とびひ(伝染性膿痂疹)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
とびひは、皮膚に細菌が入って起こる感染症です。小さな水ぶくれや赤いぶつぶつ、黄色いかさぶたができます。うつりやすいですが、きちんと治療すればなおる病気です。
重要な事実
- とびひは細菌が原因で起こる皮膚の病気です。
- うつりやすいので、家族や周りの人にうつさないための注意が必要です。
- 適切な治療で、ほとんどの場合は治ります。
とびひは日本でもよく見られる皮膚感染症で、特に子どもに多いです。
小さな子どもに多いですが、大人や高齢者でもかかることがあります。皮膚に傷があると感染しやすくなります。
症状
- 赤みが急に広がる
- 皮膚が熱を持ち、強い痛みがある
- 高熱が出る
- 意識がぼんやりする
- 呼吸が苦しい
- ⚠症状が広範囲に広がっている
- ⚠痛みが強くなってきた
- ⚠発熱がある
- ⚠市販のケアではよくならず、悪化していく
一般的な症状
- 赤いぶつぶつができる
- 水ぶくれができる(破れて汁が出ることもある)
- 黄色いかさぶたができる(はちみつのような色)
- かゆみがある
- 顔(口や鼻のまわり)、手、足によくできます
子供の症状
- ほおや口のまわりに黄色いかさぶたがよくできます。
- かゆくてひっかくと、ほかの場所に広がりやすいです。
- 保育園や学校で集団感染することもあります。
高齢者の症状
- 赤みや腫れが広がりやすいことがあります。
- 高齢者は治りが遅くなったり、感染が広がることもあるので注意が必要です。
- 糖尿病などの持病がある場合は、重症化しやすくなります。
原因
主な原因
- 主な原因は、ブドウ球菌やレンサ球菌という細菌です。
- 細菌は、虫刺され、切り傷、湿疹などによる皮膚の小さな傷から入ります。
- とびひの液体やかさぶたに触れると、ほかの人にうつることがあります。
リスク要因
- 暑くて湿気の多い季節(夏に多い)
- 皮膚に傷や湿疹がある
- 汗や汚れがたまりやすい
- 人が多く集まる場所(保育園、学校、スポーツ施設など)
- 石けんや水で手を洗う機会が少ない
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 赤みが急に広がる、または痛みが強くなる
- 発熱がある
- 目のまわりに症状がある
- 水分が取れないなど全身の具合が悪い
定期受診を予約すべき場合:
- とびひのような症状がみられたら、早めに皮膚科かかかりつけ医を受診しましょう。
- 症状が軽くても、うつる病気なので診断と治療が大切です。
- 治療を始めて数日たってもよくならない場合は、再度受診しましょう。
診断
医師が皮膚の状態を見て診断します。必要に応じて、細菌の種類を調べるための検査をすることもあります。
行われる可能性のある検査
- 皮膚のぬぐい液をとって細菌を調べる検査(培養検査)
- 症状によっては血液検査が行われることもあります
診察で予想されること
診察では、いつから症状がでたか、かゆみや痛みがあるかなどを聞かれます。また、全身に広がっていないか確認するため、皮膚をよく見せることが大切です。
治療
とびひの治療は、細菌の増殖をおさえる抗菌薬を使うのが基本です。症状に合わせて、塗り薬または飲み薬(内服薬)が処方されます。また、皮膚を清潔に保つことがとても大切です。
自宅でのセルフケア
- 石けんを使ってやさしく洗い、清潔に保つ
- かさぶたをはがさない
- 爪を短く切り、かきむしらない
- タオルや衣類の共用をさける
- 症状のある部分はガーゼなどで覆い、うつらないようにする
医療治療
医師の処方に基づいて、抗菌薬の塗り薬や飲み薬が使われます。症状が広い場合や重症のときは、飲み薬を使うこともあります。抗菌薬は必ず医師の指示どおりに使い切りましょう。自己判断で塗り薬を変えたりやめたりしないでください。
この病気と共に生きる
とびひを広げないことが何より大切です。毎日シャワーや入浴で清潔にし、症状がでているところをやさしく洗ってから薬を塗りましょう。洗ったあとは清潔なタオルで拭き、タオルは家族と共有しないでください。
生活習慣のアドバイス
- こまめに手を洗う
- 汗をかいたら早めに拭きとる、または洗い流す
- 肌着や寝具はこまめに取り替える
- かきむしらないために、爪を短く切る
- 保育園や学校、スポーツなどの参加について、医師の指示をうける
食事と運動
とびひに特別な食事制限はありません。栄養バランスのよい食事と十分な睡眠が、皮膚の回復には役立ちます。激しい運動は汗で症状が悪化することがあるので、調子を見ながら行いましょう。
精神的健康と心の健康
見た目の変化やうつりやすい病気ということで、子どもも大人も気にしてしまうことがあります。しかし、治療すれば治る病気なので、周囲に理解を求めながら、気持ちをそらして過ごすことが大切です。
予防
とびひは、正しい手洗いや皮膚を清潔にすることで予防できます。もし皮膚に小さな傷ができたら、すぐに清潔にしておくことが大切です。
合併症
治療しない場合
- 細菌感染が皮膚の深い部分まで広がることがあります(蜂窩織炎)
- 体のほかの場所にうつしてしまうことがあります
- まれに、腎臓の病気を引き起こすことがあります(急性糸球体腎炎)
- 非常にまれですが、細菌が血液中に入ると重症になることがあります
長期的な見通し
適切な治療を受ければ、とびひは通常1〜2週間で治ります。正しいケアと抗菌薬治療で、ほとんどの場合、跡を残さずに回復します。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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