からだを動かすこと(活動)と健康
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
「活動」とは、毎日の生活の中で体を動かすことを指します。歩く、家事をする、階段を上る、仕事で体を使う、趣味で体を動かすことなど、すべてが活動に含まれます。体を動かすことは、心や体の健康を保つためにとても大切です。
重要な事実
- 適度な活動は、生活習慣病の予防や気分の向上に役立ちます。
- 「運動」と聞くと特別なことを想像しがちですが、日常の動きも大切な活動です。
- 年齢や体調に合わせて、無理なく続けることがいちばんのポイントです。
はい、とても身近なことです。日本の成人の多くは、健康のために十分な身体活動ができていないとされています。厚生労働省も『健康日本21』の中で、身体活動の大切さを呼びかけています。
すべての年代の人に関係があります。特に、デスクワークが多い人、運動の習慣がない人、車移動が中心の人、高齢の方は、日々の活動量が減りやすいため注意が必要です。
症状
- 胸の強い痛みや圧迫感がある
- 突然、息がとても苦しくなる
- 意識がもうろうとする
- ろれつが回らない、顔や手足に麻痺が出る
- ⚠動くと胸が締め付けられるような痛みがある
- ⚠めまいやふらつきが続く
- ⚠関節が腫れて強い痛みがある
- ⚠急に体を動かせなくなった
一般的な症状
- 少し動いただけで疲れやすくなる
- 肩こりや腰痛が続く
- 気分がなんとなく落ち込む
- 睡眠の質が下がる
- 階段を上ると息切れする
子供の症状
- 外で遊ぶより家の中で過ごすことが多い
- 集中力が続かない
- 動きがぎこちない、転びやすい
高齢者の症状
- 筋力が落ちて立ち上がりにくい
- 歩くのがおっくうになる
- 転倒の不安が大きくなる
- 少し動くと息切れや動悸がする
原因
主な原因
- 長時間座っていることが多い
- 移動のほとんどが車や電車で、歩く機会が少ない
- 仕事や家事で忙しく、自分が体を動かす時間をとれない
- 体の痛みや疲れのために、動かすことを避けてしまう
リスク要因
- 運動不足
- 食生活の乱れ
- 高血圧や糖尿病などの持病
- 加齢による筋力低下
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- からだを動かすと胸が痛い、息が苦しい
- 動き始めるとひどいめまいがある
- 突然、片側の手足に力が入らない
定期受診を予約すべき場合:
- 階段や坂道で以前より息切れが強くなった
- 活動するときに膝や腰などの痛みが続く
- 最近、急に疲れやすくなった
- 体を動かすことへの不安があり、どう始めたらよいか相談したい
診断
医師は、まずあなたの日ごろの活動量や生活習慣、症状について質問します。必要に応じて、血圧や脈拍の確認、血液検査、心電図などを行い、からだの状態をチェックします。
行われる可能性のある検査
- 問診(生活習慣や活動内容の確認)
- 血圧測定
- 血液検査
診察で予想されること
「どんな活動をどのくらい行っているか」や「気になる症状」を聞かれます。診察の結果をふまえて、あなたに合った活動量や進め方を一緒に考えてくれます。
治療
活動不足が原因で体調の変化があるときは、特別な治療よりも、日常生活の中で動く量を少しずつ増やすことが基本になります。医師や理学療法士、看護師などに相談しながら、自分の体に合った方法を見つけましょう。
自宅でのセルフケア
- デスクワーク中は1時間に1回は立ち上がって歩く
- エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使う機会を増やす
- 買い物は遠くのお店まで歩いて行く
- 家事や庭仕事を、活動のひとつとして意識する
- ウォーキングは無理のない速さで、5分や10分から始める
医療治療
高血圧や心臓病、糖尿病など、活動を安全に行うために注意が必要な病気がある場合には、医師があなたの状態に合わせて治療方針を考えます。薬の使用が必要な場合もありますが、具体的な薬の名前や量は医師の指示に従ってください。ご自身の判断で薬を追加したり、中止したりしないことが大切です。
手術が検討される場合
通常、活動そのものを治療するための手術はありません。ただし、膝や腰などの関節の痛みやけがが原因で活動が難しくなっている場合は、整形外科の専門医と相談し、症状によっては手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
毎日こまめに体を動かす習慣をつけましょう。活動量を記録すると、自分の変化に気づきやすくなります。一方で、疲れている日は無理に動かず、休むことも大切です。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間帯に活動するなど、きまったリズムをつくる
- スマートフォンの歩数計や活動量計を活用してみる
- 家族や友人と一緒に歩くことで、続けやすくなる
- 座っている時間を減らすことを意識する
食事と運動
活動のエネルギー源となるよう、主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を心がけましょう。運動の前後には水分補給をしましょう。特に暑い時期や汗をかくときは、十分な水分が必要です。
精神的健康と心の健康
体を動かすと気分がすっきりし、ストレスが和らぐことがあります。反対に、活動が減ると気分が落ち込みやすくなったり、不安を感じやすくなったりすることもあります。つらい気持ちが続くときは、一人で抱え込まず、かかりつけ医や専門の相談窓口に相談してください。
予防
活動不足による健康リスクの多くは、日常生活に動く機会をとり入れることで予防できます。たとえ少量の活動でも、継続することで効果が期待できます。
ワクチン
高齢の方は、インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種を受けることも、感染症にかかったときに活動が低下するのを防ぐ一つの方法です。接種については、かかりつけ医に相談しましょう。
検診プログラム
定期的な健康診断を受けて、血圧や血糖値、コレステロールなどをチェックすることも、安全に活動を続けるために大切です。自治体の健診や職場の健康診断を活用しましょう。
合併症
治療しない場合
- 体力や筋力がさらに低下して、歩くことがつらくなる
- 高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まる
- 高齢の方では、転倒や骨折のリスクが上がる
- 気分の落ち込みや睡眠の質の低下につながることがある
長期的な見通し
無理のない範囲で体を動かし続ければ、心身の健康を維持しやすくなります。何歳から始めても遅くはありません。少しずつでも活動を増やすことで、より元気な毎日を送ることができます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月2日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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