無脳症(むのうしょう)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
無脳症は、おなかの中の赤ちゃんの脳と頭蓋骨が十分に発達しないまま生まれてくる病気です。脳の大部分と頭蓋骨の一部がなく、生まれた後も長く生きることができないとても重い病気です。
重要な事実
- 妊娠の初期に起こる神経管閉鎖障害のひとつです。
- 多くは妊娠中の超音波検査で見つかります。
- 現在の医学では治療法がなく、生まれた後も命をつなぐことは難しいとされています。
無脳症はまれな病気で、日本ではおよそ1万人に1人くらいの割合で起こると言われています。
妊娠中の赤ちゃんに起こる先天性の病気で、誰の赤ちゃんにも起こりうるとされています。
症状
- 妊娠中に突然の強い腹痛や出血がある。
- 胎動がいつもより明らかに少ない、または感じられない。
- めまいや意識が遠くなるような感覚がある。
- ⚠妊娠中に気になる症状がある場合は、同じ日に産婦人科へ相談してください。
一般的な症状
- おなかの中では、赤ちゃんの頭の形が通常と異なって見えます。
- 脳の大部分がなく、頭蓋骨が十分に形成されていません。
- 出生後は呼吸や心拍を自分で保つことができず、多くの場合はすぐに亡くなります。
子供の症状
- 無脳症は生まれる前の病気のため、子どもにこの病気が現れることはありません。
高齢者の症状
- 無脳症は生まれる前の病気のため、高齢者にこの病気が現れることはありません。
原因
主な原因
- 妊娠初期の赤ちゃんの脳と脊髄のもとになる「神経管」がうまく閉じないことで起こると考えられています。
- はっきりとした原因はまだわかっておらず、多くの場合、特定の理由が見つかりません。
リスク要因
- 妊娠前からの葉酸(ビタミンの一種)の不足。
- 糖尿病や肥満があるとリスクが高まる可能性があります。
- 特定の薬の使用が関係することがありますが、必ずしもこの病気を引き起こすわけではありません。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 妊娠中に腹痛や出血、胎動の変化など、いつもと違うと感じたら、すぐに産婦人科へ連絡してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 妊婦健診は決められた時期に必ず受けてください。無脳症はおなかの中の赤ちゃんの状態を確認することで見つかることがあります。
診断
無脳症は、妊娠中の超音波検査(エコー検査)で赤ちゃんの頭部の形や脳の状態を確認することで診断されることが多いです。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー検査)
- 母体血清マーカー検査(血液検査で赤ちゃんの状態を調べる検査)
- 羊水検査やMRIなど、必要に応じて追加の検査を行うことがあります。
診察で予想されること
診断を受けた後は、医師から今後の流れについてゆっくり説明があります。あなたの気持ちや状況に合わせて、家族や専門家と一緒に話し合いながら進めていきます。
治療
無脳症は現在の医学では根治できる病気ではありません。妊娠が継続する間は、赤ちゃんの命をできる限り大切にしながら、お母さんの心と体のケアを中心に支援が行われます。
自宅でのセルフケア
- 自分の気持ちを抑え込まず、家族や信頼できる人に話してください。
- 医療者やカウンセラーと連絡を取り、不安や悲しみを共有しましょう。
- 無理をせず、十分に休んで心と体を整えることを優先してください。
医療治療
根本的な治療や手術はありません。妊娠中はお母さんの健康を守るための管理を行い、出産後に赤ちゃんが少しでも安らかに過ごせるよう医療者ができる限りのケアをします。
手術が検討される場合
手術による治療は行われません。
この病気と共に生きる
妊娠が継続している間は、医療者とよく相談しながら、赤ちゃんとの時間を大切に過ごしてください。無理をせず、自分の心と体の声を聞くことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 一人で抱え込まず、伴侶や家族、友人と気持ちを共有する。
- 医師や助産師、カウンセラーなどの専門職のサポートを利用する。
- 赤ちゃんとの思い出を作るために、手形や写真など記録を残す方法を医療者に相談してみる。
食事と運動
妊娠中は医師や栄養士と相談しながら、栄養バランスの良い食事を心がけてください。体調が許す範囲で、無理のない軽い運動を取り入れることも気分転換に役立ちます。
精神的健康と心の健康
悲しみや絶望感、怒りなど、複雑な気持ちが湧くのは自然なことです。その感情を無理に抑えようとせず、専門家に相談してください。あなたは一人ではありません。
予防
すべての無脳症を予防することはできませんが、妊娠前から葉酸を十分に摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクを下げられる可能性があると言われています。
ワクチン
妊娠前に風疹などの予防接種を済ませておくことが勧められる場合があります。
検診プログラム
妊娠中の超音波検査で早期に発見できることがあります。妊婦健診をきちんと受けることが大切です。
合併症
治療しない場合
- この病気には治療法がないため、出生後に生命を維持することができません。
- 呼吸や循環の状態が保てず、感染症などの合併症を起こすこともあります。
長期的な見通し
無脳症の赤ちゃんの予後はとても厳しいものですが、家族と医療者が一丸となって、限られた時間を安らかに、そして大切に過ごすための支援が重要です。あなたの気持ちを専門家がしっかり支えてくれます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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