動脈とは?心臓と血管をつなぐ健康ガイド
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
動脈は、心臓から全身に血液を送る血管です。酸素や栄養を体のすみずみまで届ける、いわば「命の道」のような役割をしています。動脈がしなやかで健康だと、血液はスムーズに流れますが、年齢や生活習慣の影響で硬くなったり狭くなったりすることがあります。
重要な事実
- 動脈は心臓から送り出された血液を全身に届けるパイプの役割をしています。
- 動脈の壁はしなやかで、血圧の変化に合わせて広がったり縮んだりします。
- 動脈の健康を保つには、禁煙・バランスのよい食事・適度な運動がとても大切です。
- 動脈の病気は早期に気づいて管理すれば、進行を大きく防げます。
動脈の病気は日本ではとても多く、心筋梗塞や脳卒中など命に関わることもあります。しかし、日頃の生活習慣を見直すことで予防できる部分も大きいと、厚生労働省も呼びかけています。
動脈のトラブルは中高年に多く見られますが、若い人でも喫煙や肥満、糖尿病、遺伝的な要因があれば注意が必要です。子どもでも、生まれつきの血管の形の異常で影響が出ることがあります。
症状
- 突然の強い胸の痛みが続く
- 息ができない、または激しい息苦しさ
- 意識がぼんやりする、または倒れる
- 顔や手足の片側が動かない、ろれつが回らない
- 突然の激しい頭痛
- ⚠胸の痛みや圧迫感が数分以上続くが、救急車を呼ぶほどではない
- ⚠動悸が急にひどくなった
- ⚠足の片側が急に腫れたり、痛んだりする
- ⚠めまいやふらつきが何度も起こる
一般的な症状
- 胸の痛みや圧迫感(狭心症など)
- 歩くとふくらはぎが痛んだり、しびれたりする
- めまいやふらつき
- 手足の冷えやしびれ
子供の症状
- 小児ではまれですが、生まれつき動脈の形に異常がある場合、運動すると息切れがする、疲れやすいなどの症状が見られることがあります。
高齢者の症状
- 高齢者では、動脈硬化が進むと、階段で息切れする、歩く速度が遅くなる、物忘れが気になる、安静にしていても胸が苦しいなどの変化が現れることがあります。
原因
主な原因
- 動脈硬化(血管が硬く狭くなること)が主な原因です。
- 動脈の壁にコレステロールなどの脂肪がたまり、血液の流れが悪くなります。
- 血圧が高いと動脈の壁に負担がかかり、傷つきやすくなります。
リスク要因
- 脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が多い)
- 肥満・運動不足
- ストレス
- 家族歴(親や兄弟に心臓病や脳卒中がある)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 胸の痛みがある
- 急に息苦しくなった
- 片側の手足が動かない、しびれる
- 突然の強い頭痛がある
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で血圧やコレステロールを指摘された
- 胸や足の痛みが続いている
- 家族に心臓病や脳卒中を起こした人がいる
- 運動習慣がなく、喫煙している
診断
お医者さんはまずあなたの症状や生活習慣を詳しく聞きます。その後、聴診器で心臓や血管の音を確認し、血圧を測ります。必要に応じて血液検査や画像検査を行い、動脈の状態を総合的に判断します。
行われる可能性のある検査
- 血圧測定(両腕で測ることもあります)
- 血液検査(コレステロール、血糖、腎機能など)
- 心臓や血管の超音波(エコー)検査
- CTやMRIなどの画像検査
- 足や腕の血圧を比較する検査
診察で予想されること
検査は痛みを伴わないものがほとんどです。当日結果が出るものと、後日になるものがあります。検査中は静かに横になっていればよく、特別な準備が必要な場合には、あらかじめ医師や看護師が説明してくれます。
治療
治療の目的は、動脈の病気を悪化させず、心筋梗塞や脳卒中などの重大なトラブルを防ぐことです。生活習慣の改善が基本になり、必要に応じてお薬や手術を組み合わせます。
自宅でのセルフケア
- 禁煙する
- 塩分を控えめにする
- ウォーキングなど無理のない運動を続ける
- ストレスをためない
- 処方されたお薬は医師の指示に従って飲む
医療治療
血圧やコレステロール、血糖をコントロールするお薬、血液を固まりにくくするお薬など、さまざまな種類があります。お薬の名前や量は、あなたの状態に合わせて医師が決めます。決して自己判断で止めず、医師と相談しながら続けることが大切です。
手術が検討される場合
動脈が強く狭くなっていたり、血管の形に問題がある場合は、カテーテルを使って血管の中から広げる治療や、バイパス手術(別の血管を使って血液の道を作る手術)などの選択肢があります。手術が必要かどうかは、検査結果をもとに専門医とよく話し合って決めます。
この病気と共に生きる
動脈の病気があっても、多くの人は普段の生活を送れます。ただし、無理をしすぎないこと、定期的に医師の診察を受けることが大切です。体の変化を感じたら、早めに相談しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日続けられる軽い運動(例:ウォーキング)
- 十分な睡眠をとる
- 禁煙・節酒を心がける
- 規則正しい食生活を送る
- ストレスを解消する時間を作る
食事と運動
野菜や果物、魚を多くとり、塩分と脂肪を控えめにした食事が基本です。1日30分程度の有酸素運動を目標に、医師と相談しながら無理のない範囲で行いましょう。
精神的健康と心の健康
心臓や血管の病気は「いつ悪くなるかもしれない」という不安を感じやすいものです。気持ちの落ち込みや不安が続くときは、ひとりで抱え込まずに医師や家族、相談できる人に話すことが大切です。
予防
動脈の病気は、健康的な生活習慣を続けることでかなり予防できます。特に禁煙と血圧の管理が重要とされています。若いうちから意識すると、より効果的です。
ワクチン
インフルエンザなどの感染症は、動脈に負担をかけることがあります。日本では高齢者を対象に定期接種が行われています。ワクチンについても、かかりつけ医に相談してみましょう。
検診プログラム
健康診断で、血圧、コレステロール、血糖を定期的にチェックしましょう。日本では40歳以上の方を対象に特定健診が実施されています。しこりなどはありませんが、動脈の状態を間接的に評価するのに役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 心筋梗塞(心臓の血管が詰まる)
- 脳卒中(脳の血管が詰まる・破れる)
- 大動脈瘤(太い動脈が膨らみ、破裂することがある)
- 腎臓の働きが低下する
- 足の血流が悪くなり、ひどい場合は切断が必要になることもある
長期的な見通し
動脈の病気は、早期に見つけて適切に管理すれば、進行を抑えて多くの合併症を防げます。医療の進歩もあり、治療の選択肢も広がっています。不安なことは医師に伝え、前向きに治療を続けることが大切です。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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