赤ちゃんの歯茎にできる白いしこり「ボーン結節」
概要
ボーン結節(Bohn結節)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中、特に歯茎や上あごにできる小さな白または黄色のしこりです。中には角質(皮膚の古いかす)がたまったもので、無害なのう胞(中に液体やかすがたまった袋)です。赤ちゃんに痛みや不快感はなく、多くの場合、自然に消えます。
重要な事実
- 赤ちゃんの歯茎や上あごにできる小さな白いしこりで、心配ありません。
- 生後数週間から数か月で自然に消えることがほとんどです。
- 痛みやかゆみ、哺乳への影響はありません。
はい、とてもよく見られるものです。新生児のおよそ60〜80%にみられるという報告もあります。
主に生まれたばかりの赤ちゃんや乳児にみられます。特に生後2〜3か月までの赤ちゃんに多く、大人にはほとんどできません。
症状
- 口の中のしこりから出血が続く
- 呼吸が苦しそう、ゼーゼーする
- 意識がもうろうとしている、ぐったりしている
- ⚠発熱がある
- ⚠しこりが急に大きくなる
- ⚠しこりが赤く腫れてきた
- ⚠哺乳や食事を嫌がる、飲めない
- ⚠痛がって泣き止まない
一般的な症状
- 歯茎の縁や上あごの中央にできる、1〜3ミリほどの小さな白や黄色の丸いしこり
- 1個のことも複数個のこともある
- しこりを触っても赤ちゃんは痛がらない
- 周りの歯茎が赤く腫れたり、出血したりすることはない
- 口の中の別の場所(上あごの奥など)にもできることがある
原因
主な原因
- 赤ちゃんの歯の発生過程で残った組織(上皮遺残)が袋状になったものと考えられています。
- 感染症やけがではありません。妊娠中や出産後の何かが原因ではありません。
- 予防できるものではなく、自然な体の変化です。
リスク要因
- 特に明確なリスク要因はありません。
- 早産児にやや多くみられるという報告もありますが、はっきりした原因はわかっていません。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状や「当日受診」の症状がある場合は、すぐに小児科やかかりつけ医に相談してください。
定期受診を予約すべき場合:
- しこりを見つけて気になったとき
- 授乳のたびに泣いたり、飲みが悪いとき
- 1か月健診や乳幼児健診のついでに、医師へ相談する
診断
医師または歯科医師が、口の中を目で見て、必要に応じて軽く触れるだけで診断できます。特別な検査は通常必要ありません。
行われる可能性のある検査
- 通常は検査なしで診断できます。
- 典型的でない場合や、長期間消えない場合は、小児歯科や口腔外科への紹介があります。
診察で予想されること
診察はごく短時間で、赤ちゃんに痛みはありません。診断がついたら「経過をみましょう」と言われることがほとんどです。保護者の方は、しこりの変化を写真で記録しておくと、医師に相談しやすくなります。
治療
ボーン結節には特別な治療は必要ありません。自然に消えるまで、口の中を清潔にして、刺激しないようにして観察します。
自宅でのセルフケア
- しこりをつぶしたり、押したり、針で刺したりしない
- 指やおしゃぶりでこすらない
- ガーゼや柔らかい布をぬるま湯で湿らせて、口の中を優しく拭く
- 母乳やミルクは通常どおり与えてよい
- しこりの大きさや色の変化を記録しておく
医療治療
医師の処方による軟膏や薬を使うことはほとんどありません。もしも消えずに残る場合や、別の病気が疑われる場合は、小児歯科や口腔外科で再度評価してもらいます。
この病気と共に生きる
日常生活や授乳に影響はありません。赤ちゃんは普段どおり過ごせます。しこりが自然に消えるまで、あせらずにそっと見守ってください。
生活習慣のアドバイス
- しこりを触らない、刺激しない
- お口の清潔を保つ習慣をつける
- 変化を感じたら早めに医療機関へ相談する
食事と運動
特別な食事制限や運動制限はありません。母乳やミルクをいつもどおり与えて大丈夫です。離乳食が始まってからも、このしこりが原因で食べにくくなることは通常ありません。
精神的健康と心の健康
赤ちゃんの口の中にできものを見つけると、驚いたり心配になったりするのは自然なことです。しかし、ボーン結節は無害で自然に消えるものがほとんどです。不安があるときは、ひとりで抱え込まずに医師や周囲の家族に相談してください。
予防
ボーン結節は赤ちゃんの正常な発育過程でできるもので、予防する方法はありません。自然な現象として理解することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 治療しなくても、通常は自然に消えるため、問題は起こりません。
- まれに、数か月以上残っても、痛みや感染、歯の生え方への影響はほとんどありません。
長期的な見通し
ほぼすべての赤ちゃんで生後3〜6か月までに自然に消えます。将来の歯や口の発育に影響しないとされており、とても安心できる状態です。
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最終更新: 2026年8月14日
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