子どものぜん息(喘息)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ぜん息(喘息)は、空気の通り道(気管支)に炎症が起こり、せきや息苦しさなどの症状をくり返す病気です。
重要な事実
- 気管支が敏感になり、ちょっとした刺激でも発作を起こすことがあります。
- 治療で症状をおさえ、発作を防ぐことが大切です。
- 子どもでも大人でも、きちんと管理すれば落ち着いて生活できます。
はい、日本でも子どもに多く見られる病気の一つで、小学生の約5%にぜん息があると報告されています。
ぜん息は何歳でも発症しますが、特に小さい子どもに多くみられます。多くの場合、5歳までに診断されます。
症状
- 息をすることができず、話もできない
- 唇や爪が青っぽくなる
- 医師から処方された吸入薬を使っても症状がよくならない
- ぐったりして呼びかけに反応しない
- 呼吸をすると胸のへこみがはっきり見える
- ⚠夜も眠れないほどのせき
- ⚠呼吸が速い
- ⚠いつもの薬では症状がおさまらない
- ⚠せきや息苦しさが2日以上続く
一般的な症状
- せき(特に夜や明け方)
- ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸(喘鳴)
- 息苦しさ
- 胸が締め付けられる感じ
子供の症状
- 夜中や明け方にせき込む
- 走った後や運動の後にせきが出る
- 風邪をひくと、せきが長引く
- 息を吸うとき胸の下が凹む
- 顔色が悪い
原因
主な原因
- 気管支に炎症が続いていること
- 気管支が敏感で、刺激に反応しやすいこと
- アレルギー反応が関わることがある(ダニ、ほこり、花粉など)
リスク要因
- 家族にぜん息やアレルギー体質の人がいる
- 乳幼児期に重症の気管支炎や肺炎にかかった
- タバコの煙を吸い込む環境(受動喫煙)
- 大気汚染や化学物質などの刺激
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 呼吸が苦しそうで、すぐに診てもらう必要がある場合
- 吸入薬を使っても症状がおさまらない場合
- 夜間や早朝にせきや息苦しさで目が覚めることが増えた場合
定期受診を予約すべき場合:
- せきやぜーぜーという呼吸が週に2回以上ある
- 運動の後にせきが出ることがある
- 風邪の後のせきが1週間以上続く
- ぜん息かどうか知りたい
診断
お子さんの症状の聞き取りや、問診、聴診器での呼吸の音の確認などを通して診断されます。年齢によっては、呼吸の検査ができないこともあります。
行われる可能性のある検査
- 問診:症状が出る時間帯やきっかけを詳しく聞かれます
- 聴診:ぜーぜーという音を確認します
- 呼吸機能検査:息を強く吐き出して肺のはたらきを調べます(年長児)
- アレルギー検査:血液検査で原因となるアレルギーの有無を調べます
診察で予想されること
診断には時間がかかることもあります。医師はお子さんの様子を継続的に見ながら、治療方針を決めます。
治療
治療の目標は、発作を起こさないようにすること、起こっても早くおさめることです。薬物療法と生活管理を組み合わせて行います。
自宅でのセルフケア
- 医師から指示された治療を続ける
- ぜん息の日記をつける(症状、せき、使用した薬など)
- 発作のきっかけを避ける(タバコの煙、ホコリ、ダニなど)
- 体調の変化に気を配る
医療治療
治療では、炎症をおさえて発作を予防する薬と、発作が起きたときに使う薬があります。吸入薬や内服薬など、お子さんの年齢や症状に合わせて医師が選びます。薬は指示されたとおりに使い、自己判断でやめないでください。
この病気と共に生きる
ぜん息があっても、多くのお子さんは普通の生活を送れます。学校や幼稚園の先生に、お子さんの症状や使っている薬を伝えておきましょう。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活と十分な睡眠
- バランスのよい食事
- タバコの煙を避ける
- 適度な運動(発作が落ち着いているとき)
- 加湿や換気で室内をきれいに保つ
食事と運動
特にぜん息に効く特別な食事はありませんが、バランスのよい食事は大切です。運動は、発作が起こりやすいきっかけになることもありますが、医師と相談しながら、無理のない範囲で続けることが体力作りに役立ちます。運動前に準備運動をしっかり行いましょう。
精神的健康と心の健康
ぜん息の発作はこわい体験になり、お子さんが不安を感じることがあります。また、親の心配やストレスが子どもに伝わることもあります。心のケアも治療の一部です。
予防
ぜん息そのものを完全に予防する方法はありませんが、発作を予防し、症状を穏やかにすることはできます。
ワクチン
インフルエンザなどの予防接種は、感染症によるぜん息の悪化を防ぐために勧められることがあります。予防接種について、医師と相談しましょう。
検診プログラム
ぜん息を早期に見つけるための特別な集団検診は一般的ではありませんが、気になる症状があれば早めに医師に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 発作をくり返すと、呼吸機能が低下することがある
- 日常生活や運動に支障が出る
- 重い発作が起こると命に関わることがある
- 学校を休む回数が増える
長期的な見通し
ぜん息は、正しく治療すればコントロールできる病気です。多くの子どもは、成長とともに症状が軽くなり、発作を起こさずに元気に過ごせるようになります。あきらめずに、医療者と一緒に管理していきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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