Bladder stones
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
膀胱結石(ぼうこうけっせき)は、尿(にょう)の中のミネラルが固まってできる、石のようなものです。膀胱(ぼうこう)は尿をためる袋のような臓器で、その中に石ができることで痛みや排尿(はいにょう)の問題が起こります。
重要な事実
- 膀胱結石は男性に多く見られます。
- 水分不足や尿路感染症(にょうろかんせんしょう)が原因になることがあります。
- 治療せずにいると、腎臓(じんぞう)に悪影響を及ぼすことがあります。
膀胱結石は腎結石(じんけっせき:腎臓にできる石)ほど一般的ではありませんが、泌尿器科(ひにょうきか:尿の通り道を専門に診る科)を受診する方の中で見られる病気です。
特に50歳以上の男性に多く、前立腺(ぜんりつせん)の病気や尿の通りが悪くなる状態がある方に起こりやすいです。
症状
- まったく尿が出ない(尿閉:にょうへい)
- 激しい下腹部の痛みや背中の痛み
- 高熱(38度以上)と悪寒(おかん:ふるえ)
- ⚠排尿時の激しい痛み
- ⚠尿に血が混じる(特に固まりがある)
- ⚠発熱(37.5度以上)
一般的な症状
- 排尿時の痛み
- 頻尿(ひんにょう:トイレが近い)
- 尿がにごる
- 尿に血が混じる(血尿:けつにょう)
- 下腹部(かふくぶ:おなかの下の方)の痛み
子供の症状
- 子どもでは、排尿時に痛がる、おねしょが続く、尿に血が混じるなどの症状が見られることがあります。
高齢者の症状
- 高齢者では、混乱(こんらん:ぼんやりする、いつもと違う様子)、発熱(はつねつ:熱が出る)、尿のコントロールができなくなることがあります。
原因
主な原因
- 尿が膀胱に長くとどまること(例えば、前立腺肥大(ぜんりつせんぼうだい:前立腺が大きくなること))
- 尿路感染症(尿の中に細菌が入って炎症を起こすこと)
- 水分不足で尿が濃くなること
リスク要因
- 男性で50歳以上
- 前立腺の病気
- 神経因性膀胱(しんけいいんせいぼうこう:神経の障害で膀胱の働きが悪くなること)
- 尿路の手術のあと
- 糖尿病(とうにょうびょう)
- 痛風(つうふう:尿酸がたまる病気)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状(尿が出ない、激しい痛み、高熱)がある場合
- 尿に明らかな血の固まりがある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 排尿の痛みや頻尿が続く
- 尿の色やにごりが気になる
- 過去に膀胱結石と言われたことがあるが症状がでている
診断
医師が問診(もんしん:症状を聞くこと)と身体診察(しんたいしんさつ:おなかを触るなど)を行ったあと、検査をします。
行われる可能性のある検査
- 尿検査(にょうけんさ:尿の成分を調べる)
- 超音波検査(ちょうおんぱけんさ:エコーで膀胱をみる)
- CT検査(CTけんさ:詳しい画像をとる)
- 膀胱鏡検査(ぼうこうきょうけんさ:カメラを尿道から入れて膀胱の中を直接見る)
診察で予想されること
膀胱鏡検査は少し不快かもしれませんが、通常は局所麻酔(きょくしょますい:その部分だけ麻痺させる)を使うので痛みは和らぎます。検査後は排尿時に少し痛みがあることもありますが、すぐに良くなります。
治療
治療は石の大きさや原因によります。小さな石は自然に尿と一緒に出ることがありますが、多くの場合は医療的な処置が必要です。
自宅でのセルフケア
- 水分を十分に取る(1日1.5~2リットルを目安に)
- 症状が落ち着いていても、定期的に医師の診察を受ける
医療治療
医療機関では、衝撃波(しょうげきは:体外から石を砕く方法)を使って石を細かく砕いたり、膀胱鏡を使って石を取り除く処置が行われます。また、原因となっている尿路感染症がある場合は抗生物質(こうせいぶっしつ:細菌をやっける薬)が使われることがあります。
手術が検討される場合
石が大きくて他の方法で取り除けない場合や、膀胱の機能に問題がある場合には、手術(開腹手術:かいふくしゅじゅつ)が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
治療後は、再発を防ぐために生活習慣を見直すことが大切です。症状がなくても定期的に尿検査などを受けると安心です。
生活習慣のアドバイス
- 十分な水分をこまめに取る
- 排尿を我慢しない
- バランスの良い食事を心がける(特に塩分を控えめに)
- 適度な運動をする
- 便秘(べんぴ)を防ぐ(便秘が膀胱に影響することがある)
食事と運動
水分を多く取ることが最も重要です。また、塩分の多い食事や動物性たんぱく質の取りすぎは結石のリスクを上げる可能性があるため、野菜や果物を多く含むバランスの良い食事を心がけましょう。ウォーキングなどの軽い運動も良いです。
精神的健康と心の健康
排尿の痛みや頻繁なトイレは、日常生活のストレスになります。また、再発への不安もあるかもしれません。つらいときは医師や家族に相談しましょう。
予防
完全に予防することはできませんが、水分を十分に取ることや、尿路感染症をきちんと治療することでリスクを減らせます。
合併症
治療しない場合
- 尿路感染症が繰り返し起こる
- 膀胱や腎臓に炎症が広がる(腎盂腎炎:じんうじんえん)
- 腎臓の機能が低下する
- 慢性的な排尿障害(はいにょうしょうがい)
長期的な見通し
適切な治療を行えば、ほとんどの方は問題なく回復します。再発を防ぐために生活習慣を改善すれば、その後も快適に過ごせることが多いです。
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最終更新: 2026年7月16日
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