目の周りの青あざ(ブラックアイ)
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
目の周りの皮下で出血が起こり、皮膚が青紫色に変わる状態です。通常は顔面への打撃や目の周りの怪我がきっかけで起こります。
重要な事実
- 目や額の周りをぶつけると、目の周りの柔らかい皮下組織で出血し、青あざになります。
- ほとんどの青あざは、自然に色が変わっていき、1〜2週間ほどで消えます。
- 視力の変化や激しい痛みがある場合は、すぐに救急車(119番)を呼ぶ必要があります。
はい、とても多い怪我のひとつです。ぶつけただけの軽いものから、骨折や目の損傷を伴うものまで幅広く見られます。
子どもから高齢者まで、年齢を問わず起こります。スポーツをする人や、転倒しやすい高齢者に多く見られます。
症状
- 片目または両目の突然の視力低下や視力喪失
- 物が二重に見える、目が動かない
- 激しい眼の痛み
- 強い頭痛、吐き気・嘔吐
- 鼻や耳から透明な液体が出る
- 眼の中に血が見える
- 意識がもうろうとする、強い眠気
- 瞳孔の大きさが左右で違う
- ⚠目を開けにくい、何かが入っている感じ
- ⚠視界がぼんやりする、かすんで見える
- ⚠腫れが悪化する、あざが広がる
- ⚠痛みが強く、市販の痛み止めでも治まらない
- ⚠けがから数日経っても改善しない
一般的な症状
- 目の周りの皮膚が青紫色に変わる
- まぶたや目の周りの腫れ
- 押すと痛みや圧痛がある
- 皮膚の色が数日で紫→緑→黄色と変わる
- 腫れのために目を開けにくいことがある
子供の症状
- 子どもの場合、うまく症状を伝えられないことがあるため、あざの範囲が広い、ぼんやりしている、嘔吐するなどに注意してください。
- 遊んでいるときに強い頭部打撲をした場合、目の周りにあざができたら速やかに受診しましょう。
高齢者の症状
- 高齢者は皮膚が薄いため、大きなあざになりやすく、治るのも若い人より遅くなります。
- 転倒や転んで顔をぶつけると黒目になりやすく、眼の奥の骨折や目のけがを伴う場合があります。
原因
主な原因
- 顔面への転倒や衝突(例:転ぶ、物にぶつかる)
- スポーツ中のボールや相手の頭が目に当たる
- 喧嘩や暴力による打撲
- 交通事故での顔面打撲
- 顔面や目の手術後にも起こることがある
リスク要因
- コンタクトスポーツ(ボクシング、サッカー、野球など)
- 目の周りに飛んでくる物がある仕事や作業
- 高齢で転倒のリスクが高い
- 血液をサラサラにする薬や、血小板の働きを弱める薬を服用している
- 骨がもろくなる骨粗しょう症や、血液の病気がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 視力に異常がある
- 眼球を動かしにくい、動かすと痛い
- 目が開けられないほどの強い腫れや痛み
- 意識がおかしい、ひどく眠そう
- 鼻や耳から透明な液体が出る
- 嘔吐やけいれんがある
- 顔全体の強い痛みやしびれ
定期受診を予約すべき場合:
- あざや腫れが改善せず、むしろ悪くなる
- 理由のなく黒目ができた場合(特に高齢者で転んだ記憶がない場合)
- 過去にも眼のけがをしたことがある
- 眼の周囲の骨折が疑われる
診断
医師は、いつ、どのようにぶつけたのか、どのような症状があるかを聞いたうえで、目の周りと目自体を診察します。眼球の動き、視力、瞳孔の様子、顔の骨の圧痛などを確認します。
行われる可能性のある検査
- 必要に応じて、視力検査や眼球運動の検査
- 細隙灯顕微鏡を使った目の精密検査
- 強い頭部打撲の場合は、CT検査で骨折や内出血がないかを確認
診察で予想されること
診察中は、上を向いたり、まぶたを軽く指で開けたりして、目の状態を確認されます。問診と診察でほとんどの場合診断がつきますが、必要があれば眼科や脳神経外科の専門医を紹介されることもあります。
治療
黒目のほとんどは、安静とご自身でのケアで改善します。治療の中心は腫れや痛みを和らげることです。
自宅でのセルフケア
- けがをしてから最初の24〜48時間は、氷ぶくろや冷たいタオルで冷やします(痛みが引くまで10〜15分を1時間ごとに)。
- 氷を直接肌に当てず、清潔な布やガーゼに包んで冷やします。
- 寝るときは頭を高くして、むくみを軽くします。
- 目をこすらないでください。鼻を強くかむとあざが悪化することがあるため避けます。
- 痛みが気になる場合は、薬剤師や医師に相談して、自分に合った痛み止めや軟膏を選んでもらいましょう。
医療治療
医師は必要に応じて、痛み止めや抗炎症薬の処方を検討します。また、眼の損傷や骨の骨折がある場合は、専門的な治療を行います。自己判断で薬を使わず、必ず医療機関に相談してください。
手術が検討される場合
黒目そのものに手術が必要になることはほとんどありません。ただし、眼窩骨折(目の周りの骨が折れる)、目の内部の出血、眼圧が異常に高くなるなどがみつかった場合は、手術が必要になることもあります。
この病気と共に生きる
あざは時間とともに紫から緑、黄色と色が変わって消えていきます。腫れは数日でだんだん引きますが、あざが完全に消えるまでには2週間ほどかかることがあります。仕事や通学は症状が落ち着いていれば通常問題ありませんが、目を酷使する作業は避けて、十分に休みましょう。
生活習慣のアドバイス
- 外出時は、眼球やまぶたを保護するためにゴーグルやサングラスを使う
- 冷たいタオルと温かいタオルを使い分ける(冷やした後、48時間を過ぎたら温かいタオルで血行を促す)
- 重い物を持ち上げるなど血圧が上がる運動は避ける
- 飲酒は腫れやあざを悪化させる可能性があるため控える
食事と運動
特別な食事制限はありません。ビタミンCや鉄分を含む食品を意識して、あざの回復を助けるとよいでしょう。激しい運動は症状が落ち着くまで控え、軽い散歩などから再開するのが安全です。
精神的健康と心の健康
見た目が気になって不安になることもありますが、自然に治るものであることを覚えておいてください。もし他の人から暴力を受けてけがをした場合や、自分を責めている場合は、一人で抱え込まずに医療者や相談機関に話しましょう。
予防
多くの黒目は防げる事故が原因です。スポーツや作業のときは保護めがねを使う、転倒しやすい環境(段差や照明)を改善する、車ではシートベルトを着用するなどが効果的です。
合併症
治療しない場合
- 眼窩内骨折(目の周りの骨が折れる)
- 眼球に直接の損傷(角膜のはがれ、眼の内側の出血など)
- 眼底出血や網膜はく離
- 頭蓋骨骨折や脳損傷を見逃し、重症化する
長期的な見通し
ほとんどの黒目は特別な治療をしなくても2週間ほどで自然に回復します。痛みや腫れは数日のうちに和らぎます。もし視力や痛みなど気になることがあれば、早めに医療機関を受診すれば、重い眼の障害を防ぐことができます。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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