角膜びらん(角膜のキズ)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
角膜びらんとは、目の一番前にある透明な膜(角膜)に浅いキズができることです。ゴミが入ってこすったり、指や物が目に当たったりすることで起こります。痛みや異物感がありますが、多くの場合、数日で自然に治ります。
重要な事実
- 角膜のキズは、正しく手当てをすれば通常数日で治ります。
- 強い痛みや視力の低下がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- コンタクトレンズを付けている人がキズを負うと、感染症を起こして重くなることがあります。
- 痛みがあっても目をこすってはいけません。
- 治療は、目を休ませて感染を防ぐことが基本です。
とてもよくある目の外傷のひとつです。日常生活やスポーツ、仕事中に起こることがあります。
どの年齢でも起こりますが、目に物が入りやすい作業をする人や、コンタクトレンズを使っている人はリスクが高くなります。
症状
- 目に強い痛みがあり、吐き気や嘔吐を伴う
- 急に視力が落ちた
- 薬品が目に入った
- 目に物が刺さっている
- ⚠目を洗っても異物感や痛みが治まらない
- ⚠痛みがひどくなる
- ⚠まぶしさや見えにくさが続く
- ⚠コンタクトレンズを使っている人が目の痛みや充血を感じる
- ⚠飛んできた金属やガラスなどが目に当たった
一般的な症状
- 目が痛む、ゴロゴロ・チクチクする
- 涙が止まらない
- 目が赤くなる
- まぶしさを感じる
- 視界がぼやける
- 何か入っているような感じがする
子供の症状
- 目をしきりにこする
- まぶしがる、光を嫌がる
- 涙が多い
- 目が赤い
- いつもより機嫌が悪い、食事を嫌がる
高齢者の症状
- 痛みを感じにくいことがある
- 異物感が長く続く
- 視力の低下が気になる
- 目やにや充血が出ることもある
原因
主な原因
- 指の爪で目をこする
- 砂やほこりなどの異物が目に入る
- コンタクトレンズの取り扱いミス(傷ついたレンズの使用、長時間装用)
- スポーツ中や作業中にボールや道具が目に当たる
- 目に強い衝撃を受ける
リスク要因
- コンタクトレンズを使っている
- 屋外での仕事やスポーツが多い
- 目が乾きやすい
- 保護メガネを着用しない
- まつげなどが常に目に触れる状態
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 痛みや異物感が数時間たっても続く、または悪化する
- 目を洗ってもゴミが取れない
- 視界がぼやける、視力が落ちた
- コンタクトレンズを使っていて目のトラブルがある
- まぶしさが強く、涙が止まらない
定期受診を予約すべき場合:
- 軽いキズで、すぐに症状が良くなり、数時間以内に違和感が消えた場合
- 様子を見てよいかどうか判断してもらいたい場合
診断
医師が話を聞いたあと、目を観察して診断します。角膜のキズは細かいため、特殊な緑色の色素を使って確認することがあります。
行われる可能性のある検査
- 視力の測定
- 細隙灯顕微鏡という機器を使った目の検査
- 蛍光色素という薬品を点眼してキズの範囲や深さを調べる検査
- 異物が残っていないかを確認する検査
診察で予想されること
診察は数分~10分程度で終わることが多いです。点眼薬を使いますが、しみることがあります。診察後は、医師から目の安静や点眼薬の使い方について説明があります。
治療
治療の中心は、目を休ませて感染を防ぐことです。多くの場合は点眼薬と、必要に応じて眼帯や包帯のようなもので目を保護します。
自宅でのセルフケア
- 目をこすらず、触らない
- 症状が強い間は、目を閉じて休ませる
- コンタクトレンズは医師が良いと言うまで使わない
- 屋外ではサングラスや保護メガネで目を守る
- 医師から処方された薬のとおりに使う
医療治療
医師は、感染を防ぐための抗菌薬の点眼薬や軟膏を処方することがあります。また、痛みや炎症を和らげるために、瞳を広げる点眼薬などを使う場合もあります。市販薬を自己判断で使わず、必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
まれに、キズが深い、異物が残っている、角膜に穴が開く危険がある場合は、専門的な処置や手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
治るまでは、目を清潔に保ち、コンタクトレンズを避け、目に負担をかけないようにしましょう。仕事や家事のときは、目を守るため保護メガネを使うとよいです。
生活習慣のアドバイス
- 目をこすらない習慣をつける
- まばたきを意識して、目を乾燥させない
- 外出時はゴーグルやサングラスで目を守る
- 手洗いをしっかりし、目を清潔に保つ
- 処方された薬は指示に従って最後まで使う
食事と運動
特別な食事は必要ありませんが、バランスの良い食事と十分な水分、睡眠は目の回復を助けます。激しい運動や目に衝撃が加わる可能性のある活動は、医師に相談してから再開しましょう。
精神的健康と心の健康
目の痛みや見え方の変化は不安になりやすいものです。そんなときは、無理をせず家族や友人に話したり、医療機関で心配なことを相談したりしてください。
予防
多くの角膜びらんは、ちょっとした注意で防ぐことができます。特に、作業やスポーツのときは保護メガネを使うことが大切です。厚生労働省も目の外傷を防ぐために保護メガネの利用をすすめています。
合併症
治療しない場合
- 感染症を起こし角膜潰瘍になり、視力に影響することがある
- 角膜に瘢痕(キズあと)が残り、視力が低下することがある
- 再発性角膜びらんといって、後々原因もなくキズが再発しやすくなることがある
- 強い痛みが長引くことがある
長期的な見通し
多くの角膜びらんは、適切な治療を受ければ数日から1週間程度で治り、視力に後遺症が残ることはまれです。医師の指示を守り、目を休ませることが何より大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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