肉腫(サルコーマ)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
肉腫は、骨、筋肉、脂肪、血管など、体を支える組織にできるがんの総称です。がんの中ではまれですが、早期に見つけて治療すれば治る可能性があります。
重要な事実
- 肉腫は骨や筋肉、脂肪などにできるがんの一種です。
- すべてのがんの中で肉腫が占める割合は約1%とまれです。
- しこりや痛みなどの症状が続く場合は、早めに医療機関で相談しましょう。
肉腫はまれながんです。日本人のがん全体の約1%程度とされています。
大人から子どもまで、どの年齢でも起こりえます。骨にできる肉腫は若い人に多く、筋肉や脂肪にできる肉腫は中高年に多い傾向があります。
症状
- 突然の強い痛みや、少しの力で骨折を起こした場合
- 呼吸が苦しい、息切れが急に出た場合
- 意識が遠くなる、ぐったりするなどの深刻な症状
- ⚠しこりが急速に大きくなる
- ⚠しこりが強く痛む、赤く腫れて熱を持つ
- ⚠夜間に目が覚めるような強い痛みが続く
一般的な症状
- 体にしこりができる、しこりがだんだん大きくなる
- しこりや骨の周りが痛む、特に夜間に痛みが強いことがある
- 腫れや熱感、皮膚の色が変わる
- 手足の動かしにくさや、骨が弱くなって骨折しやすくなる
子供の症状
- 膝や肩などの骨の痛みが続く
- 歩き方の変化(びっこをひくなど)
- 骨の腫れやしこり、熱感
高齢者の症状
- 腕や脚に、大きくなるしこりを感じる
- お腹の違和感や腫れ
- 原因不明の体重減少や疲れ
原因
主な原因
- 肉腫は、細胞の遺伝子(DNA)が傷つき、細胞が異常に増えることで起こると考えられています。
- はっきりした原因は、多くの場合わかっていません。
リスク要因
- 過去に強い放射線治療を受けたことがある
- 一部の遺伝性の病気(例:神経線維腫症など)
- 特定の化学物質への長期の接触(まれ)
- リンパ浮腫(リンパの流れが滞ってむくむ状態)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 2週間以上続くしこりがある
- しこりが大きくなっている、または痛みが強くなっている
- 骨の痛みや腫れが夜間に特に強い
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で異常を指摘された
- 家族に肉腫の人がいて不安がある
診断
診断は問診と診察から始まります。その後、画像検査でがんの場所や大きさを調べ、生検(組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査)で確定診断を行います。
行われる可能性のある検査
- 問診・診察(しこりの触診)
- 画像検査(X線、CT、MRI、超音波)
- 生検(組織を採取して詳しく調べる)
- 胸のCT(肺への転移がないか確認する)
診察で予想されること
肉腫の診断には、時間がかかることがあります。骨や軟部組織の腫瘍を専門にしている医師がいる病院で受診することが勧められます。検査の説明をよく聞き、不明な点は質問しましょう。
治療
肉腫の治療は、がんの場所、大きさ、種類、広がり方によって異なります。多くの場合、手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせて行います。
自宅でのセルフケア
- 治療中は十分な休養をとり、無理をしない
- 痛みや気になる症状をメモして医師に伝える
- リハビリテーションは医師や理学療法士の指示に従って行う
医療治療
治療方法には、手術でがんを完全に取り除く方法、放射線でがん細胞を破壊する方法、抗がん剤などを使う薬物療法があります。抗がん剤の種類や量は、患者さんの状態やがんの特徴に合わせて専門医が決定します。副作用を軽くするための支援も行われます。
手術が検討される場合
多くの肉腫では、手術でがんを完全に取り切ることが治療の中心になります。手足にできた場合は、可能な限り手足の機能や見た目を保てるような手術方法が検討されます。
この病気と共に生きる
治療後は、体の動きや疲れに個人差があります。症状や不安を一人で抱え込まず、医療者や家族、周囲の人に相談しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 疲れているときは休憩を取り、睡眠をしっかりとる
- タバコは避け、飲酒は控えめにする
- 感染症予防のため、手洗いやうがいをする
食事と運動
栄養バランスの良い食事を心がけましょう。特に、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを十分に摂ることが大切です。運動は医師と相談しながら、無理のない範囲で始めます。
精神的健康と心の健康
がんと診断されると、不安や悲しみ、気分の落ち込みを感じることは自然なことです。決して一人で抱え込まず、心のつらさが強い場合は、担当医や専門の相談員に伝えましょう。
予防
肉腫の多くは原因が不明で、確実な予防法はわかっていません。しかし、健康的な生活習慣(バランスの良い食事、適度な運動、禁煙など)は、がん全体のリスクを下げるために大切です。
ワクチン
肉腫を予防するためのワクチンはありません。
検診プログラム
肉腫のための特別な検診は一般的にはありません。気になるしこりや痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診することが早期発見につながります。
合併症
治療しない場合
- がんが大きくなり、周りの神経や血管を圧迫する
- 肺などほかの臓器に転移する可能性がある
- 痛みや骨折など、生活の質に大きな影響が出る
長期的な見通し
肉腫は、早期に発見して適切な治療を行うことで、治る可能性があります。医療技術の進歩により、治療成績は向上しています。希望を持って治療に取り組みましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月1日
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