良性軟部腫瘍(しこり)とは
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
軟部組織とは、骨以外の、皮膚の下にある組織のことです。脂肪、筋肉、血管、神経などが含まれます。良性の軟部腫瘍は、これらの組織にできる腫瘍(しこり)であり、がんではありません。通常はゆっくり成長し、他の場所へ広がることはほとんどありません。
重要な事実
- 多くはがんではなく、心配いらないことがほとんどです
- 自己判断せず、医療機関で診察を受けることが大切です
- 急な変化に気づくために、定期的にしこりの状態を確認しましょう
はい、よくある病気です。中でも脂肪腫(脂肪の塊)は成人に多く見られる良性腫瘍です。
どの年代でも見られますが、種類によって好発する年齢があります。例えば脂肪腫は40~60歳に多いとされています。
症状
- しこりやその周囲から大量に出血して止まらない場合は、すぐに119番に電話してください
- 急に息苦しくなる、のどが腫れて飲み込みにくい場合は、すぐに119番に電話してください
- ⚠しこりが急に大きくなる
- ⚠しこりに激しい痛みがある
- ⚠しこりの周りが赤く腫れて熱をもつ
- ⚠しこりの近くで手足にしびれや力の入りにくさを感じる
一般的な症状
- 皮膚のふくらみ(しこり)を触れる
- 押しても痛くないことが多い
- 指で押すと動くことがある
- しこりの硬さや大きさは種類によってさまざま
子供の症状
- 生まれつきある血管腫(血管のできもの)などが見られることがあります
- 痛みがなく、成長とともに自然に縮むこともあります
- もし気になる場合には小児科や皮膚科に相談しましょう
高齢者の症状
- 脂肪腫ができやすい傾向があります
- 痛みや違和感がなければ経過観察でよいことが多いですが、急な変化を感じたら受診しましょう
原因
主な原因
- 正確な原因はよくわかっていないことが多いです
- 遺伝的な要因が関係する場合があります
- けがなどの刺激がきっかけになるという考え方もありますが、はっきりしていません
リスク要因
- 家族に同じようなしこりを持つ人がいる
- 神経線維腫症などの遺伝性の病気がある
- これまでのけがや炎症の繰り返しが関係する可能性が指摘されていますが、確定していません
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- しこりが急に大きくなった
- 硬さが変わった、痛みが出た
- 同じ場所に再発した
- 日常生活に支障をきたすほど気になる
定期受診を予約すべき場合:
- しこりを新しく見つけたら、一度は受診して確認しましょう
- 定期的に観察していて気になる変化があれば、その都度相談しましょう
診断
医師が問診と触診(実際に触れて確認すること)を行います。必要に応じて画像検査や組織検査が行われます。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー)
- MRI検査
- CT検査
- 針生検(針で組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査)
診察で予想されること
診察では、しこりの場所や大きさ、硬さ、動き、痛みの有無などをくわしく確認されます。検査は外来で行われることが多く、痛みを伴う生検では局所麻酔が使われます。結果が出るまで時間がかかることもありますが、慌てずに医師の説明を聞きましょう。
治療
良性の軟部腫瘍は、多くは治療せずに経過観察という方針がとられます。症状がある場合や診断がはっきりしない場合は、治療が検討されます。
自宅でのセルフケア
- しこりを強く押したり、揉んだりしない
- 入浴時に毎日そっと触れて変化をチェックする
- 気になる変化があれば記録に残し、受診時に伝える
医療治療
治療が必要な場合は、一般的に腫瘍を丸ごと取り除く手術(摘出)が行われます。炎症を抑える注射などの方法もありますが、薬の名前や用量についてはここでは示しません。医師が症状と検査結果に基づいて、あなたに合う治療法を提案します。
手術が検討される場合
痛みがある、神経や血管を圧迫している、見た目が気になる、悪性の可能性が少しでもある、などで手術が検討されます。良性の場合でも、再発予防や機能を保つために手術をする選択肢があります。
この病気と共に生きる
多くの方は、良性軟部腫瘍があっても普段の生活に支障はありません。経過観察中は、痛みや大きさに変化がないかを見守り、気になることがあれば医師に相談しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 週に1回程度、しこりの大きさや感触の変化を確認する
- 強い日焼けや過度の刺激を避ける
- がん検診や健康診断の機会を活用する
- 不安があるときは先延ばしにせず医療機関へ
食事と運動
特別な食事制限や運動制限はありません。バランスのよい食事と適度な運動で、全身の健康を保つことが大切です。
精神的健康と心の健康
しこりに気づくと、「がんではないか」と不安になるのは自然です。しかし、柔らかく押すと動く、痛みがないしこりの多くは良性です。不安は一人で抱えず、かかりつけ医や家族に話してみましょう。
予防
現時点では、良性の軟部腫瘍を確実に予防する方法はわかっていません。体に異変を感じたときは早めに相談し、必要に応じて定期検診を受けることが早期対応につながります。
検診プログラム
しこりの早期発見や経過観察を目的に、自己チェックや健康診断の活用が勧められます。特に変化を感じた場合は我慢せず受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 多くの場合、経過観察でも問題ありませんが、放置して大きくなると周囲の筋肉や神経を圧迫することがあります
- まれに良性と悪性の区別が難しい腫瘍があるため、医師の診断と定期観察が重要です
長期的な見通し
良性軟部腫瘍は、種類や場所によって経過は異なりますが、適切に診断・経過観察されれば、健康に影響なく過ごせる方がほとんどです。悪性のがんに変わることは非常にまれとされ、過度に心配する必要はありません。気になる症状があれば、早めに医師に相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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