卵巣にできるまれな腫瘍「ブレンナー腫瘍」とは
概要
ブレンナー腫瘍は、卵巣にできるまれな腫瘍です。多くは良性(がんではない)で、小さなしこりのようなものとして見つかることがほとんどです。顕微鏡で見ると、膀胱(ぼうこう)の内側の細胞に似た特殊な形をしていますが、体に広がることはまれです。
重要な事実
- ブレンナー腫瘍は卵巣にできるまれな腫瘍です。
- ほとんどは良性で、がんになることはまれです。
- 特に症状がないまま、検診や他の検査で偶然見つかることが多いです。
いいえ、まれな腫瘍です。卵巣腫瘍全体の中でも、ブレンナー腫瘍はごく一部にしか見られません。
大人の女性に多く見られ、40代から50代での発見が多いと言われています。ただし、どの年代でも起こる可能性があります。
症状
- 突然の強い下腹部痛
- 激しいお腹の張りに伴う吐き気や嘔吐(おうと)
- 立っていられないほどの痛み
- ⚠お腹の痛みや張りが続いている
- ⚠不正出血がある
- ⚠急に腫れを感じる
一般的な症状
- 症状がないことがほとんど。検診や画像検査で偶然見つかる
- 下腹部の違和感や膨らみを感じる
- 腹痛や腰の痛みがあらわれることもある(腫瘍が大きくなった場合)
原因
主な原因
- はっきりした原因はまだ分かっていません。
- 遺伝子の変化が関係している可能性がありますが、生活習慣や食事が原因になるという証拠はありません。
リスク要因
- 年齢(中年以降の女性にやや多い)
- 家族に卵巣腫瘍や乳がんの人がいる場合(遺伝的な背景の可能性)
- ただし、これらは確実なリスク要因ではありません。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急に強いお腹の痛みが出たとき
- 発熱・吐き気・嘔吐を伴う腹痛があるとき
- お腹が急に大きく張ったと感じるとき
定期受診を予約すべき場合:
- 検診や画像検査で「腫瘍がある」と言われたとき
- 下腹部にしこりや違和感があるとき
- お腹の張りや痛みが数日続くとき
診断
まず婦人科で内診や超音波(エコー)検査を行います。腫瘍の形や大きさを詳しく調べるために、CTやMRIといった画像検査を行うこともあります。確定診断は、手術で腫瘍を取り出して、顕微鏡で組織を調べることによって下されます。
行われる可能性のある検査
- 内診(子宮や卵巣の状態を医師が触って確認する検査)
- 超音波(エコー)検査
- 腫瘍マーカーなどの血液検査
- CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)検査
診察で予想されること
婦人科を受診すると、まず問診と内診があり、エコー検査を受けます。その後、必要な場合には血液検査やCT・MRIなどを追加します。もし腫瘍が見つかっても、すべてが手術とは限らず、大きさや症状によって方針が決まります。
治療
ブレンナー腫瘍の治療は、主に「手術で腫瘍を摘出する」ことです。良性の場合が多いので、健康な卵巣の組織をできるだけ残す方法も選択できます。まれに悪性だった場合には、進行具合に応じて追加の治療が必要になることがあります。
自宅でのセルフケア
- 検査や治療の前後は、体調を整えるために十分な睡眠をとりましょう。
- 気になる症状があれば、我慢せずに医師に伝えてください。
- 市販薬を自己判断で使うことはせず、まず医療機関に相談しましょう。
医療治療
主な治療は手術です。腫瘍が小さく症状がない場合は、経過観察で定期的に画像検査をする方針をとることもあります。悪性(がん)と診断された場合には、抗がん剤治療などが検討されることがありますが、どの治療を選ぶかは患者さんごとの状況に合わせて医師とよく話し合って決めます。
手術が検討される場合
腫瘍が大きい場合や症状がある場合、またがんの可能性がある場合には、手術で腫瘍を摘出します。年齢や妊娠希望などの状況によって、卵巣を残す手術か、片側の卵巣ごと摘出する手術かが決まります。
この病気と共に生きる
治療後は、多くの方が普通の日常生活に戻れます。定期的に婦人科で経過を見てもらうことを続けながら、体調の変化に気をつけましょう。
生活習慣のアドバイス
- ストレスをためすぎないように、休息をしっかりとりましょう。
- 体を動かす習慣を続けることも健康維持に役立ちます。
- 喫煙や過度な飲酒は避けることがすすめられます。
食事と運動
バランスのよい食事を心がけ、野菜や果物を十分にとりましょう。運動は、ウォーキングなど無理のない範囲で継続することが大切です。
精神的健康と心の健康
腫瘍と聞くと不安になる方も多いですが、ブレンナー腫瘍はほとんどが良性です。それでも「もし悪性だったら」という不安が強い場合は、ひとりで抱え込まず、医師や看護師、家族に気持ちを話してください。
予防
ブレンナー腫瘍を予防する特定の方法は、現在のところ分かっていません。大切なのは、定期的な検診を受けて、もし異常があれば早めに相談することです。
合併症
治療しない場合
- 良性の腫瘍でも大きくなると、腹痛やお腹の圧迫感、便秘などの症状が出ることがあります。
- まれに悪性の場合、放置すると周りの組織や体のほかの場所に広がる可能性があります。
長期的な見通し
多くのブレンナー腫瘍は良性で、手術によって完全に治すことができます。再発もまれで、予後はとても良好です。もし悪性であっても、早期に見つかれば治療の選択肢が広がります。落ち着いて医師と相談しながら、前向きに治療に取り組むことが大切です。
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最終更新: 2026年8月14日
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