血液型とは?知っておきたい基礎知識
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
血液型とは、血液の中でも赤血球の表面にある「抗原」という物質の違いによって分けられる、血液のタイプのことです。主にABO式とRh式の2つのグループで分類され、輸血や妊娠・出産の際に重要になります。
重要な事実
- 血液型は、ABO式ではA型・B型・O型・AB型の4つに分かれます。
- Rh式では、プラス(陽性)とマイナス(陰性)の2つに分かれます。
- 血液型は親から子へ遺伝し、一生変わることがありません。
- 輸血のときは、血液型が適合するかどうかを必ず検査します。
血液型はすべての人にあります。日本人ではA型とO型が多く、B型、AB型と続きます。Rh式では、約99%の人がプラス(陽性)です。
すべての人に関係する大切な情報です。特に、輸血が必要になる可能性がある手術・けがをした方、妊娠・出産を経験する方、献血をされる方にとって重要です。
症状
- 輸血中または輸血後に、息苦しさ、胸の痛み、冷や汗、意識がもうろうとするなどの症状があらわれた場合は、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
- ⚠輸血後に発熱・寒気・じんましん・腰や背中の痛みがあらわれた場合は、すみやかに医師に相談してください。
- ⚠新生児に強い黄疸があり、ぐったりしている場合は、当日中に小児科を受診してください。
一般的な症状
- 血液型そのものに症状はありません。ここでは、血液型の不適合があった場合に注意したい症状を紹介します。
- 血液型が合わない輸血を受けたときに起こることがある、発熱・寒気・じんましん
- Rh式の不適合妊娠で生まれた赤ちゃんに現れることがある、皮膚や白目が黄色くなる黄疸
- 赤ちゃんにみられることがある、活気のなさや哺乳力の低下
子供の症状
- 新生児では、Rh不適合による溶血性黄疸がみられることがあります。生後まもなく現れる強い黄疸や、ミルクを飲む力が弱い、ぐったりしているなどの症状に注意してください。
高齢者の症状
- 高齢者では、血液型そのものによる特有の症状はありませんが、貧血などで輸血が必要になる機会が増えます。自分の血液型を確認しておくと、スムーズな治療につながります。
原因
主な原因
- 血液型は遺伝によって決まるもので、生活習慣や食事で変わることはありません。
- 血液型の不適合による問題が起こるのは、主に輸血と妊娠の場面です。
リスク要因
- 輸血を受ける可能性がある手術やけが
- Rhマイナスの女性がRhプラスの赤ちゃんを妊娠した場合
- 過去に輸血や妊娠の経験があるRhマイナスの方
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 輸血後に息苦しさやじんましんなど、気になる症状が出た場合は、ためらわずに医療機関を受診してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 妊娠がわかったら、なるべく早く血液型検査を受けましょう。手術が予定されている場合も、医療機関で必ず血液型を確認します。
診断
血液型は、腕の静脈から採血した血液で調べます。赤血球の表面にある抗原と、血液中の抗体の反応をみることで、ABO式とRh式の判定が行われます。
行われる可能性のある検査
- ABO式血液型検査(A型・B型・O型・AB型の判定)
- Rh式血液型検査(プラス・マイナスの判定)
- 交差適合試験(輸血前に、提供者の血液と受ける人の血液を混ぜて適合を確認する検査)
診察で予想されること
採血は数分で終わり、特別な準備や痛みもほとんどありません。結果は、多くの場合その日のうちにわかります。
治療
血液型そのものを治療する必要はありません。大切なのは、輸血や妊娠のときに血液型の不適合によるトラブルを起こさないよう、適切な検査と対応を行うことです。
自宅でのセルフケア
- 自分の血液型を健康手帳やメモに記録しておく
- 献血や健康診断の機会に血液型を確認する
- 妊娠中は産婦人科の指示に従って定期健診を受ける
医療治療
輸血が必要な場合は、患者さんに適合する血液型の血液を慎重に選んで行います。Rh式の不適合妊娠では、妊娠中の経過観察や、生まれた赤ちゃんへの光線療法(光を当てて黄疸を治療する方法)など、必要に応じた治療が行われます。具体的な治療や薬については、担当の医師が詳しく説明します。
手術が検討される場合
手術で輸血の可能性がある場合は、事前に血液型検査と交差適合試験を行います。ごく緊急の場合を除き、適合する血液を準備してから手術にのぞみます。
この病気と共に生きる
血液型が日常生活に影響を与えることはほとんどありません。自分の血液型を知っておくと、緊急時に安心です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活習慣を心がけ、健康を保ちましょう。
- 献血は自分の血液型を確認する機会にもなり、人の役にも立つよい活動です。
- 血液型と性格をつなげて考えることがありますが、医学的な根拠はありません。気にしすぎないことが大切です。
食事と運動
血液型によって食事や運動を変える必要はありません。特別な制限はなく、バランスのよい食事と、無理のない範囲での運動を続けましょう。
精神的健康と心の健康
血液型で性格が決まるわけではありません。もし周囲から血液型のことで言われて悩んでいるなら、一人で抱え込まずに、医療機関や相談機関に話を聞いてもらいましょう。
予防
血液型そのものを予防することはできません。しかし、血液型の不適合による輸血トラブルや妊娠中の問題は、適切な検査と医療対応によって防ぐことができます。
ワクチン
血液型に関連するワクチンはありません。
検診プログラム
日本では、母子の健康を守るために、妊娠中の健診で血液型検査が行われています。手術前の検査でも、血液型は必ず確認されます。
合併症
治療しない場合
- 不適合輸血が起こると、発熱や腎機能の低下など、重い合併症を引き起こす可能性があります。
- Rh不適合妊娠で対応が遅れると、新生児に重度の貧血や黄疸が起こり、まれに脳に障害が残ることがあります。
長期的な見通し
血液型の不適合による健康問題は、現代の医療では事前の検査と適切な対応によって、ほとんど防ぐことができます。心配なことがあれば、早めに医療機関へ相談してください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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