副腎腺腫(ふくじんせんしゅ)について知ろう
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
副腎腺腫は、左右の腎臓の上にある小さな臓器「副腎」にできる、良性(がんではない)の腫瘍の一種です。多くはホルモンを作りすぎず、体の不調をまったく起こさないまま見つかることがあります。
重要な事実
- 副腎腺腫はほとんどが良性で、がんではありません。
- 健康診断や別の病気の検査で偶然見つかることが多いです。
- ホルモンを作りすぎるものだけ、治療や経過観察が必要になります。
画像検査の技術が進み、偶然見つかる「副腎偶発腫(ふくじんぐうはつしゅ)」が増えています。成人のおよそ数%に副腎腺腫があるとされ、決してまれな病気ではありません。
どの年齢でも見つかる可能性がありますが、40歳以上に多く、女性にやや多いという報告もあります。ホルモンを作るタイプの腺腫は若い人にも見られることがあります。
症状
- 突然の強い頭痛
- 胸の強い痛み
- 息苦しさ
- 意識がもうろうとする
- 体の片側が動かない
- けいれん
- ⚠血圧がとても高くなる
- ⚠動悸がひどい
- ⚠発汗が止まらない
- ⚠急な体重増加とむくみ
一般的な症状
- 症状がなく、検査で偶然見つかることがほとんどです。
- ホルモンを作りすぎると、高血圧や体重増加、むくみ、筋力低下などが現れることがあります。
- まれに、動悸(どうき)や発汗、頭痛などを起こすものもあります。
子供の症状
- 子どもの場合は、思春期が早く来る、体重が増えすぎる、背の伸び方が遅いなどが現れることがあります。
高齢者の症状
- 高齢者では、高血圧や糖尿病の悪化、骨折しやすくなる、だるさや体力の低下といった形で見つかることもあります。
原因
主な原因
- 原因ははっきりわかっていません。副腎の細胞の一部が変化してできると考えられています。
- まれに、遺伝性の病気が関係することがあります。
リスク要因
- 年齢(40歳以上で見つかることが多い)
- 副腎腫瘍や内分泌(ホルモン)の病気の家族歴があること
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状があるときは、すぐに救急車を呼ぶか、119番に連絡してください。
- 血圧が急に上がった、動悸や発汗が続くなど、つらい症状があるときは、当日中に受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 健診や別の病気の検査で偶然見つかった場合は、一度専門の医師に相談してください。
- 高血圧、体重増加、筋力低下などが続く場合は、早めに受診しましょう。
診断
まず医師が問診や診察を行い、血液と尿の検査でホルモンの値を調べます。その上でCTやMRIで副腎の形を確認し、良性かどうか、ホルモンを作りすぎていないかを判断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査
- CT検査
- MRI検査
- 必要に応じてホルモンの働きを確かめる検査
診察で予想されること
検査は外来で行えるものがほとんどです。結果が出るまでに数日から数週間かかることもありますが、痛みを伴う検査は多くありません。最終的には、医師が「経過観察でよいか」「治療が必要か」を説明してくれます。
治療
治療は、腫瘍の大きさと、ホルモンを作りすぎているかどうかで決まります。症状がなく問題がなければ、手術をせずに定期的に画像検査や血液検査で経過を見ることが一般的です。
自宅でのセルフケア
- 医師から指示された通院や検査を続ける。
- 血圧や体重の変化を記録しておく。
- 市販薬やサプリメントを自己判断で使わない。
- 気になる症状があれば、我慢せずに医師へ伝える。
医療治療
ホルモンを作りすぎている場合は、そのホルモンの働きを調整する薬を使った治療や、副腎の一部を切除する手術を検討します。具体的な治療法は、症状や検査結果に合わせて医師が説明します。薬の名前や用量は自己判断せず、必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
腫瘍が大きい場合や、ホルモン過剰のせいで血圧や血糖のコントロールが難しい場合は、手術が検討されることがあります。最近はおなかに小さな穴を開けて行う腹腔鏡手術が選ばれることも多いです。
この病気と共に生きる
多くの人は、副腎腺腫があっても普段の生活をほとんど普通に送れます。経過観察や治療が続く場合は、通院のリズムを生活の一部に組み込みましょう。
生活習慣のアドバイス
- 睡眠を十分にとる。
- ストレスをためすぎない。
- たばこは控える。
- お酒はほどほどにする。
食事と運動
特別な食事制限は多くの場合不要ですが、高血圧があるときは塩分を控えめにし、野菜や果物を意識してとりましょう。無理のない範囲で、歩くなどの有酸素運動を取り入れるのがおすすめです。
精神的健康と心の健康
「がんではないか」「どう治療されるのだろう」と不安になることもあるかもしれません。そうした気持ちは自然なことです。一人で抱え込まず、家族や医師、看護師に話してみてください。
予防
副腎腺腫自体を予防する確実な方法はまだわかっていません。ただし、定期的な健診を受けることで、ホルモン過剰による高血圧や骨折などの合併症を早めに見つけ、防ぎやすくなります。
ワクチン
副腎腺腫を予防するワクチンはありません。
検診プログラム
一般的な集団検診はありません。家族歴がある場合や気になる症状がある場合は、医師と相談して検査を受けることができます。
合併症
治療しない場合
- ホルモンを作りすぎるタイプを放置すると、高血圧が続き、心臓や脳の血管に負担がかかります。
- 血糖値が上がり、糖尿病のリスクが高まることがあります。
- 骨がもろくなり、骨折しやすくなることがあります。
長期的な見通し
副腎腺腫の多くは良性で、適切に経過を見たり治療したりすれば、日常生活への影響は大きくありません。ホルモンが原因の症状も、治療や手術で改善することが多いです。あせらず、医師と一緒に方針を決めていきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月1日
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