加齢と視力:知っておきたい4つの目の病気
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
年を重ねると、目にもさまざまな変化が起こります。「加齢による目の病気」には、老眼・白内障・加齢黄斑変性・緑内障といった、よく見られるものがあります。これらはどれも放置すると見え方に影響しますが、定期検診と適切な治療で視力を守れることも多いです。
重要な事実
- 白内障は、水晶体がにごって視力が低下する病気で、手術で改善できることが多いです。
- 緑内障は、最初は視野が欠けて気づかないことが多く、早期発見がとても大切です。
- 加齢黄斑変性は、物がゆがんで見えたり、中心が暗くなったりする病気です。
はい、とても一般的です。60歳以上になると、白内障や緑内障、加齢黄斑変性の病気を持つ人が増えてきます。日本では、視覚障害の原因の上位にこれらの病気が挙げられています。
主に40歳以上の方に起こりやすくなります。老眼は40代から誰にでもほぼ現れます。白内障は60代以降に増え、加齢黄斑変性は50歳以上、緑内障は早い場合は40代からですが、特に高齢者に多く見られます。
症状
- 突然、片目または両目の視力が失われる
- 目の激しい痛みとともに、吐き気や頭痛がある
- 光の周りに虹のような輪(ハロ)が見える
- 視野の一部が突然欠け、黒い幕がかかったように見える
- ⚠急に見えにくくなったが、視力は完全には失われていない
- ⚠目やまぶたが腫れている、赤みが強い
- ⚠けがや異物が目に入った
- ⚠持続する目の不快感や痛みがある
一般的な症状
- 老眼:近くの字が読みづらい、スマホの文字がぼやける
- 白内障:全体的にかすんで見える、光がまぶしい、物が二つに見える
- 加齢黄斑変性:物がゆがむ、中心が黒く抜ける、色がくすむ
- 緑内障:視野の一部が欠ける、目の奥の痛みや頭痛(急性の場合)
高齢者の症状
- 細かい字が読みにくくなる
- 夜間の運転時にまぶしさを感じる
- 視野の一部が欠けることに気づく
- 中心部が見づらい、ゆがむ
- 目がかすむ、視力が下がる
原因
主な原因
- 老眼:水晶体の弾力が低下して、ピントを合わせる働きが弱まるため
- 白内障:水晶体のたんぱく質が変化してにごるため
- 加齢黄斑変性:加齢などによって黄斑(ものを見るときに重要な網膜の中心)が傷つくため
- 緑内障:眼圧や血流の問題で視神経が傷つき、視野が欠けるため
リスク要因
- 家族に同じ目の病気の人がいる
- 強い紫外線を浴びることが多い
- 近視が強い
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に片目がぼやける、かすむ
- 視野の一部が気になる
- 目がいつもより赤く、痛みがある
- 物が二重に見える
定期受診を予約すべき場合:
- 定期的な眼科健診(年1回程度)
- 度数の合わない眼鏡を作りたいとき
- 白内障などの術後経過を見たいとき
診断
眼科で行われる目と視力の総合的な検査で診断されます。視力検査や細かい検査などで、目の状態を詳しく調べます。
行われる可能性のある検査
- 視力検査
- 屈折検査(乱視や近視などを調べる)
- 細隙灯顕微鏡検査(細かい顕微鏡で目の内部を見る)
- 眼圧検査(目の硬さを測る)
- 視野検査(見える範囲を調べる)
- 眼底検査(網膜や視神経の状態を見る)
- 光干渉断層計(OCT)と言って、網膜の断面を詳しく見る検査が行われることもあります。
診察で予想されること
まず症状や生活の状況を医師に伝え、視力や目の状態を調べます。目を開けているのがつらい場合は、一定時間目を休ませてから検査することもあります。瞳孔を広げる目薬を使うと、検査後数時間はまぶしく感じたり、近くが見づらくなったりすることがあります。そのため、車の運転は控えましょうという指示に従ってください。
治療
治療法は、どの目の病気か、進行の程度や生活スタイルによって異なります。眼鏡やコンタクトレンズで矯正する方法、目薬で治療する方法、手術による方法があります。
自宅でのセルフケア
- 読書や手芸のときは明るい照明を使い、読書用の眼鏡や拡大鏡を活用する
- 紫外線の強い日はサングラスや帽子で目を守る
- 目を使う作業の合間に、遠くを見て目を休める
- 喫煙を避ける
- 処方された目薬がある場合は、指示どおりに使う
医療治療
白内障には、にごった水晶体を人工のレンズに置き換える手術が行われます。緑内障には、眼圧を下げる目薬やレーザー、手術などの選択肢があります。加齢黄斑変性には、目の状態によって注射やレーザー治療などが検討されます。老眼には、眼鏡やコンタクトレンズなどで見え方を補う治療が中心になります。具体的な治療は医師と相談して決めます。
手術が検討される場合
白内障は視力障害が生活に支障をきたした場合、手術が検討されます。緑内障は、目薬などで眼圧を十分に下げられない場合や視野欠損が進んでいる場合に手術が検討されることがあります。加齢黄斑変性は、病気の種類や進行度によって治療法が選ばれます。手術や処置が必要かどうかは、眼科医が専門的に判断します。
この病気と共に生きる
見え方の変化に合わせて、明るい照明を利用したり、字を大きくするなどの工夫を取り入れましょう。定期受診を続けて、変化を医師に伝えることが大切です。家の中では段差やぶつかるものを減らすと安全に過ごせます。
生活習慣のアドバイス
- 定期的に眼科を受診して、目の変化をチェックする
- バランスの良い食事を心がける(緑黄色野菜や青魚など)
- 適度な運動を習慣にする
- 禁煙する
食事と運動
食事は、目の健康に良いビタミンC、ビタミンE、ルテイン、オメガ3脂肪酸を含む食品(緑黄色野菜、卵、魚など)を意識しましょう。運動は血行を良くし、生活習慣病の予防にもつながるため、目の健康維持にも良いと考えられています。
精神的健康と心の健康
視力が落ちると、読書や運転、外出などが難しくなり、気分が落ち込んだり不安になったりすることがあります。これは自然な反応です。無理をせず、家族や医師、地域の支援に相談して、心の負担を軽くしましょう。
予防
加齢による目の病気を完全に防ぐ方法はまだありません。しかし、バランスのよい食事や禁煙、定期的な眼科検診、紫外線対策などの生活習慣は、発症や進行を遅らせることができる可能性があります。
検診プログラム
目の病気は初期には自覚症状が少ないことも多いため、症状がなくても定期的に眼科検診を受けましょう。特に40歳以上で近視が強い人や糖尿病、家族歴がある人は、医師に相談して検診間隔を決めると良いです。
合併症
治療しない場合
- 視力が大きく低下する
- 視野が欠けたまま元に戻らない(緑内障)
- 日常生活での転倒やけがのリスクが高まる
- 進行すると失明に至ることもある
長期的な見通し
早期に発見して適切な治療を始めれば、多くの人は視力を保ったり、見え方の悪化を遅らせたりすることができます。たとえ視力に障害が残ったとしても、支援や道具を活用することで生活の質を保つことは可能です。決してあきらめずに、眼科医や専門家に相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月1日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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