側弯症(そくわんしょう)とは?
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
背骨が左右に曲がったり、ねじれたりする状態を側弯症といいます。軽いものから重いものまであり、子どもの成長期に多く見つかりますが、大人になってからも姿勢の変化として現れることがあります。
重要な事実
- 背骨が「S」や「C」の形に曲がることがあります。
- 原因がわからない「特発性側弯症」が最も多いとされています。
- 学校検診での早期発見が、進行を防ぐ第一歩になります。
学齢期の子どもの約2〜3%に見られるといわれており、比較的よくある病気です。
思春期の女の子に多く見られますが、男の子にも起こります。また、高齢者では骨密度の低下や姿勢の変化によって側弯症が目立つことがあります。
症状
- 突然、脚に力が入らなくなった、または脚のしびれが急に強くなった場合は、脊髄が圧迫されている可能性があります。すぐに119番に電話してください。
- 排尿や排便のコントロールができなくなった場合も、緊急の対応が必要です。すぐに119番に電話してください。
- ⚠曲がりが短期間で急に進行している
- ⚠激しい背中や腰の痛みで動けない
- ⚠発熱を伴う背中の痛みがある
一般的な症状
- 肩の高さが左右で違って見える
- 肩甲骨の片方が背中から突出して見える
- 腰のくびれが左右で非対称になる
- 体全体が片側に傾いて見える
- 背中や腰に痛みがある(大人の場合)
子供の症状
- シャツの裾が片側だけずれやすい
- ランドセルが片方の肩にずり落ちやすい
- 前かがみになると背中の片側が盛り上がって見える
- スカートやズボンのウエストが片側にずれる
高齢者の症状
- 背中や腰の痛みが続く
- 身長が以前より低くなったように感じる
- 背中が丸く曲がって見える
- バランスをとりにくく、転びやすくなる
原因
主な原因
- 特発性(原因がはっきりしないもの)が約80%を占めます。
- 生まれつき背骨の形に異常がある場合(先天性側弯症)。
- 神経や筋肉の病気が原因となる場合(症候性側弯症)。
- 加齢や骨粗しょう症によって背骨が変形する場合。
リスク要因
- 女性(特に思春期前後の女の子)
- 身長が急に伸びる成長期
- 家族に側弯症の人がいる
- 加齢による骨密度の低下
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に症状が現れた、または急に曲がりが進んでいる
- 脚のしびれや脱力がある
- 強い痛みがある
定期受診を予約すべき場合:
- 学校検診で側弯症の可能性を指摘された
- 背中の左右差や肩の高さの違いが気になる
- 背中や腰の慢性的な痛みがある
診断
医師による視診・触診に加え、前かがみになって背中の左右差を確認する「前屈テスト」を行います。必要に応じてX線(レントゲン)検査で曲がりの角度を測定します。
行われる可能性のある検査
- 視診・触診(背中や姿勢を確認します)
- 前屈テスト(体を前に曲げて背中の左右差を見ます)
- X線検査(立った状態で背中と横から撮影します)
- まれにMRI検査(脊髄や神経の状態を詳しく調べる場合)
診察で予想されること
診察では、診察台の上で背中の状態を確認し、立った姿勢や前かがみの姿勢での変化を見ます。X線検査は痛みを伴いません。撮影の際は金属製の下着やアクセサリーを外していただくことがあります。
治療
治療は、曲がりの角度・年齢・進行のリスク・症状によって決まります。主に「経過観察」「装具療法」「運動療法」「手術療法」の4つの柱があります。
自宅でのセルフケア
- 長時間同じ姿勢を避け、背筋をのばすよう意識する
- ウォーキングや水泳など、全身を動かす適度な運動をする
- 重い荷物を片方の肩にだけかけない
- 硬い床に長時間横にならない
- 痛みがあるときは無理をせず、休息をとる
医療治療
一般的な治療アプローチとしては、成長期の子どもでは装具(コルセット)を着用して曲がりの進行を抑える方法があります。大人では、痛みをやわらげるための薬物療法(医師の処方によるもの)や理学療法(運動・マッサージ・姿勢指導など)が行われることがあります。具体的な治療法は医師が個別に判断します。
手術が検討される場合
曲がりの角度が大きく、進行のリスクが高い場合や、内臓を圧迫して呼吸や心臓の働きに影響がある場合などに、手術が検討されることがあります。手術を受けるかどうかは、担当医と十分に話し合って決めることが大切です。
この病気と共に生きる
側弯症があっても、多くの人は日常生活を普通に送ることができます。定期的に医療機関で経過を見てもらいながら、無理のない範囲で学校や仕事を続けましょう。
生活習慣のアドバイス
- 自分に合った運動習慣を見つけて続ける
- 時々、鏡や写真で姿勢の変化を確認する
- 長時間座るときは背もたれやクッションを活用する
- 痛みや疲れを感じたら、早めに休む
食事と運動
骨の健康を保つために、カルシウムやビタミンDを含む食品(牛乳・小魚・豆腐・きのこ類など)をバランスよくとりましょう。運動は医師の許可を得て、水泳やウォーキングなど負担の少ないものから始めるとよいです。
精神的健康と心の健康
見た目の変化や痛みが続くと、自信を失ったり、不安やつらい気持ちになることがあります。そうした感情は自然なものです。ひとりで抱え込まず、家族や友人、医療者に話しましょう。つらい気持ちが続くときは、こころの健康相談窓口(各自治体や厚生労働省の案内)を利用することもできます。
予防
特発性側弯症は原因がはっきりしないため、確実な予防法はありません。ただし、早期に見つけて対応することで、進行を防ぎやすくなります。成長期の子どもは、定期的に姿勢を観察することが大切です。
検診プログラム
日本では学校検診で背骨の検査が行われることがあります。検診で気になる点を指摘された場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 曲がりが進行して、背中や腰の痛みが続く
- 見た目の左右差が強くなり、姿勢が大きく変わる
- 重度の場合は肺や心臓が圧迫され、呼吸や循環に影響が出る
- 痛みや見た目の問題から、こころの不調をきたすことがある
長期的な見通し
側弯症の多くは進行がゆっくりで、経過観察だけで安定することがほとんどです。適切な治療と定期的なフォローアップにより、ほとんどの人が普段の生活を快適に送れます。希望を持って治療に取り組んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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