バイセクシュアリティについて知ろう
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
バイセクシュアリティとは、好きになる相手の性別がひとつではないことを表す、人の「性的指向」のひとつです。男女両方にひかれることもあれば、その感じ方は人によって異なります。病気や異常ではなく、自然な心のあり方です。
重要な事実
- 病気でも異常でもない、自然な心のあり方です。
- 好きになる性別は人によって異なり、時期によって感じ方が変わることもあります。
- 周囲に自分の性的指向を伝えるかどうかは、その人の選択です。
- 不安やつらさを感じたときは、ひとりで抱え込まずに相談することが大切です。
正確な人数を調べることは難しいですが、海外の研究では、性的少数者の中でバイセクシュアルの人はかなりの割合を占めるという報告もあります。日本でも、近年は自分の性的指向について公にする人が増えています。
年齢や性別を問わず、どの人にもあり得るものです。中学生や高校生の頃に気づく人もいれば、大人になってから気づく人もいます。
症状
- バイセクシュアリティ自体の救急症状はありませんが、自分を傷つけたり命を絶とうとしたりする危険が迫っている場合は、ためらわずに119番で救急車を呼んでください。
- 強い衝動にかられて自分を傷つけそうになった場合も、すぐに119番へ通報してください。
- ⚠死にたい気持ちが消えない、自分を傷つけたいという衝動が続いている場合は、当日中に精神科や心療内科、かかりつけ医に相談してください。
- ⚠強い不安で眠れない、食事がとれない、仕事や学業が続けられないという場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
一般的な症状
- バイセクシュアリティ特有の体の症状はありません。ここでは、気持ちの面でよくある体験を紹介します。
- 複数の性別の人に恋愛感情や性的なひきを感じることもある。
- 自分の気持ちに名前をつけられず、混乱したり不安になったりすることがある。
- 家族や友人の反応を気にして、誰に話すか、話さないかに対する悩みがある。
子供の症状
- 思春期になると、友だちとは違う感覚を抱えて戸惑うことがある。
- 好きになる相手の性別について、自然と考えるようになる。
- 自分の気持ちを隠していることに疲れ、ストレスを感じることがある。
高齢者の症状
- 若い頃は自分の気持ちを押し込めていたことに、中高年になってから改めて向き合うことがある。
- パートナーや家族との関係の中で、自分の存在の伝え方について悩むことがある。
- バイセクシュアリティをめぐる社会的な理解が変わってきたことで、これまでの経験を振り返ることがある。
原因
主な原因
- バイセクシュアリティの「原因」はまだはっきりとは解明されていませんが、病気や育て方の問題ではありません。
- さまざまな遺伝子や環境要因が複雑に関わっているという研究もあります。
- 人間の自然な多様性の一つであり、矯正すべきものではないと考えられています。
リスク要因
- 周囲からの偏見や差別、理解してもらえないというストレスは、心の健康に影響することがあります。
- 自分の気持ちを話せる人や安心できる場所がない孤立感は、心の負担になります。
- LGBTQ+についての正確な情報が得にくい環境も、不安を強める要因になります。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 自分を傷つけてしまいそうで危険を感じる場合。
- 死にたい気持ちが続き、どうにもならなくなった場合。
- 眠れない、食べられない、という状態が続いている場合。
定期受診を予約すべき場合:
- 自分の気持ちや性的指向について、誰かに話したいけれど、どこに相談すればよいかわからないとき。
- バイセクシュアリティのことで悩み、不安や抑うつが続いているとき。
- 職場や学校で理解を得られず、生きづらさを感じて日常に支障が出ているとき。
診断
バイセクシュアリティは医学的な診断や検査が必要なものではありません。自分自身の気持ちや体験がそのままあなたの在り方です。医療機関では、あなたの話を聞きながら、不安や抑うつなどの心の状態を整理していきます。
行われる可能性のある検査
- 特別な検査はありません。
- 心のつらさの程度を把握するために、心理的評価が行われることがあります。
診察で予想されること
受診すると、医師から今の気持ちや生活の様子、睡眠や食事の状態などについて質問されます。無理に話したくないことは話さなくても大丈夫です。あなたのペースで相談を進められます。
治療
バイセクシュアリティ自体を「治療」する必要はありません。大切なのは、自分の気持ちを大切にし、無理のない範囲で自分らしく生きることです。心の不調が重なっているときは、カウンセリングや心理療法などの支援を受けることができます。
自宅でのセルフケア
- 自分の気持ちをノートに書き出して整理する。
- 信頼できる友人や家族に、できる範囲で気持ちを伝えてみる。
- LGBTQ+に関する本や、信頼できるウェブサイトで知識を深める。
- 自分が安心できる場所や趣味を見つけて、休息をとる。
- 地域の相談窓口や、匿名で使える相談サービスを利用する。
医療治療
心の不調に対しては、医師がカウンセリングや心理療法、必要に応じて薬による治療など複数の選択肢を説明します。どの治療を受けるかは、あなたの希望や状態に合わせて話し合いながら決めます。特定の薬剤名や用量をここで案内することはできませんので、医師からの説明を受けてください。
この病気と共に生きる
日々の生活の中で、誰にどのように伝えるかを選ぶのはあなた自身です。無理に「どちらか1つの性別に決める」必要も、周囲にカミングアウトする必要もありません。自分が無理なく過ごせる距離感を見つけてください。
生活習慣のアドバイス
- 安心できる人間関係を少しずつ増やしていく。
- リラックスできる時間や趣味を大切にする。
- SNSやインターネットで情報を得るときは、自分のペースを守り、休憩もとる。
- 気持ちを打ち明けられないときは、匿名で相談できるサービスを探して利用する。
食事と運動
偏りのない食事、十分な睡眠、無理のない範囲の運動(ウォーキングなど)は、心の健康を支える土台になります。特別な食事制限はありません。
精神的健康と心の健康
偏見や差別の経験は、大きなストレスになり、うつ状態や不安障害につながることがあります。バイセクシュアリティ自体が心の病気を引き起こすのではなく、社会の中で感じる生きづらさが影響します。つらいときは「自分が弱いから」とは思わず、早めに相談してください。
予防
バイセクシュアリティは病気ではないため、予防するものではありません。大切なのは、自分の在り方を自然なものとして認め、理解していくことです。周囲の人が多様性を受け入れる環境が、心の健康を守る大きな支えになります。
合併症
治療しない場合
- バイセクシュアリティ自体は合併症を引き起こすものではありませんが、心理的ストレスや自責感が長く続くと、うつ病や不安障害のリスクが高まることがあります。
- 周囲に理解してもらえない孤立が続くと、孤独感が強くなり、時には自傷行為の危険も伴います。そのような場合には、医療の支援を受けることが重要です。
長期的な見通し
バイセクシュアリティは個人の自然な特性であり、治療すべきものではありません。近年は、性的指向の多様性に対する理解が日本でも少しずつ広がっています。あなたの感じ方は正常で、間違いではありません。迷いやつらさがあっても、助けを求めればきっと道は開けます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月14日
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