身体症状症(大人の方へ)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
身体症状症とは、からだの症状(痛み、疲れ、めまいなど)が続くけれど、はっきりした病気の原因が見つからず、その症状に強い不安や悩みを感じて、日常生活に支障が出る状態です。症状は仮病ではありません。からだの感覚に心のストレスや感情が影響していると考えられています。
重要な事実
- 症状は本当のもので、仮病や気のせいではありません。
- 心のストレスや感情が、からだの症状に影響することがあります。
- 治療の目標は、症状をゼロにすることではなく、日常生活をより良くすることです。
はい、よくある状態です。外来やかかりつけ医を訪れる人のうち、かなりの割合でこのような症状が見られるといわれています。
大人から子どもまで誰にでも起こり得ますが、10代後半から30代にかけて始まることが多く、特に女性に多いとされています。
症状
- 突然の激しい胸の痛み
- 意識がもうろうとする
- 呼吸ができないほどの息苦しさ
- 片方の手足のまひやしびれ
- 突然の激しい頭痛
- ⚠発熱を伴う強い症状
- ⚠我慢できないほどの痛み
- ⚠下痢や嘔吐が続く
- ⚠症状が急に悪化した
一般的な症状
- 痛み(頭痛、腰の痛み、関節痛など)
- 疲れやすい、強い倦怠感
- めまい、ふらつき
- 胃や腸の不調(胃痛、下痢、便秘など)
- 息苦しさ、動悸
- しびれや感覚の低下
原因
主な原因
- はっきりした原因はまだ完全にはわかっていませんが、脳がからだの信号を過剰に感じ取ってしまうことが関係すると考えられています。
- 心理的なストレスや感情が、症状を強くしたり長引かせたりすることがあります。
- 過去の経験や性格、生活環境などが影響することもあります。
リスク要因
- 強いストレスを抱えている
- うつ病や不安障害などの心の病気がある
- 子どもの頃にストレスや困難を経験した
- 自分のからだへの気づきや不安が強い
- 身近な人が病気だったり、自分が病気になる場面を見て育った
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 症状が非常に強く、日常生活がままならない
- 発熱、体重減少、突然の激しい痛みなど、心配なサインがある
定期受診を予約すべき場合:
- どんな検査をしても原因がわからない、症状が続いている
- 症状のことを考えすぎて不安が強い
- 家族や友人との関係、仕事や学校に支障が出ている
診断
医師は、あなたの詳しい症状や経過を聞き、診察を行います。必要に応じて血液検査や画像検査などで、別の病気がないかを確認します。その上で、症状が本物であり、つらさや不安が大きく、日常生活に支障がある場合に、この病気を考慮します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査
- 画像検査(X線、CTなど)
- 必要に応じて専門医への紹介
診察で予想されること
診断には時間がかかることがあります。医師はあなたの話をじっくり聞き、納得いくまで説明してくれるでしょう。結果がはっきりしないこともありますが、症状を認めた上で、一緒に付き合い方を考えてくれます。
治療
治療の中心は、症状をゼロにしようとするのではなく、症状と上手に付き合いながら、生活の質を高めることです。心の専門家(公認心理師・臨床心理士など)によるカウンセリングや、お薬を使うこともあります。
自宅でのセルフケア
- 規則正しい生活リズムを保つ
- リラックスする時間を作る(深呼吸、入浴、音楽など)
- 症状日記をつけて、自分のからだと心の変化を見つめる
- ネットで自分の症状を調べすぎない
- 信頼できる人に気持ちを話す
医療治療
専門的な治療としては、認知行動療法という考え方を用いて、症状に対する不安や考え方を見直す方法があります。また、うつや不安が強い場合には、医師が薬を処方することがあります。薬をやめたいときや不安なことは、必ず医師に相談してください。
手術が検討される場合
この病気に対して、手術は行われません。
この病気と共に生きる
症状は完全に消えなくても、あなたの生活の中心は症状ではなく、あなた自身です。症状の程度を少しずつ理解して、できることから行動することを目指しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に起きて、夜は十分に眠る
- 疲れているときは休み、良いときは少し体を動かす
- アルコールやカフェインの取りすぎに注意する
- 趣味や人との交流を大切にする
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、バランスのよい食事を心がけ、散歩や軽い運動など無理のない範囲で体を動かすと、気分やからだの調子に良い影響があります。
精神的健康と心の健康
からだの症状が続くと、心も疲れてしまいます。不安や落ち込みを感じたときは、一人で抱え込まず、医療機関や心の相談窓口に話してみてください。自分を責める必要はありません。
予防
完全に予防する方法はまだありませんが、ストレスへの対処方法を身につけ、からだの不調を気軽に相談できるかかりつけ医を持つことが、結果的に悪化を防ぐことにつながります。
合併症
治療しない場合
- 日常生活や仕事、学校に大きな支障が出る
- 必要のない検査や治療を繰り返す
- うつ病や不安障害などを併発することがある
- 社会から孤立しやすくなる
長期的な見通し
適切な治療と支援があれば、多くの人が症状と上手に付き合いながら、自分の望む生活を送れるようになります。診断がついても希望はあります。ゆっくり一緒に進んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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