腸の基礎知識
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
腸(ちょう)は、食べ物から栄養と水分を吸収し、老廃物を便として体の外に出す、消化管の一部です。緊急の症状があれば、ためらわずに119番へ連絡してください。
重要な事実
- 腸は小腸と大腸に分かれ、小腸で栄養を吸収し、大腸で水分を調整して便を作ります。
- 腸の中にはたくさんの細菌(腸内細菌)がいて、消化や免疫に関わっています。
- 便秘や下痢などはとてもよくある症状で、多くの場合は一時的なものです。
腸の不調はとてもよくあることです。日本人の多くが便秘や下痢などを経験したことがあります。
赤ちゃんから高齢者まで、すべての年齢の人が腸の不調になる可能性があります。
症状
- 今までにない強いおなかの痛み
- 血便が続く、または大量の血が出る
- 吐いた物に血が混じる
- まったくおしっこが出ないなど脱水のサインがある
- 上記のいずれかの症状がある場合は、すぐに119番に電話してください。
- ⚠発熱をともなう下痢や腹痛
- ⚠原因不明の体重減少
- ⚠便通の変化が2週間以上続く
- ⚠肛門から出血が続く
一般的な症状
- おなかが痛い、おなかが張る
- 便秘(便がでない、便が硬い)
- 下痢(便がゆるい、水っぽい)
- 便に血が混じる
- 吐き気や嘔吐(おうと)
- 食欲がない
子供の症状
- 便秘(うんちをしたがらない)
- 下痢(おなかの風邪などで)
- おなかが痛いと言う
高齢者の症状
- 便がもれる(便失禁)
- 食欲低下
- 体重減少
原因
主な原因
- 食べすぎ・飲みすぎ
- 食物繊維(せんい)不足
- ストレスや不安
- ウイルスや細菌による感染
- 薬の影響
- 過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)などの病気
リスク要因
- 低い食物繊維の食事
- 運動不足
- 水分が不足している
- 睡眠不足
- 喫煙や過度の飲酒
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 便に血が混じる
- 激しい腹痛が続く
- 高熱がある
- 脱水症状(口が渇く、尿が少ない)がある
定期受診を予約すべき場合:
- 便秘や下痢が1週間以上続く
- 腹痛が繰り返す
- 便の色や形が変わった
- 食後に吐き気がある
診断
医師があなたの症状やおなかの状態を確認し、必要に応じて検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 問診(しつもん)と触診(しょくしん)
- 便潜血検査(便の中の血を調べる)
- 血液検査
- 腹部エコー(超音波)
- 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
診察で予想されること
検査の説明が事前にあり、緊張が少ないよう配慮されています。疑問は遠慮なく医師に聞きましょう。
治療
治療は原因に応じて行います。多くの腸の不調は、生活習慣の改善と自宅でのケアでよくなります。
自宅でのセルフケア
- 水分を十分に飲む
- 食物繊維を多く含む食品を食べる
- 適度な運動をする
- ストレスをためない
- 十分な睡眠をとる
医療治療
医師による治療では、お薬を処方されることがあります。症状や原因に合わせて、便通を整えるお薬や炎症を抑えるお薬などが選ばれます。お薬は必ず医師の指示に従って使用してください。
手術が検討される場合
まれに、大腸がんや腸閉塞など、手術が必要な病気がみつかることがあります。その場合、専門の医師が詳しく説明します。
この病気と共に生きる
おなかの調子は毎日の生活と深く関係しています。規則正しい生活を心がけ、腸からのサインに耳を澄ましましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に食事をする
- 朝の排便の習慣をつける
- ストレスを解消する方法を見つける
- アルコールやカフェインをとりすぎない
食事と運動
食物繊維(野菜、果物、全粒穀物)を意識してとり、1日1回以上の軽い運動(ウォーキングなど)を続けましょう。水分は1日1.5リットルを目安に、こまめに飲むのがポイントです。
精神的健康と心の健康
腸の不調は気分やメンタルに影響することがあります。不安や悩みがあれば、一人で抱えずに医師や家族に話しましょう。
予防
すべての腸の病気を予防することはできませんが、バランスのよい食事、運動、十分な睡眠でリスクを減らせます。
ワクチン
感染性胃腸炎を防ぐため、手洗いや食品の十分な加熱など、衛生管理が大切です。予防接種が有効な病気もあります。
検診プログラム
大腸がんは早期発見が大切です。40歳以上で健康診断の便潜血検査などを受けることがすすめられています。
合併症
治療しない場合
- 長引く下痢や嘔吐で脱水になる
- 栄養が十分とれず、体力が落ちる
- 持病が悪化する
- 深刻な病気(大腸がんなど)が進行する可能性がある
長期的な見通し
腸の不調の多くは、適切なケアと治療で改善します。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診することが大切です。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。