子どものうんちとおなかの健康
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ここでは、子どものうんち(便)に関する心配ごとや、おなかの働きについて説明します。子どものおなかはまだ成長の途中にあり、うんちの回数やかたちは日によって変わりやすいものです。うんちが出にくい(便秘)や、下痢などはよく見られるトラブルですが、多くは生活習慣を整えることで改善できます。
重要な事実
- 子どものうんちの回数は、1日3回から週3回までさまざまで、それぞれ正常の範囲です。
- 便秘は子どもの約3人に1人にみられるといわれています。
- 出血や激しい痛みがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 規則正しい食事や水分補給、トイレの習慣はおなかの健康に役立ちます。
はい。子どもの便秘や下痢はとてもよく見られる症状です。特に便秘は、早い時期の生活習慣やトイレトレーニングに関連して起こることが多いです。
赤ちゃんから幼児、学童まで、どの年齢の子どもにも起こりえます。特に、トイレトレーニングの時期(2歳から4歳ごろ)や、学校でのトイレが心配になる時期に便秘になりやすくなります。
症状
- 以下の症状がある場合は、ためらわずに119番に電話してください。
- 突然の強いおなかの痛みで、おなかが硬く張っている
- 便に大量の血が混じる、または黒い便が出る
- 激しい嘔吐が続き、水分も取れない
- ぐったりして呼びかけに反応が弱い
- おなかがひどく張り、便やガスがまったく出ない
- ⚠血が混じった便が続く
- ⚠39度以上の熱と下痢がある
- ⚠数日続く激しい下痢で水分が取れない
- ⚠便通がなくなり、痛みが強くなっている
- ⚠体重が増えていない、または減っている
一般的な症状
- おなかが張る、痛む
- 便が硬い、コロコロしている
- うんちを出すときに痛がる
- うんちの回数が少ない(週に2回以下)
- 下痢が続く
- 便に血が混ざる
子供の症状
- 便を我慢する(出そうとしない)
- 便をもらしてしまう(便もれ)
- うんちを怖がる
- おなかが大きく張っている
- 痛がってしゃがみこむ
- 食欲がない
原因
主な原因
- 食物繊維が少ない食事
- 水分不足
- トイレを我慢する習慣
- 運動不足
- 生活リズムの変化(旅行・入園・学校など)
- ストレスや不安
リスク要因
- トイレトレーニングの時期
- 家族に便秘の人がいる
- 慢性の病気がある
- 薬の影響
- 離乳食の時期に食事のバランスが崩れる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 便に血が混じる
- 激しい腹痛が続く
- 吐き気が続く
- 便が出ないままおなかが張る
- ぐったりしている
定期受診を予約すべき場合:
- 便秘が2週間以上続く
- 下痢が1週間以上続く
- 排便のときに痛がる
- おなかの痛みが繰り返す
- 便の回数や状態が突然変わった
診断
医師はまずお子さんの症状や生活習慣を丁寧に聞きます。必要に応じて、おなかを触ったり、聴診器で音を聞いたりする身体診察を行います。
行われる可能性のある検査
- 腹部エコー(超音波)検査
- 腹部X線(レントゲン)検査
- 血液検査
- 便の検査
診察で予想されること
診察では、うんちの回数やかたち、硬さ、痛みの場所や時間、食事や水分の量、トイレの様子などを聞かれます。便の状態を記録しておくと診察に役立ちます。
治療
子どもの腸のトラブルは、まず生活習慣の見直しで改善することが多いです。症状に合わせて、トイレの習慣を整え、食事や運動を工夫します。それでも改善しない場合には、医師の指導のもとで薬を使うこともあります。
自宅でのセルフケア
- 水分をこまめに取る
- 食物繊維の多い野菜や果物、豆類を意識する
- おなかをマッサージする
- 毎日決まった時間にトイレに座る習慣をつける
- 運動や遊びで体を動かす
医療治療
便秘や下痢の症状によっては、医師が薬を処方することがあります。薬は子どもの体に合ったものが選ばれるので、自己判断での使用はせず、必ず医師や薬剤師に相談してください。まれに、特定の病気が見つかった場合には、手術などの治療が必要になることもあります。
手術が検討される場合
手術が必要になるのは、腸のねじれや重なり、先天的な腸の病気など、特別な場合に限られます。かかりつけの医師から専門医への紹介が行われます。
この病気と共に生きる
トイレの時間を決めて、リラックスできる環境をつくることが大切です。排便を促すため、毎日同じ時間にトイレへ座る練習をしましょう。子どもがうんちをしたときは、怒らずに「できたね」とほめて、自分から気持ちよくトイレに行けるようにサポートします。
生活習慣のアドバイス
- 十分な睡眠をとる
- 朝ごはんをしっかり食べる
- 学校や幼稚園でもトイレに行けるように声をかける
- ストレスをためないように話を聞く
食事と運動
食事は、野菜・果物・いも類・豆類などの食物繊維を多く含むものを毎日の献立に取り入れましょう。ヨーグルトなどの発酵食品や水分も意識して摂ります。運動はおなかの動きを活発にするので、外で遊ぶ、散歩するなど体を動かす時間を確保しましょう。
精神的健康と心の健康
便秘や便もれで周りに気づかれると、子どもは恥ずかしさや不安を感じることがあります。しつけの問題ではなく、体のトラブルであることを理解して、怒らずに寄り添うことが大切です。トイレの失敗を責めず、にこやかに接することで、子どもの安心につながります。
予防
多くの腸のトラブルは、バランスの良い食事、十分な水分、規則正しい生活で予防できます。排便を我慢しないように、トイレに行きやすい環境を整えることも大切です。
ワクチン
厚生労働省が推奨する予防接種のスケジュールもあります。胃腸炎の原因となるウイルスの一部はワクチンで予防できることがあるため、かかりつけの医師に相談しましょう。
検診プログラム
学校や自治体で行われる検便は、腸の病気を早期に見つけることにつながります。健康診断の際は、きちんと受けるようにしましょう。
合併症
治療しない場合
- 慢性的な便秘
- 便が硬くなり肛門が切れる(裂肛)
- 便をもらしてしまう(便失禁)
- 腸の動きが低下する
- 食欲低下による栄養不足
長期的な見通し
多くの子どもの腸のトラブルは、生活習慣を見直して治療を続ければ、数週間から数か月のうちに良くなります。ただし、原因となる病気がある場合は、適切な治療を受けることで十分に改善可能です。あわてず、焦らず、医療機関と一緒に取り組んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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