血管性浮腫(アンギオエデマ)とは?
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
血管性浮腫は、皮膚の下の深い部分に水分がたまって、突然はれが起こる病気です。特に、まぶたやくちびる、手足、のどなどにはれが出やすく、アレルギーや薬、遺伝などのさまざまな原因があります。
重要な事実
- ほかの人にうつることはありません。
- のどや舌がはれると、呼吸が苦しくなることがあります。
- 遺伝性のタイプは繰り返し発作が起きることがあります。
- 治療や生活の管理で、コントロールできることが多いです。
血管性浮腫は、一般的にはあまり多くない病気です。ただし、アレルギー体質の人ではじんましんの一部として起こることがあり、特定の薬を飲んでいる人にみられることもあります。
子どもから大人まで、どの年代にも起こる可能性があります。遺伝性のタイプは子ども時代に始まることが多く、薬が原因のタイプは中高年に多い傾向があります。
症状
- のどや舌がはれて、息ができない・息が苦しい
- 呼吸のたびにゼーゼーと音がする
- 顔が青ざめたり、意識がもうろうとしたりする
- ⚠くちびる・顔・のどのはれが急にひどくなる
- ⚠飲み込みにくい、よだれが多い
- ⚠声がかすれたり、ゆっくり話せなくなったりする
一般的な症状
- まぶた・くちびる・舌・のど・手足が突然はれる
- はれた部分がかゆくないことが多い(熱っぽい、痛みをともなう)
- はれた部分の皮膚がつっぱって、ぴかぴかと光る
- 数時間から数日でおさまることもある
子供の症状
- 顔のまわり、特にまぶたやくちびるにはれが出やすい
- おなかの痛みや吐き気を訴えることがある
- ぐずったり、ぐったりして見えることがある
高齢者の症状
- 血圧の薬など、持病の薬がきっかけになることがある
- 心不全など他の病気のはれと見分けにくいことがある
- はれても痛みが少なく、発見が遅れることがある
原因
主な原因
- 食べ物・薬・虫さされなどに対するアレルギー反応
- 特定の血圧の薬(血管を広げる作用のある薬)の副作用
- 遺伝的な要因(補体というたんぱく質の働きの変動)
- 原因が明らかでないこともある
リスク要因
- 花粉症やじんましんなどのアレルギー疾患がある
- 血管性浮腫を起こしやすい薬を使っている
- 家族に同じ症状の人がいる
- 過去に突然のはれを経験したことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 息苦しさやのど・舌のはれがある場合は、すぐに119番に連絡する
- はれが急速に広がっている
- めまい、冷や汗、動悸などの全身症状がある
定期受診を予約すべき場合:
- はれを何度も繰り返す
- 新しい薬を始めてからはれが出る
- 発作の原因や予防方法を知りたい
診断
医師が、はれの場所、時期、きっかけ、家族歴を詳しく聞き、体の診察を行います。必要に応じて血液検査やアレルギー検査を行い、原因を調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(補体というたんぱく質の値の確認)
- アレルギー検査(原因となる食物や薬の確認)
- 遺伝子検査(遺伝性が疑われる場合)
- 専門科(アレルギー科・皮膚科など)への紹介
診察で予想されること
診察では、症状が起きたときの写真、発症時刻、直前に食べたものや使った薬などをメモしておくと、診断の手助けになります。遺伝性の可能性がある場合は、専門の医療機関でさらに詳しい検査が行われます。
治療
治療は、発作の強さと原因によって異なります。急な発作を落ち着かせる治療と、今後起こらないようにする予防のための治療があります。原因が薬の場合は、医師が薬の変更を検討します。
自宅でのセルフケア
- 原因としてわかっているアレルゲン(食品や薬)を避ける
- はれた部分を冷たいタオルなどで冷やす
- 発作の記録をつけて、きっかけや経過を医師と共有する
- 医師から処方された緊急用の薬があれば、忘れずに携帯する
医療治療
医療機関では、はれを抑える薬(抗ヒスタミン薬やステロイド薬など)が使われることがありますが、必ず医師の指示に従ってください。遺伝性の血管性浮腫には、発作を予防する特別な治療があります。自己判断で薬を中止したり、量を変えたりしないでください。
この病気と共に生きる
血管性浮腫は、突然の症状で不安を感じることがあります。しかし、原因や対処法を知っておくことで、落ち着いて行動できます。日頃から、発作が起きたときの連絡先や対応を確認しておきましょう。
生活習慣のアドバイス
- はれが起きた日時や状況をメモしておく
- 緊急連絡先や受診中の病院の情報を携帯する
- 家族や職場のひとに症状と対処法を伝えておく
- 定期的に医療機関でフォローアップを受ける
食事と運動
食事は、アレルギーが原因の場合は特定の食品を避ける必要がありますが、それ以外では栄養バランスのよい食事を心がけましょう。運動は、発作を起こしやすい人だけが無理をしないようにして、体調に合わせて行います。
精神的健康と心の健康
突然のはれは、不安や恐怖をともなうこともあります。原因がはっきりしないうちは、心配が続くこともあるでしょう。気持ちを一人で抱え込まず、医師や家族に話してください。必要に応じて、カウンセリングなどの支援も利用できます。
予防
原因が特定できていれば、きっかけを避けることで発作を予防できます。例えば、アレルギーの原因を避ける・薬の種類を変更するなどです。遺伝性の場合は、発作を予防するための専門的な管理が役立つことがあります。
検診プログラム
遺伝性の血管性浮腫が疑われる家族がいる場合、血液検査で補体の値を調べ、症状が現れる前から管理を始めることができます。
合併症
治療しない場合
- のどや舌の腫れで気道が狭くなり、呼吸困難になる恐れがある
- 内臓(おなかの中)がはれて、激しい腹痛や吐き気・下痢を起こすことがある
- 発作を繰り返すことで、仕事や日常生活に支障が出ることがある
長期的な見通し
適切な治療と生活管理により、多くの人は発作をコントロールし、日常生活を送ることができます。遺伝性のタイプでも、発作を予防する治療の発展により、重症化を防げることが増えています。一人で悩まず、医療機関と一緒に長く付き合っていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月1日
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