肺炎ワクチン:2回の接種でより強い予防効果が期待できます
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
肺炎は、肺の中に細菌やウイルスが入って炎症を起こす病気です。肺炎を防ぐためのワクチンは、肺の中に炎症が起こるリスクを減らすもので、特に肺炎球菌という細菌による肺炎を予防します。肺炎球菌ワクチンには2種類あり、場合によっては両方を受けることで、より強い予防効果が期待できます。
重要な事実
- 肺炎は日本人の死亡原因の上位に位置する、身近で深刻な病気です。
- 肺炎球菌は、肺炎を引き起こす代表的な細菌の一つです。
- 肺炎球菌ワクチンは2種類あり、順番に接種することで予防効果を高められる場合があります。
- ワクチンについての疑問は、かかりつけ医に相談しながら決めることが大切です。
肺炎はとても一般的な病気で、特に高齢の方に多く見られます。日本では毎年多くの方が肺炎にかかり、命に関わることもあります。
65歳以上の方、心臓・肺・腎臓の病気や糖尿病、免疫の働きが弱まる病気をお持ちの方、また喫煙される方は、肺炎にかかりやすく、重症化しやすいとされています。
症状
- 呼吸が非常に苦しく、唇や顔が青ざめている場合は、すぐに119番に電話してください。
- 意識がぼんやりして呼びかけに反応しない場合も、すぐに救急車を呼んでください。
- ぐったりして倒れ込むような場合は、直ちに119番に連絡しましょう。
- ⚠高熱が続く
- ⚠せきやたんが悪化する
- ⚠胸の痛みを感じる
- ⚠水分が取れず、尿の量が減っている
- ⚠家での様子が心配で、どうすればよいか分からない
一般的な症状
- たんが出る
- 息苦しさ
- 胸の痛み
子供の症状
- 呼吸が速い、ゼーゼーする
- ぐったりして元気がない
- 機嫌が悪く、母乳やミルクを飲まない
- 熱が高い
高齢者の症状
- 元気がない、動きが遅くなる
- 食欲が落ちる
- 意識がぼんやりする
- せきやたんが長引く(熱が高くないこともあります)
原因
主な原因
- 細菌やウイルスが肺の中に入って炎症を起こします。
- 最も多いのは肺炎球菌という細菌によるものです。
- かぜやインフルエンザをきっかけに、肺炎を起こすこともあります。
リスク要因
- 65歳以上である
- 心臓・肺・腎臓の病気、糖尿病などの慢性疾患がある
- 喫煙する
- 免疫力が低下している(病気、加齢、治療によるもの)
- インフルエンザなどの感染症にかかった後
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 発熱、ひどいせき、胸の痛み、息苦しさなどの症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。
- 症状が急に悪くなった場合は、救急外来に相談することも大切です。
定期受診を予約すべき場合:
- 肺炎ワクチンを受けたいと思ったとき、または自分に2種類のワクチンが必要かを知りたいときは、かかりつけ医に相談しましょう。
- 65歳の誕生日前後、または持病が悪化したときなども、予防接種の相談のよい機会です。
診断
医師が問診と診察を行い、胸の音を聴いたり、レントゲンや血液検査の結果を合わせて肺炎かどうかを調べます。
行われる可能性のある検査
- 聴診(ちょうしん)
- 胸部レントゲン検査
- 血液検査
- たんの検査
診察で予想されること
予防接種の前には、体調や持病、アレルギーの有無などを医師が確認します。接種後は、15〜30分ほどその場で様子を見て、異常がないことを確認してから帰宅するのが一般的です。
治療
肺炎の治療は、原因となる菌やウイルスを取り除くための薬と、呼吸や熱などの症状を和らげる治療が中心です。予防としてワクチンを接種することも、とても大切です。
自宅でのセルフケア
- 安静にして十分休養をとる
- こまめに水分をとる
- 部屋の湿度を適度に保つ
- 禁煙し、周囲の煙も避ける
医療治療
医師は、肺炎の原因や重症度に合わせて治療方針を決めます。抗菌薬などの薬が使われることがありますが、種類や服用方法は必ず医師の指示に従ってください。呼吸が苦しい場合には、酸素吸入などを行うこともあります。肺炎の回復後は、体力に合わせて生活を整えていきましょう。
この病気と共に生きる
肺炎にかかったあとは、体力が落ちているため、完治まで無理をしないことが大切です。医師の指示に従い、徐々に普段の生活に戻していきましょう。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠をとる
- バランスのよい食事を心がける
- 禁煙・節酒を意識する
- 手洗い・うがいを習慣にする
食事と運動
栄養のある食事と、体力に合わせた軽い運動(散歩やストレッチなど)が回復を助けます。食欲がないときは、無理せず、飲みやすいものや消化のよいものから始めましょう。
精神的健康と心の健康
病気が長引いたり、入院が必要になると、気分が落ち込んだり不安になったりすることがあります。そのようなときは、ひとりで抱え込まずに、家族や医師、看護師に相談しましょう。
予防
肺炎は十分に予防できる病気です。ワクチン接種に加えて、手洗い・うがい、マスクの着用、適切な栄養と休養、禁煙が大切です。
ワクチン
肺炎球菌ワクチンには、2つの種類があります。1つは結合型(子どもから接種されるタイプ)、もう1つは多糖体(大人向けのタイプ)です。どちらも肺炎球菌が原因で起こる肺炎のリスクを下げます。65歳以上の方や持病のある方は、2種類を順番に受けることで、より高い予防効果が期待できる場合があります。接種が受けられるかどうかは年齢や健康状態によって異なりますので、必ず医師にご相談ください。
合併症
治療しない場合
- 肺炎が重症化し、呼吸不全を起こすことがあります。
- 胸の中に膿がたまることがあります(膿胸)。
- 細菌が血液の中に入り、全身に感染を広げることがあります(敗血症)。
長期的な見通し
肺炎は、予防ワクチンと適切な治療によって、多くの方で治る病気です。早期に発見して治療を始めれば、快復の見込みは高いです。高齢の方や持病のある方は重症化しやすいため、予防と早めの受診を心がけましょう。医師と一緒に、最善のケアを受けてください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月2日
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