子どもの泣き入りひきつけ(息止め発作)
概要
泣き入りひきつけ(息止め発作)は、幼い子どもが激しく泣いたあとに息を止めてしまい、顔色が悪くなったり、一瞬意識を失ったりする現象です。心臓や脳に問題があるわけではありません。
重要な事実
- 多くは生後6か月から3歳ごろに見られます。
- 怒りや悔しさ、痛みなどがきっかけで起こります。
- 多くの場合、数秒から1分以内に自然に回復します。
- てんかん(脳の異常な電気信号による発作)とは違います。
よくあるもので、幼児の約5%にみられるといわれています。
主に生後6か月から4歳くらいまでの健康な子どもにみられます。特に1〜2歳で多く、成長とともに自然におさまります。
症状
- けいれんが5分以上続く
- 意識が戻らない
- 呼吸が再開しない
- 顔色が青いままぐったりしている
- 発作の際に頭を強く打った
- ⚠同じ日に何度も発作を繰り返す
- ⚠発熱や下痢などをともなう
- ⚠発作がいつもより長く続く、または回復が遅い
- ⚠初めての発作で、親がとても不安な場合
一般的な症状
- 激しく泣いたあとに突然、泣き声が止まり、息を吐いたまま止まる
- 顔色が青白くなったり、青紫色になる
- 体の力が抜けたり、逆にこわばる
- 一瞬、目がうつろになり、意識を失う
- 数秒から数十秒で回復し、その後はけろっとしている
子供の症状
- 乳幼児に多くみられ、顔色が青くなるタイプと、血の気が引くように青白くなるタイプがあります。
- 泣き入りひきつけの多くは、顔色が青紫色になるタイプです。
高齢者の症状
- この症状は子どもに特有のもので、高齢者には通常みられません。
- 高齢者で同じような症状がある場合は、息止め発作ではなく、心臓の病気や失神など別の原因が疑われるため、医療機関の受診が必要です。
原因
主な原因
- 怒りや欲求不満、悔しさなどの強い感情
- 痛みを感じる出来事(転んだ、ぶつかったなど)
- 驚きや怖さ
リスク要因
- 鉄欠乏性貧血があると、起こりやすいことがあります
- 家族(兄弟や親)にも同じ症状があったことがある
- 感情が激しくなりやすい1〜2歳の時期
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 発作のあとに意識が戻るまでに時間がかかるとき
- 初めての発作で、原因がはっきりしないとき
- 発熱や下痢などをともなうとき
- 発作が1日に何度もあり、親がとても不安なとき
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断や予防接種のときに、今まであった発作について相談する
- 頻繁に息を止めるような行動があり、日常生活で心配があるとき
診断
診断は、子どもと親から話を聞き、実際の様子をくわしく確認することで行います。特に、てんかんや心臓の病気でないことを確かめるのが大切です。
行われる可能性のある検査
- 発作の様子を動画で撮っておくと、診断の参考になります
- 必要に応じて、心電図(心臓の電気的な動きを調べる検査)
- 血液検査(貧血がないかの確認)
- 脳波(脳の電気的な活動を調べる検査)— てんかんが疑われる場合のみ
診察で予想されること
診察では、発作のきっかけ、そのときの様子、持続時間、回復までの時間などを聞かれます。多くの場合、特別な検査はせずに診断がつきます。心配なら動画を診察室で見せると、正確な判断がしやすくなります。
治療
特別な治療はほとんど必要ありません。大切なのは、発作が起きたときに安全に見守ることと、子どもを冷静に受け止めることです。医師からは、発作の正しい知識と対応方法について説明があります。
自宅でのセルフケア
- 発作が起きたら、子どもを安全な場所に寝かせ、体を横に向ける
- 口の中に指やタオルを入れたりしない(窒息の原因になる)
- 水を飲ませたり、顔に水をかけたりしない
- 体を揺さぶったりしない
- 発作が終わったら、ぎゅっと抱きしめて安心させる
医療治療
医学的な治療が必要になることはほとんどありません。もし貧血が原因として見つかれば、食事の見直しや、医師が処方する鉄分の薬で改善することがあります(薬の名前や量は医師の指示に従ってください)。それ以外に、発作を止める薬を通常は使いません。
手術が検討される場合
この症状に対して手術が必要になることはありません。
この病気と共に生きる
泣き入りひきつけは成長とともに減っていき、多くの場合4〜5歳までには自然になくなります。子ども自身は苦しんでいるわけではなく、親はあわてずに見守ることがいちばんの対応です。
生活習慣のアドバイス
- 子どもが強い感情で泣き出しそうになったら、気をそらす工夫をする
- 規則正しい生活で、疲れや眠気をためないようにする
- 鉄分を意識した食事(肉や魚、卵、大豆製品、緑黄色野菜など)を心がける
- 親自身も焦らず、周りの大人に相談しながら育児をする
食事と運動
食事は貧血がないように、鉄分を多く含む食品をバランスよく取り入れましょう。激しい運動は必要ありませんが、外で遊ぶなど、元気に体を動かすことは成長に良い影響があります。
精神的健康と心の健康
発作を見たときは親が驚き、心配してしまいます。しかし、子どもはただの感情的な反応で起こしているため、親が強い不安を感じると、子どもも敏感に反応してしまうことがあります。必要以上に心配しすぎないことも、子どもの安心につながります。
予防
泣き入りひきつけそのものを完全に予防する方法はありません。ただし、子どもの気持ちに寄り添い、感情が高ぶりすぎる前に気をそらしたり、生活リズムを整えたりすることで、回数を減らせることもあります。
ワクチン
泣き入りひきつけを予防する特別なワクチンはありません。かかりつけの予防接種スケジュールは守りましょう。
検診プログラム
特に定期的な検診は必要ありませんが、発作が頻繁な場合や気になる場合は、かかりつけの小児科医に相談してください。
合併症
治療しない場合
- まれに、発作の際に転んだり、物にぶつかってけがをすることがあります
- 発作が長引くようであれば、他の病気の可能性を調べる必要があります
- 親が不安を強く抱え込むと、育児に影響が出ることがあります
長期的な見通し
泣き入りひきつけは、多くの子どもの場合、成長とともに自然に治ります。脳や心臓に障害を残すことはほとんどなく、将来の健康に影響はありません。あわてず、おおらかに見守ることが大切です。
サポートを探す
相談窓口
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康に関する案内は国や地域によって異なります。このページは一般的な教育情報であり、お住まいの地域の指針、薬、診療と一致しない場合があります。心配な点はご自身の医師または医療提供者に相談し、地域の案内がある場合はそれに従ってください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
このトピックを名指しする指針はありません
このページには、このトピックそのものを名指しする健康ガイドラインや臨床の章は引用されていません。このページは一般的な教育と情報のみを目的としています。診断、治療計画、個人への医学的助言ではありません。ご自身の医師に確認し、その指示に従ってください。症状が重い、突然である、または心配な場合は速やかに受診し、緊急時は地域の緊急番号に電話してください。Ruqelo LLC は、この情報に基づく判断から生じる医学上または法律上の結果について責任を負いません。
最終更新: 2026年8月14日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。
Guidance may differ by country or region. Confirm local recommendations with a qualified healthcare provider.