして物を見る
- まぶたが瞳孔にかかって、視力の発達に影響することがある
高齢者の症状
- 加齢によりまぶたの筋肉がゆるんで、ゆっくりと下がってくる
- 視野が狭くなり、段差や足元に気づきにくくなる
- 顔を上げるのがつらく、肩や首のこりを感じることがある
原因
主な原因
- 加齢によるまぶたの筋肉(挙筋)のゆるみ
- 生まれつきの筋肉の発達不足(先天性眼瞼下垂)
- 神経や筋肉の病気(脳卒中、糖尿病、重症筋無力症など)
- 目やまぶたのけが、または目の手術の影響
- 長時間のコンタクトレンズ装用によるまぶたへの負担
リスク要因
- 目の手術の既往
- 糖尿病や高血圧などの生活習慣病
- まぶたをこする習慣
- コンタクトレンズの長期使用
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然まぶたが下がった場合
- 物が二重に見える、頭痛、めまい、手足のしびれなどを伴う場合
- まぶたの腫れや痛みがある場合
定期受診を予約すべき場合:
- まぶたの下がりが数日から数週間続いている場合
- 視野が狭くなり、日常生活や運転に支障がある場合
- 見た目の変化に悩んでいる場合
診断
医師は問診と目の診察を行い、まぶたの位置、目の動き、視力を確認します。必要に応じて、原因を調べるための検査が行われます。
行われる可能性のある検査
- 視力検査
- まぶたの位置や開き具合の測定
- 目の動きやまばたきの観察
- 血液検査、CT、MRIなどの画像検査(原因が疑われる場合)
診察で予想されること
診察では、まぶたの写真を撮ったり、まぶたの筋肉の力を確かめたりすることがあります。原因によっては、神経内科や脳神経外科、形成外科の専門医を紹介されることもあります。
治療
治療は原因への対応と、まぶたのたるみの改善を目指します。症状が軽く、見た目や視機能に問題がない場合は経過観察となることもあります。視野や生活に支障がある場合は、手術が検討されます。
自宅でのセルフケア
- 目が疲れたときは、まぶたを温めて休める
- まぶたを強くこすらないようにする
- 視野が狭いことを自覚し、運転や階段・段差での転倒に注意する
- パソコンやスマートフォンの使用中は、こまめに目を休める
医療治療
原因となる病気(糖尿病や神経の病気など)がある場合は、その治療を優先します。まぶたのたるみ自体には、まぶたを持ち上げる手術が行われます。手術には、まぶたを切開する方法や、糸で固定する方法などがあり、加減や状態に合わせて選択されます。また、状態によっては、市販の粘着テープなどで一時的にまぶたを持ち上げる方法もあります。
手術が検討される場合
視野が狭くなって転倒や事故のリスクがある場合、子どもで視力の発達に影響がある場合、あるいは見た目に強い悩みがある場合に、医師と相談して手術を検討します。
この病気と共に生きる
まぶたが下がって見えにくいときは、あごを少し上げて視線の向きを変えるなどの工夫で、見える範囲を確保できます。また、痛みや強い疲れを感じたら、無理をせずに目を休めましょう。
生活習慣のアドバイス
- 目を酷使しないよう、定期的に休憩を取る
- 外出時にサングラスや帽子などで紫外線や風から目を守る
- 家の中の照明を明るくし、足元の障害物を取り除いて転倒を防ぐ
- 眼科での定期的な検診を続ける
食事と運動
眼瞼下垂を直接予防する特別な食事や運動はありませんが、バランスのよい食事と適度な運動を続けて生活習慣病を予防することは、神経や筋肉の病気のリスクを下げるため役立ちます。
精神的健康と心の健康
見た目の変化に悩みや不安を感じることもあるかもしれません。しかし、治療によって改善できることが多くあります。一人で抱え込まず、医師や看護師、家族に相談してください。
予防
加齢による眼瞼下垂を完全に予防することは難しいですが、まぶたを強くこすらない、紫外線を避ける、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を適切に管理するなどの工夫は、症状の悪化を防ぐ助けになります。
合併症
治療しない場合
- 視野が狭くなり、転倒や交通事故などのリスクが高まる
- 子どもでは視力の発達が妨げられ、弱視や斜視の原因になることがある
- 見た目の変化への不安から、心理的な負担や自信の低下が生じることがある
長期的な見通し
原因によって経過は異なりますが、適切な診断と治療によって、多くの場合で症状は改善します。突然のことでなければ、命に関わることはまれです。安心のために、気になる症状があれば眼科で相談しましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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