アデノイドについて
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
アデノイドは、鼻の奥にあるリンパ組織で、正式には咽頭扁桃(いんとうへんとう)といいます。ウイルスや細菌をキャッチして体を守る役割があります。子どものうちは大きいですが、成長とともに小さくなります。これが炎症を起こしたり、大きくなりすぎると鼻づまりやいびきなどの症状を引き起こします。
重要な事実
- アデノイドは子どもの間に最も大きくなります
- 多くの場合、思春期までに自然に小さくなります
- 気になる症状があるときは耳鼻咽喉科で相談できます
とてもよくあるもので、特に小児期に耳鼻咽喉科を受診する原因として一般的です。
主に子どもに多く、3歳から6歳ごろに最も大きくなります。大人では通常小さくなっていますが、炎症などをきっかけに症状が出ることがあります。
症状
- 呼吸が苦しくて息ができない
- 息をしているのにチアノーゼ(唇や顔色が青っぽくなる)が見られる
- 意識がもうろうとする
- ⚠ひどい耳の痛みがある
- ⚠高い熱が続く
- ⚠夜間、呼吸が止まるような様子が何度もある
- ⚠水分がとれず、脱水が心配なとき
一般的な症状
- 鼻づまり
- 中耳炎をくり返す
子供の症状
- 耳の痛みや中耳炎をくり返す
- 聞こえが悪い
- 夜中に大きい音のいびきや呼吸が止まるような様子がある
- 口を開けて寝る
- 日中にだるそうで、集中力が続かない
高齢者の症状
- いびきや睡眠時無呼吸に伴う日中の眠気
- 鼻づまりが続く
- のどや鼻の炎症をくり返す
原因
主な原因
- ウイルスや細菌による感染
- アレルギー反応
- 体質(生まれつきリンパ組織が大きめ)
リスク要因
- 保育園や幼稚園など、集団生活で感染をくり返す
- アレルギー性鼻炎がある
- 家族に同じ症状を持つ人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 呼吸が苦しそう
- 眠っているときに呼吸が止まる(睡眠時無呼吸)
- 高熱や強い耳の痛みがある
定期受診を予約すべき場合:
- いびきや鼻づまりが続く
- 耳の聞こえが悪いと感じる
- 中耳炎をくり返す
- 子どものことばの発達が気になる
診断
耳鼻咽喉科での問診と鼻の奥の診察で診断します。小さな内視鏡カメラを使って鼻の奥を直接見ることがあります。
行われる可能性のある検査
- 鼻咽頭内視鏡検査(鼻の奥をカメラで見る検査)
- X線(レントゲン)検査
- 聴力検査(中耳炎や難聴のチェック)
- 睡眠時無呼吸の検査(必要な場合)
診察で予想されること
診察自体は数分から10分程度で、痛みはほとんどありません。子どもでもリラックスできるように工夫しながら行います。
治療
症状が軽い場合は、自然に小さくなるのを待ちながら経過を観察します。症状が強くて日常生活に支障がある場合は、薬物療法や手術を検討します。
自宅でのセルフケア
- 室内を適度に加湿して、のどや鼻を乾燥から守る
- 生理食塩水で鼻を洗浄する
- 睡眠時に頭を少し高くして呼吸を楽にする
- 十分な休息をとる
医療治療
抗生物質や抗炎症薬、アレルギーを抑える薬などを、医師が症状に合わせて処方する場合があります。必ず医師の指示に従って使用しましょう。
手術が検討される場合
アデノイドが大きくなって気道をふさぎ、いびきや睡眠時無呼吸がひどい場合、または中耳炎や副鼻腔炎をくり返して聴力や発達に影響がある場合には、手術(アデノイド切除術)を検討することがあります。
この病気と共に生きる
鼻づまり、いびき、耳の聞こえなどの症状の変化を記録しておくと、医師に相談するときに役立ちます。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠とバランスのよい食事で自然の免疫力を保つ
- 鼻を清潔にして口呼吸を防ぐ
- たばこの煙やほこりなどの刺激を避ける
食事と運動
特別な制限はありません。のどに負担がかかる辛いものや熱すぎるものは控え、やわらかく食べやすいものを好みに合わせてとりましょう。運動は体調がよければ問題ありません。
精神的健康と心の健康
子どもでは、いびきや鼻づまりによる睡眠不足でイライラしたり、集中力が続かないことがあります。保護者は焦らず、かかりつけ医や学校医と相談しながら見守りましょう。
予防
完全に防ぐことはできませんが、手洗いやうがいなどの感染予防で、かぜなどをくり返す回数を減らすことが役立ちます。
ワクチン
おたふくかぜやインフルエンザなどのワクチンや、肺炎球菌などに対するワクチンが、炎症をくり返すリスクを下げるのに役立つことがあります。厚生労働省の予防接種スケジュールにしたがって、かかりつけ医と相談しましょう。
検診プログラム
特に症状がない場合の定期検診はありませんが、幼児健診などで聴力や発達のチェックが行われます。
合併症
治療しない場合
- 中耳炎をくり返して聴こえが悪くなる
- 口呼吸によるのどや歯並びへの影響
- 睡眠時無呼吸による成長・発達への影響
- 集中力や学習意欲に差が出ることがある
長期的な見通し
アデノイドは成長とともに自然に小さくなることが多く、多くの子どもは大きな治療をせずに改善します。必要な場合の手術も安全性が高い治療法で、多くのケースで症状は大きく改善します。まずは専門医に相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月2日
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