Anaemia
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
貧血(ひんけつ)とは、血液の中にある「赤血球(せっけっきゅう)」や「ヘモグロビン」という酸素を運ぶ成分が足りなくなる病気です。酸素が体のすみずみまで届きにくくなり、だるさや息切れなどの症状が出ます。
重要な事実
- 貧血は世界中でよく見られる病気で、特に女性に多いです。
- 日本人の約10人に1人が貧血の状態にあると言われています(厚生労働省のデータより)。
- 貧血の多くは「鉄欠乏性貧血」といって、鉄分が足りないことが原因です。
はい、とてもよくある病気です。特に女性、妊娠中の方、高齢者に多く見られます。
子どもから高齢者まで誰でもかかる可能性がありますが、特に月経のある女性、妊娠中・授乳中の方、胃腸の病気がある方、菜食主義の方などに多く見られます。
症状
- 意識がもうろうとする
- 胸の痛みや強い動悸がある
- 呼吸が苦しくて横になれない
- 急に激しい頭痛やめまいがする
- ⚠安静にしていても息切れが続く
- ⚠顔色が真っ青でぐったりしている
- ⚠動悸や不整脈が続く
- ⚠意識を一瞬でも失った(気を失った)
一般的な症状
- 疲れやすい、だるい
- 顔色が青白い(蒼白)
- 立ちくらみやめまい
- 少し動いただけで息切れがする
- 動悸(心臓がドキドキする)
- 頭痛がする
- 集中力が続かない
子供の症状
- 元気がない、遊びたがらない
- 顔色が悪い
- 食欲がない
- 風邪を引きやすい
- 成長や発達がゆっくりになることもある
高齢者の症状
- 疲れやすく、活動量が減る
- 歩くのが遅くなる
- 転びやすくなる
- 認知機能の低下(物忘れなど)が進んだように見える
- [この症状があると心不全や狭心症のリスクが高まることもあります。]
原因
主な原因
- 鉄分の不足(食事からの摂取不足や、月経・出血による損失)
- ビタミンB12や葉酸の不足
- 慢性の病気(腎臓病、関節リウマチ、がんなど)
- 遺伝性の病気(鎌状赤血球症など)
- 骨髄(骨の中で血液を作る場所)の病気
リスク要因
- 月経量が多い
- 妊娠中・授乳中
- 胃や腸の手術を受けたことがある
- 菜食主義や偏った食事
- 慢性的な出血(胃潰瘍、痔など)
- 特定の薬の長期使用(痛み止めなど)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合はすぐに119番に電話して救急車を呼んでください。
- 胸痛、呼吸困難、意識障害がある場合はためらわずに受診を。
定期受診を予約すべき場合:
- 疲れやすい、顔色が悪いなどの症状が続く場合
- 月経量が急に増えた場合
- 食事の改善を試しても改善しない場合
診断
医師が問診(症状や生活習慣の聞き取り)と血液検査で診断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリット値など)
- 鉄分やビタミンB12、葉酸の量を測る検査
- 便潜血検査(便に血が混じっていないか調べる)
- 内視鏡検査(胃カメラや大腸カメラなど)
診察で予想されること
初めての診察では、症状や食事の内容、月経の状況などを詳しく聞かれます。その後、採血をして数日で結果が出ます。場合によっては追加の検査が必要です。
治療
貧血の治療は原因によって異なりますが、多くは鉄分やビタミンを補うことで改善します。
自宅でのセルフケア
- 鉄分の多い食品を意識して食べる(レバー、赤身の肉、ほうれん草、ひじきなど)
- ビタミンC(果物や野菜)を一緒に取ると鉄の吸収が良くなる
- 食事中の緑茶やコーヒーは鉄の吸収を妨げるので、食事の30分前後は控える
- 十分な睡眠と休憩を取る
医療治療
医師の指導のもと、鉄分のサプリメント(鉄剤)を飲むことが一般的です。重症の場合や吸収が悪い場合は、点滴で鉄分を補うこともあります。また、原因となる病気(胃潰瘍など)の治療も行います。
手術が検討される場合
貧血の原因が出血によるもので、薬では止まらない場合は、内視鏡による止血や手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
貧血は治療を続ければ多くの場合改善しますが、完全に治るまでは無理をしないことが大切です。疲れやだるさを感じたら休むようにしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を心がける
- ストレスをためないようにする
- 寝る前のカフェインを控える
- 必要に応じて医師の指示で鉄剤を飲み続ける
食事と運動
鉄分とビタミンCを多く含むバランスの良い食事を心がけましょう。軽い運動(ウォーキングなど)は血行を良くし、症状改善に役立ちますが、無理は禁物です。
精神的健康と心の健康
貧血による疲労感やだるさは、気分の落ち込みや不安を引き起こすこともあります。もし気持ちがつらくなったら、一人で抱え込まずに家族や友人、あるいはカウンセラーに相談してください。
予防
多くの貧血は、バランスの良い食事と適切な生活習慣で予防できます。特に鉄分とビタミンをしっかり取ることが大切です。
ワクチン
貧血に直接効くワクチンはありませんが、感染症を防ぐことで間接的に貧血を予防できる場合があります(例:インフルエンザワクチン)。
検診プログラム
健康診断や人間ドックの血液検査で貧血が見つかることがあります。特に月経のある女性や妊婦は定期的に検査を受けることをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 心臓に負担がかかり、心不全や不整脈を起こしやすくなる
- 体力や免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる
- 妊娠中の貧血は早産や低出生体重児のリスクを高める
- 高齢者では転倒や認知機能の低下につながることがある
長期的な見通し
貧血は適切な治療でほぼ治る病気です。原因がはっきりしている場合は、その原因を治療することで再発を防げます。早期に発見して治療を始めれば、多くの方は安心して日常生活を送ることができます。
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国際機関
地域の団体
- 厚生労働省 - 貧血に関する情報 ↗ · 日本
- 日本血液学会 - 患者さん向け情報 ↗ · 日本
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。