Bundle branch block
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
脚ブロック(きゃくブロック)は、心臓の電気信号が心室に伝わる経路の一部で遅れやつまりが生じる状態です。心臓のポンプ機能そのものには影響がないことが多く、多くの場合は症状がありません。
重要な事実
- 脚ブロックは心電図で偶然見つかることがよくあります。
- 多くの場合、治療は必要なく、経過観察で問題ありません。
- まれに、めまいや失神の原因となることがあります。
- 基礎となる心臓病がある場合は、そちらの治療が優先されます。
脚ブロックはそれほど珍しいものではなく、特に高齢者では健診などで見つかることがあります。
脚ブロックはどの年齢でも起こりえますが、60歳以上で多く見られます。心臓病(高血圧、冠動脈疾患など)がある方に多い傾向があります。
症状
- 突然の強い胸の痛みや圧迫感がある
- 急な息苦しさで横になれない
- 意識を失った、または呼びかけに反応しない
- ⚠今までにないめまいやふらつきが続く
- ⚠動悸が激しく、なかなか落ち着かない
- ⚠ちょっとした動作で息切れする
一般的な症状
- ほとんどの場合、自覚症状はありません。
- まれに、めまいやふらつきを感じることがあります。
- 動悸(心臓がドキドキする感じ)がすることがあります。
子供の症状
- 子どもでは、生まれつきの心臓の異常がある場合に見られることがあります。
- 症状がないことがほとんどですが、疲れやすさや息切れがみられることもあります。
高齢者の症状
- 高齢者では、脚ブロックと一緒に心臓病の症状(息切れ、胸の痛み、むくみ)が現れることがあります。
- めまいや失神(気を失う)の原因になることがまれにあります。
原因
主な原因
- 加齢による心臓の伝導系の変化
- 高血圧、冠動脈疾患(心筋梗塞など)
- 心筋症(心筋の病気)
- 心臓弁膜症
- 心臓手術の影響
リスク要因
- 高コレステロール血症
- 加齢(60歳以上)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 胸の痛みや圧迫感がある
- 突然の息切れや呼吸困難がある
- 失神(気を失った)した
定期受診を予約すべき場合:
- 健診や心電図で脚ブロックを指摘された
- めまいやふらつきが時々ある
- 動悸が気になる
診断
脚ブロックは心電図という検査でわかります。心臓の電気的な活動を記録し、波形の特徴から診断します。
行われる可能性のある検査
- 心電図(安静時)
- ホルター心電図(24時間心電図)
- 心エコー(超音波で心臓の動きや構造をみる検査)
- 血液検査(心臓の負担や他の病気の有無を調べる)
診察で予想されること
検査は痛みがなく、入院する必要はほとんどありません。心電図は数分で終わり、心エコーも20~30分程度です。必要に応じて、さらに詳しい検査をすることもあります。
治療
脚ブロックそのものに対する特別な治療は不要なことがほとんどです。ただし、脚ブロックの原因となっている心臓病(例:高血圧、冠動脈疾患など)がある場合は、その治療が重要です。
自宅でのセルフケア
- 定期的に医療機関で経過をチェックする
- 健康的な生活習慣を心がける(禁煙、適度な運動、バランスのよい食事)
- 症状が現れたら医師に相談する
医療治療
原因となる心臓病がある場合、医師は血圧やコレステロールをコントロールするお薬などを処方することがあります。また、失神や危険な不整脈を起こすリスクがある方には、ペースメーカーと呼ばれる装置を体内に入れる治療を検討することがあります。
手術が検討される場合
脚ブロックそのものに対する手術は通常ありませんが、原因となる心臓病(例:冠動脈バイパス術、弁膜症手術)が必要になることがあります。また、ペースメーカー植え込みは外科的処置ですが、小さな手術です。
この病気と共に生きる
脚ブロックがあっても、多くの方は普段通りの生活を送ることができます。定期的に医師の診察を受けて、心臓の状態を確認しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 医師の許可がある範囲で、無理のない運動を続ける(ウォーキングなど)
- 禁煙する
- 塩分や脂肪の摂りすぎに注意する
- 十分な睡眠とストレス管理を心がける
食事と運動
バランスのよい食事(野菜、果物、全粒穀物、魚など)と、週に150分程度の中等度の有酸素運動(速歩など)が推奨されます。ただし、他の心臓病がある場合は医師の指示に従ってください。
精神的健康と心の健康
心臓に異常が見つかると不安になる方も多いですが、脚ブロックの多くは良性で、心配しすぎる必要はありません。不安やストレスが強い場合は、医師やカウンセラーに相談しましょう。
予防
脚ブロックそのものを完全に予防する方法はありませんが、心臓病全般のリスクを減らす生活習慣(禁煙、適度な運動、健康的な食事、血圧やコレステロールの管理)が役立つと考えられています。
検診プログラム
定期的な健康診断で心電図を撮ることが、脚ブロックを含む心臓の伝導異常を早期に見つけるきっかけになります。
合併症
治療しない場合
- 多くの場合は無症状で問題になりませんが、まれに房室ブロックという重症の伝導障害に進行することがあります。
- 失神や転倒によるケガのリスクが上がることがあります。
- 基礎にある心臓病(心不全など)が悪化する可能性があります。
長期的な見通し
脚ブロックの大部分は予後が良好で、特別な治療をしなくても日常生活に影響はありません。ただし、心臓病のリスクが高い方は、基礎疾患の管理をしっかり行うことで、長期的な健康を維持できます。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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最終更新: 2026年7月9日
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