血圧の基礎知識
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管の壁に与える圧力のことです。高血圧は、この圧力が慢性的に高くなった状態をいいます。多くは自覚症状がないまま進行するため、気づかないうちに心臓や血管に負担がかかることがあります。
重要な事実
- 高血圧は自覚症状がほとんどないため、測定しないとわかりません。
- 血圧は時間や体調によって変動します。
- 生活習慣の改善と治療で、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを減らせます。
はい、とても一般的です。日本では成人のおよそ4人に1人以上が高血圧とされており、加齢とともに増えます。
年齢を重ねるほど多くみられます。また、家族に高血圧の人がいる場合や、塩分の多い食事・運動不足・肥満・喫煙などの習慣がある場合にリスクが高くなります。
症状
- 突然の激しい頭痛
- 胸の痛みや圧迫感
- 息苦しさ
- 片方の手足の力が入らない、しびれる
- 言葉がしゃべりにくい
- 視界がぼやける、視力が急に落ちた
- ⚠朝から続く頭痛やめまい
- ⚠家庭での血圧が高めの日が続く
- ⚠動悸や息切れが気になる
一般的な症状
- 多くの場合、自覚症状はありません。
- 血圧がかなり高いときは、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸が現れることがあります。
子供の症状
- 子どもではほとんど症状がないことがほとんどです。
- 腎臓病やホルモンの病気などが原因で起こることがあり、その場合は元の病気の症状が目立つことがあります。
高齢者の症状
- 高齢者でも無症状のことが多いですが、血圧の変動でふらつきやめまいを感じることもあります。
- 冷えや立ちくらみなど、血圧の調節に関連する症状がみられることもあります。
原因
主な原因
- はっきりした原因のない「本態性高血圧」がほとんどです。
- 腎臓病やホルモンの異常など、特定の病気が原因となる「二次性高血圧」もあります。
リスク要因
- 家族に高血圧の人がいる
- 塩分のとりすぎ
- 運動不足
- 過度の飲酒
- ストレス
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 朝の強い頭痛やめまい、ふらつきが続く
- 家庭で測る血圧が前より明らかに高い日が続く
- 動悸や息切れが増えてきた
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で高血圧を指摘された
- 年に一度は血圧を測るようにしたい
- 家庭用の血圧計で高めの値がよく出る
診断
血圧は、診察室で測るほか、家庭で測る血圧(家庭血圧)も参考にします。医師は、何回かの測定値と問診をあわせて診断します。
行われる可能性のある検査
- 診察室での血圧測定
- 家庭での血圧測定(1日2回、朝と晩など)
- 尿検査(腎臓の状態をみる)
- 血液検査(腎機能や血糖、脂質などをみる)
- 心電図(心臓の負担をみる)
診察で予想されること
受診すると、まず血圧を測定します。高めであれば、生活習慣についての質問があり、必要に応じて血液検査や心電図などの追加検査が行われます。
治療
高血圧の治療は、まず生活習慣の改善を行い、それでも血圧が下がらない場合やリスクが高い場合に薬物療法を検討します。
自宅でのセルフケア
- 減塩を心がける(1日6g未満が目標とされています)
- 野菜や果物を多くとり、バランスのよい食事を心がける
- 適度な運動を毎日30分程度行う
- 肥満の人は体重を減らす
- 飲酒は適量にとどめる(日本酒1合程度まで)
- 禁煙をする
- 十分な睡眠とストレス対策を行う
医療治療
生活習慣の改善だけでは十分に血圧が下がらない場合、医師が血圧を下げる薬(降圧薬)を処方することがあります。薬の種類や量は、年齢やほかの病気の有無によって一人ひとり異なります。必ず医師の指示に従い、自己判断でやめたり量を変えたりしないでください。
手術が検討される場合
高血圧そのものに対する手術は通常ありません。ただし、二次性高血圧の原因となっている病気(腎臓の血管の狭窄やホルモンの腫瘍など)が見つかった場合には、その原因に対する治療の一環として手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
毎日同じ時間に血圧を測って記録すると、変化に気づきやすくなります。かかりつけ医と相談しながら、無理なく続けられる生活習慣と治療を見つけましょう。
生活習慣のアドバイス
- 塩分を控えた食事
- ウォーキングなどの有酸素運動
- 体重管理
- 飲酒は節度を守る
- ストレスをためない
- 睡眠をしっかりとる
食事と運動
食事は、塩分を減らし、カリウムが多い野菜や果物、海藻、豆類を積極的にとりましょう。運動は、ウォーキングや水中歩行などの有酸素運動を、1日30分、週に5日以上続けることがすすめられます。
精神的健康と心の健康
高血圧と診断されると、脳卒中や心臓病のリスクを心配して不安になることもあります。しかし、適切に治療すればリスクを大きく減らせます。気分の落ち込みや強い不安があるときは、医師に相談しましょう。
予防
高血圧は、塩分を控える、適度な運動、体重管理、節酒、禁煙などの生活習慣の見直しによって、かなり予防できます。
ワクチン
高血圧そのものを予防するワクチンはありません。
検診プログラム
健康診断で定期的に血圧を測りましょう。日本では40歳以上を対象に特定健康診査があり、そこで血圧もチェックされます。家庭用の血圧計を活用するのも役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 脳卒中(脳の血管が詰まったり破れたりする)
- 心筋梗塞(心臓の血管が詰まる)
- 慢性腎臓病
- 動脈硬化(血管が硬くなる)
- 認知症のリスク上昇
長期的な見通し
高血圧は長く付き合う病気ですが、早く見つけて生活習慣を改善し、必要に応じて薬で血圧をコントロールすれば、合併症を防いで健康な生活を続けられます。落ち着いて、医師と一緒に進めていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月2日
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