骨挫傷(骨の打撲)とは?
概要
骨挫傷は、骨の内部に小さな出血や腫れが起こるけがです。骨が折れる骨折とは違い、骨の形は保たれていますが、骨の中の組織が傷ついています。強い衝撃が加わったり、ねじったりすることで起こります。骨にできる「あざ」のようなものだと思ってください。
重要な事実
- 骨折とは違い、骨は折れていませんが、骨の中は傷ついています。
- 治療の中心は、安静と冷却、そして時間をかけた回復です。
- 放置すると治るまでに時間がかかることがあるため、早めの診察が大切です。
骨挫傷は、スポーツや転倒などでよく見られるけがの一つです。ただし、骨折との区別が難しいため、正確な頻度ははっきり分かっていません。
スポーツをする人、特にランニングやバスケットボール、サッカーなどで多く見られます。また、高齢者では転倒によることもあります。子どもから高齢者まで、年齢を問わず起こり得ます。
症状
- 強い痛みで動かせない、または体重をかけられない
- 手足がしびれたり、感覚がない
- 指や足の指の色が変わる(血行不良の可能性)
- 激しい出血や、骨が飛び出しているように見える
- ⚠痛みが強いが、歩ける、または動かせる
- ⚠はれや青あざが時間とともに広がっている
- ⚠痛みが数日たっても治らない、または悪くなっている
一般的な症状
- 痛み(特に押したり、体重をかけたりすると痛む)
- はれ(腫れ)
- 皮膚に青あざができることがある
- 動かすと違和感や痛みを感じる
原因
主な原因
- 転倒や衝突などによる直接的な衝撃
- スポーツ中の接触やひねり
- 無理な動きによる骨への負荷
リスク要因
- 激しい運動や接触を伴うスポーツをしている
- 骨が弱くなる病気(骨粗しょう症など)がある
- バランスを崩しやすい(高齢者や神経の病気がある方)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 痛みが強く、日常生活に支障がある
- はれがひどい、または青あざが広がっている
- 足を引きずって歩く、または腕をかばって使っている
定期受診を予約すべき場合:
- 痛みが1週間以上続いている
- 痛みが治まったり、また出たりする
- 仕事や運動を再開するタイミングについて相談したい
診断
医師が診察し、症状やけがの状況を聞いたうえで、骨折やほかのけがを除外するために検査を行います。
行われる可能性のある検査
- X線(レントゲン)検査:骨折がないかを確認
- MRI検査:骨の内部の状態や骨挫傷の範囲を詳しく確認
- 必要に応じてCT検査などの追加検査
診察で予想されること
診察では、痛みの場所や程度、どのようにけがをしたかを聞かれます。検査の結果、骨折ではないと分かれば、骨挫傷の診断になります。痛みが強い場合は、医師が痛みを和らげる薬を処方することがあります。薬の種類や使い方は医師の指示に従ってください。
治療
骨挫傷は、骨折ほど重くはありませんが、骨の内部で出血や腫れが起きている状態です。治療の基本は、安静、冷却、圧迫、高上げなどのケアと、段階的に運動を再開することです。
自宅でのセルフケア
- 安静にする(痛みがなくなるまで無理をしない)
- 冷やす(氷のうや冷たいタオルを20分ほど当て、休憩を入れる)
- 圧迫する(弾性包帯などを使用するときは、締めすぎないようにする)
- 心臓より高い位置に上げる(寝るときなど)
- 痛みが治まったら、少しずつ動かす
医療治療
医師は、炎症を抑えるための薬や痛み止めを処方することがあります。また、場合によっては装具(サポーターなど)を勧めることがあります。これらの治療は、症状やけがの程度に応じて行われます。自己判断で薬を使用せず、必ず医師や薬剤師に相談してください。
手術が検討される場合
骨挫傷そのものに対して手術が必要になることはほとんどありません。ただし、強い衝撃で骨折や靭帯の損傷を合併している場合は、その損傷に対して手術が検討されることがあります。
この病気と共に生きる
回復の期間は、けがの程度や年齢によって異なりますが、一般的には数週間から数か月かかります。痛みが続く間は無理をせず、医師の指示に従って運動を再開しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 睡眠を十分にとる
- バランスのよい食事を心がける
- 喫煙を控える(血流を悪くするため)
- ストレスをためない
食事と運動
骨や筋肉の回復には、たんぱく質やカルシウム、ビタミンDなどが役立ちます。医師や管理栄養士に相談しながら、適切な食事をとりましょう。運動は、痛みのない範囲で少しずつ再開し、無理は禁物です。
精神的健康と心の健康
ケガによって動きが制限されると、気分が落ち込んだり、いらいらしたりすることがあります。それは自然なことです。できることを見つけたり、気分転換をしたりして、前向きに過ごしましょう。「こんなことくらい」と思っても、気持ちを一人で抱え込まないでください。
予防
骨挫傷を完全に防ぐことはできませんが、リスクを減らすことはできます。運動前の準備運動やウォーミングアップをしっかり行い、必要な保護具を着用しましょう。また、日頃から転倒を防ぐために、環境を整える(段差をなくす、滑りにくい靴を履く)ことも大切です。
合併症
治療しない場合
- 無理をして動かし続けると、痛みが長引いたり、治癒が遅れたりすることがあります。
- まれに、骨の中の血流が悪くなり、骨の一部が壊死する(骨壊死)ことがあります。
- けがをした部分の関節の動きがにぶくなることがあります。
長期的な見通し
適切な治療を行えば、ほとんどの骨挫傷は後遺症なく回復します。焦らず、自分のペースで治していきましょう。
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最終更新: 2026年8月14日
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