ヒトパルボウイルスB19感染症(りんご病)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
これは、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる病気です。主に子どもに多く見られ、ほっぺたがりんごのように赤くなるのが特徴です。
重要な事実
- 多くの場合は軽い風邪のような症状で、特別な治療がなくても1〜2週間でよくなります。
- 子どもに多い感染症ですが、大人もかかることがあります。
- 妊婦や血液の病気を持っている人に感染すると、合併症に注意が必要です。
日本では冬から春にかけて流行することが多く、子どもを中心に広がります。多くの人が子どもの頃にかかるといわれています。
主に5〜15歳の子どもに多いですが、大人、特に女性もかかることがあります。妊娠中の女性や慢性の血液疾患(溶血性貧血など)を持つ人は、症状が重くなることがあります。
症状
- 突然の息苦しさや呼吸が苦しい
- 顔色が真っ青になる
- 意識がもうろうとする
- ⚠妊娠中の方は、おなかの張りや赤ちゃんの動きの変化を感じたら、ただちに産科を受診してください。
- ⚠激しい頭痛や視界のぼやけ、けいれんなどが現れた場合は、早めに受診してください。
一般的な症状
- 発熱や鼻水、頭痛などの風邪のような症状
- ほっぺたが赤くなる(りんごのような赤い発疹)
- 体や手足にレースのような赤い発疹
原因
主な原因
- ヒトパルボウイルスB19というウイルスの感染
- 感染者のせきやくしゃみ、つばなどの飛沫を吸い込むこと
- 血液を介して感染することもある
リスク要因
- 保育園や学校など、子どもが集まる場所にいる
- 妊婦である
- 慢性溶血性貧血(遺伝性球状赤血球症など)や免疫が低下する病気を持っている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 妊娠中の方で、感染した可能性がある場合
- 血液の病気を持っている方で、急に貧血の症状(息切れ、動悸、顔色が悪いなど)が現れた場合
- 高熱が続く、元気がない、水分が取れない場合
定期受診を予約すべき場合:
- 関節の痛みが長く続く場合
- 発疹が広がるが、その他は元気な場合は、診察のタイミングで医師に相談してもよいでしょう。
診断
通常は、特徴的な「りんごのような赤い頬」などの症状から診断されます。重症化しやすい人では、血液検査でウイルスに対する抗体を調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(抗体検査)
- 妊娠中の場合は腹部超音波検査(エコー)で赤ちゃんの状態を確認することがあります
診察で予想されること
診察の際は、症状の始まりや経過、妊婦であるか、持病があるかを医師に伝えましょう。診断後は、必要に応じて血液検査や経過観察が行われます。
治療
特別な抗ウイルス薬はありません。多くの場合は、症状をやわらげるための対症療法(かゆみ止めや痛み止めなど)を行いながら、自然によくなるのを待ちます。
自宅でのセルフケア
- 十分な休息をとる
- 水分をしっかり補給する
- 熱や関節の痛みがあるときは、無理をせず安静にする
- かゆみが強いときは、冷たいタオルで冷やすなどして対処する
医療治療
治療薬は特別にありませんが、場合によっては症状をやわらげる薬(解熱薬や痛み止めなど)が処方されることがあります。妊婦や血液疾患をお持ちの方は、専門医が経過を見ながら、必要な治療(輸血や免疫グロブリン治療など)を行うことがあります。
手術が検討される場合
外科的な治療は必要ありません。
この病気と共に生きる
多くの方は、通常の生活を送れます。発疹が現れた頃には感染力はほとんどなくなっているため、周りの人にうつす心配はあまりありません。規則正しい生活を心がけましょう。
生活習慣のアドバイス
- 体調が悪い間は休養をとる
- 手洗いや咳エチケットを心がける
- 妊娠中や持病がある場合は、定期的に医師の診察を受ける
食事と運動
栄養バランスのよい食事を心がけ、症状が落ち着いたら軽い運動を徐々に行うとよいでしょう。ただし、妊娠中や持病がある方は、医師に相談してから行ってください。
精神的健康と心の健康
大人では、関節の痛みが数週間続くことがあり、不安になることもあります。心配なときは、ひとりで抱え込まずに医師や家族に相談しましょう。
予防
飛沫感染と接触感染が主な経路のため、手洗いや咳エチケット(せきをするときはマスクやひじで口を覆う)が予防に役立ちます。ただし、感染しても症状が出ないこともあり、完全に予防することは難しいです。
ワクチン
現在のところ、ヒトパルボウイルスB19に対するワクチンは日本では定期接種にはなく、一般的な予防接種もありません。
検診プログラム
妊婦の場合は、かかりつけの産科医に相談し、必要に応じて血液検査やエコー検査を受けることがあります。
合併症
治療しない場合
- 妊婦が感染すると、赤ちゃんに貧血やむくみが生じることがあります(胎児水腫)。
- 慢性溶血性貧血などの血液疾患を持つ人が感染すると、貧血が急に悪化し、輸血が必要になることがあります。
- 免疫が弱っている人は、ウイルスが体内に長く残り、慢性的な貧血を起こすことがあります。
長期的な見通し
健康な子どもや大人では、自然に治ることがほとんどで、後遺症もまれです。重症化しやすい方でも、適切な医療機関での経過観察と治療により、ほとんどの場合は回復する見込みがあります。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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