Athletes foot
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
水虫(みずむし)は、足の指の間や足の裏などにできる、かゆみを伴う皮膚の感染症です。カビの一種である白癬菌(はくせんきん)という菌が原因で起こります。
重要な事実
- 水虫はとてもよくある感染症で、日本では特に梅雨時から夏にかけて多く見られます。
- かゆみや皮むけ、水ぶくれなどの症状が出ることがあります。
- 適切に治療すれば治りますが、放置すると広がったり繰り返したりすることがあります。
はい、水虫は非常に一般的な皮膚の感染症です。成人の約2~3割が経験すると言われ、特に湿度の高い季節に多く見られます。
水虫は誰でもかかる可能性がありますが、特に成人男性に多く見られます。また、スポーツをよくする人や、足の汗をかきやすい人、公共のプールやお風呂を利用する人はリスクが高まります。
症状
- 感染した部分が急に赤く腫れ、熱を持ち、痛みが強くなった(細菌感染の可能性)
- 発熱や悪寒(おかん)を伴う
- ⚠市販の水虫薬を使っても1~2週間で改善しない
- ⚠症状が広がって痛みや強いかゆみで日常生活に支障がある
一般的な症状
- 足の指の間(特に小指と薬指の間)がかゆい
- 皮膚がむける、またはひび割れる
- 足の裏や指の間に赤みや水ぶくれ(小さな水泡)ができる
- 皮膚が厚くなったり、カサカサになることもある
子供の症状
- 子どもでは大人よりも症状が軽いことが多いが、かゆみを強く訴えることがある
- 足の指の間だけでなく、足の裏全体に広がることもある
高齢者の症状
- 高齢者では皮膚が乾燥しやすく、水虫の症状も乾燥してカサカサした感じになりがち
- 爪にまで感染が広がる(爪白癬)ことがあり、爪が厚く変色することも
原因
主な原因
- 白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が原因です。
- この菌は湿った温かい環境を好み、靴や靴下の中、プールやお風呂の床などに存在します。
リスク要因
- 足がよく汗をかく(多汗症)
- 通気性の悪い靴や靴下をよく履く
- 公共のプール、銭湯、ジムのシャワールームなどを裸足で歩く
- 家族に水虫の人がいる(直接接触や共用のタオルなどでうつる)
- 免疫力が低下している(糖尿病など)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 感染部分が赤く腫れ、熱を持ち、痛みを伴う場合(細菌の二次感染の可能性)
- 発熱がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 市販の水虫薬を1~2週間使っても良くならない場合
- かゆみが強く、睡眠や日常生活に影響が出る場合
- 爪にも症状が広がっている場合
診断
医師(皮膚科)が足の皮膚を診察し、必要に応じて顕微鏡検査を行って診断します。
行われる可能性のある検査
- 皮膚の一部を軽くこすって取ったものを顕微鏡で観察する「直接鏡検(ちょくせつきょうけん)」という検査が一般的です。
診察で予想されること
痛みのない検査です。医師が患部の皮膚を少しだけ削り取って、それを顕微鏡で見ます。結果はその場でわかることもあります。必要に応じて、菌を培養する検査を行うこともありますが、通常は顕微鏡検査で診断がつきます。
治療
水虫の治療は、原因となるカビを退治することが中心です。軽症なら市販の塗り薬で改善することが多いですが、重症や爪にまで及ぶ場合は医療機関での治療が必要です。
自宅でのセルフケア
- 足を清潔に保ち、毎日しっかり洗ってから完全に乾かす(特に指の間)
- 通気性の良い靴や靴下を履く
- 靴下は毎日替え、洗濯する
- タオルやスリッパは家族と共用しない
- 市販の水虫用の塗り薬を決められた期間使い続ける(途中でやめると再発しやすい)
医療治療
医療機関では、医師が適切な抗真菌薬(こうしんきんやく:カビをやっつける薬)を処方します。塗り薬が一般的ですが、広範囲や爪に感染している場合には飲み薬が使われることもあります。治療は数週間から数ヶ月続くことがあり、自己判断でやめずに医師の指示に従うことが大切です。
手術が検討される場合
通常、水虫に手術は必要ありません。ただし、爪白癬(つめはくせん)で爪が厚くなり痛みを伴う場合など、ごくまれに爪を除去する手術が行われることがありますが、これは一般的ではありません。
この病気と共に生きる
水虫の治療中は、足を清潔に乾燥させることが最も大切です。毎日足を洗った後は、指の間までしっかり拭きましょう。治療薬は決められた期間、欠かさず塗り続けてください。かゆみは治療が進むと治まってきますが、掻かないように注意しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 通気性の良い靴を選び、同じ靴を毎日履かずにローテーションする
- 靴下は綿やウールなど吸湿性の高い素材を選ぶ
- 公共のプールや銭湯では必ずビーチサンダルを履く
- 足の汗を抑えるために、制汗剤やパウダーを使うのも良い(医師に相談してから)
食事と運動
水虫と直接の関係はありませんが、バランスの良い食事と適度な運動は免疫力を保つのに役立ちます。特に、糖尿病などの持病がある方は血糖コントロールが重要です。
精神的健康と心の健康
水虫はかゆみや見た目の問題で気になることがあるかもしれません。しかし、多くの場合、適切な治療で改善します。気になる症状があれば早めに相談することで、不安を減らせます。
予防
水虫は完全に予防するのは難しいですが、リスクを大きく減らすことはできます。毎日の足の衛生管理と、公共施設での履物の使用が効果的です。
合併症
治療しない場合
- 皮膚の症状が広がり、足の裏全体や爪にまで感染することがある
- 爪白癬(つめはくせん)になると、爪が厚く濁って変形し、治りにくくなる
- かき壊して細菌が入ると、二次感染(とびひなど)を起こすことがある
長期的な見通し
水虫は適切に治療すれば、ほとんどの場合治ります。再発しやすい感染症ですが、普段からの予防対策を続けることで、再発を防ぎやすくなります。治療には根気が必要ですが、焦らずに続けることが大切です。
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最終更新: 2026年7月9日
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