白血球数が高い:原因・症状・診断・治療について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
白血球は、体を細菌やウイルスなどの異物から守る働きを持つ血液の細胞です。血液検査でこの白血球の数が通常の基準値より多い状態を「白血球増加(高白血球)」といいます。多いだけであれば病気ではなく、体の防御反応として一時的に増えていることもあります。
重要な事実
- 白血球が多いのは、感染症や炎症への反応として一時的に起こることがほとんどです。
- 血液検査の結果だけでは原因はわからないことがあり、医師の診察や追加の検査が必要です。
- 多くはかぜなどの感染症が原因で、数週間以内に自然に改善します。
血液検査で白血球が多いと指摘されることは珍しくありません。特に感染症が流行する季節には、多くの人が一時的に基準値より高い数値を示します。
どの年齢の人にも起こり得ますが、感染症にかかりやすい小児や高齢者、免疫に影響をおよぼす病気のある方に多く見られます。健康な人でも、激しい運動後や妊娠中、ストレス時に一時的に高くなることがあります。
症状
- 次の症状がある場合は、すぐに119番に電話してください。
- 呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとしている
- けいれんが止まらない
- 顔色が青白い、唇が真っ青
- 突然の激しい頭痛や胸の痛み
- ⚠高熱が続く(特に38度以上)
- ⚠強いだるさや吐き気で水分や食事がとれない
- ⚠皮膚や歯ぐきなどからの出血が止まらない
- ⚠赤紫色の点状のあざが増える
一般的な症状
- 白血球が多いこと自体に自覚症状はほとんどありません。
- 強いだるさ(疲労感)
- のどの痛み、せき、鼻水などのかぜ症状
- 体のあちこちの痛み
子供の症状
- 機嫌が悪い、ぐずる
- 食欲がない
- 嘔吐や下痢
高齢者の症状
- 意識がぼんやりする、元気がない
- 食欲低下
- 転びやすくなる
- 発熱(高齢者では熱が出ないこともあります)
原因
主な原因
- 感染症(細菌やウイルス、まれに寄生虫)
- 炎症や組織の損傷(けが、やけど、手術後など)
- ストレスや激しい運動、喫煙
- 特定の薬の影響
- まれに、血液の病気や免疫系の異常
リスク要因
- 免疫の働きが弱っている状態
- 慢性的な炎症性疾患(関節リウマチなど)
- 乳幼児や高齢者
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 発熱が3日以上続く、または高熱(38.5度以上)がある
- 強い痛みや出血がある
- 息苦しさがある
- 意識がおかしい
定期受診を予約すべき場合:
- 血液検査で白血球が多いと指摘された場合、再検査を受けてください。
- 症状がなくても、数週間たっても数値が高いままの場合は医療機関へ相談を。
診断
医師が問診と診察を行い、血液検査で白血球の数を調べます。必要に応じて、白血球の種類の割合を調べたり、炎症の程度を確認する追加の血液検査を行ったりします。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(白血球数と白血球の種類の割合)
- 炎症の程度を調べる血液検査(CRPや赤沈など)
- 必要に応じて、胸部X線検査や腹部の超音波(エコー)検査
診察で予想されること
血液検査の結果は数日でわかることが多いです。医師から結果の説明を受け、原因がはっきりしない場合は、数週間後に再採血して経過を見ることもあります。心配なことは遠慮せず医師に相談しましょう。
治療
治療は原因となる病気に合わせて行われます。白血球数の高さ自体を直接下げる治療ではなく、原因に対する治療が基本です。原因が感染症の場合は、自然に治ることも多く、軽い症状なら休息と水分補給が中心になります。
自宅でのセルフケア
- 十分な睡眠と休息をとる
- 水分をしっかりとる
- 栄養バランスの良い食事を心がける
- 喫煙している場合は禁煙を検討する
- ストレスをためないようにする
医療治療
医師の診断のもと、原因に応じた治療が行われます。細菌感染症には抗菌薬、炎症性疾患には抗炎症薬などが使われることがありますが、いずれも医師の処方が必要です。まれに、白血球が非常に多い場合や血液の病気が疑われる場合は、血液内科などの専門の科を紹介されることもあります。
手術が検討される場合
白血球の増加が虫垂炎(盲腸)や胆のう炎などの外科的な病気によって起こっている場合は、その原因の病気に対して手術が必要になることがあります。ただし、白血球数が多いこと自体が手術の対象になるわけではありません。
この病気と共に生きる
白血球が多い状態が続く場合は、定期的に血液検査を受け、医師の指示に従いましょう。原因となる病気の治療を続けることが、数値を安定させることにつながります。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を送る
- 医師に相談しながら適度な運動をする
- 手洗い・うがいなどの感染対策をする
- 十分な睡眠をとる
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、バランスの良い食事をとり、たんぱく質やビタミンをしっかり摂ることで免疫力を保ちましょう。運動は体調が良ければ軽い散歩などから始め、医師に相談しながら行いましょう。
精神的健康と心の健康
検査値の異常を指摘されると不安になることもあると思います。しかし、高白血球の多くは一時的な反応です。不安な気持ちは医師や看護師、家族に話し、必要に応じて心理的なサポートを求めることも大切です。あなたは一人ではありません。
予防
高白血球そのものを直接防ぐ方法はありませんが、感染症などの原因となる病気を予防することで、白血球が増えるリスクを下げることができます。
ワクチン
インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種は、感染症による白血球増加を予防するのに役立つことがあります。接種については医師に相談してください。
検診プログラム
定期的な健康診断は、厚生労働省も推奨している大切な健康管理です。血液検査を受けることで白血球の増加を早期に見つけることができます。気になる症状があれば、我慢せず医療機関を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 原因となる感染症の重症化(肺炎や敗血症など)
- 膿瘍(のうよう)ができる
- まれに、血液の病気では貧血や出血のリスクが高まる
- 長く続く強いだるさや体重減少
長期的な見通し
多くの場合、原因が一時的な感染症やストレスであれば、数週間から数か月で白血球数は正常に戻ります。原因となる病気を適切に治療すれば、数値は安定してきます。血液の病気であっても治療法は進歩しており、早期発見・早期治療によって経過は大きく改善します。希望を持って医師と一緒に進めていきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月1日
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