Burn first aid
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
やけどは、熱や化学物質などで皮膚が傷ついた状態です。やけどの応急処置は、症状を軽くし、治りを早くするためにとても大切です。まずは、すぐに冷やすことが基本です。
重要な事実
- やけどをしたら、すぐに流水で20分以上冷やすことが最も大切です。
- 氷やバター、練り歯磨きなどを直接つけるのは逆効果で、症状を悪化させることがあります。
- やけどの深さや大きさによって、受診の必要性が変わります。家庭で対応できるものと、病院での治療が必要なものがあります。
はい、やけどは日常生活でよく起こるけがのひとつです。特に台所での調理中や、お風呂でのやけどが多く見られます。
やけどは年齢を問わず誰にでも起こりえますが、子どもや高齢者は皮膚が薄く、重症化しやすいため注意が必要です。また、仕事で熱や化学物質を扱う方もリスクが高まります。
症状
- やけどの範囲が広い(手のひらよりも大きい)、または深いやけど
- 顔、手、足の関節、性器など、重要な部分のやけど
- 呼吸が苦しそう、声がかすれる(気道のやけどが疑われる)
- 子どもや高齢者がやけどをした場合、または電気や化学薬品によるやけど
- 痛みがとても強く、じっとしていられない
- ⚠やけどが化膿している(黄色い膿が出る、悪臭がある)
- ⚠発熱がある(やけどによる感染の可能性)
- ⚠やけどの痛みが2日以上続く、または悪化する
- ⚠やけどをした後に、めまいや吐き気がある
一般的な症状
- 皮膚の赤みやはれ(軽いやけど)
- 水ぶくれ(水泡)ができる
- 強い痛みやヒリヒリ感
- 皮膚が白っぽくなったり、黒く焦げたりする(深いやけど)
子供の症状
- 子どもは痛みをうまく伝えられないことがあるため、泣き叫んだり、触られるのを嫌がるようすが見られることがあります。
- やけどの範囲が大人より広くなりやすく、体の水分が失われやすいので注意が必要です。
高齢者の症状
- 高齢者は皮膚が薄く、同じ熱さでも深いやけどになりやすいです。
- 治りが遅く、感染のリスクも高いため、早めの受診が勧められます。
原因
主な原因
- 熱湯や油など、高温の液体(熱傷)
- 火やストーブ、アイロンなどの高温の物に触れる
- 電気ショック(感電)
- 強酸や強アルカリなどの化学物質
- 太陽光や日焼けサロンなどの紫外線
- 摩擦(ロープの摩擦など)
リスク要因
- 調理中や入浴時のうっかりミス
- 小さな子どもや高齢者がいる家庭
- 仕事で熱や化学物質を扱う
- てんかん発作などで意識を失う可能性がある
- アルコールや薬物の影響下にある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- やけどの範囲が手のひらより大きい
- 深いやけど(皮膚が白い、黒い、または感覚がない)
- 顔、手、足、関節、性器のやけど
- 呼吸困難や声のかすれがある
- 子どもや高齢者のやけど
- 電気や化学薬品によるやけど
定期受診を予約すべき場合:
- 軽いやけどでも、痛みが強い場合や水ぶくれが大きい場合
- やけどがなかなか治らない、または化膿の兆候がある
- やけど後の傷あと(ケロイド)が気になる場合
診断
医師はやけどの状態を目で見て診断します。やけどの深さ(表皮、真皮、皮下組織まで)と範囲(体表面積の何%か)を評価します。
行われる可能性のある検査
- 視診:やけどの色、水ぶくれの有無、痛みの程度を確認します。
- 面積の計算:患者さんの手のひら(約1%)を目安に範囲を算出します。
- 場合によっては、感染の有無を調べるために細菌検査を行うことがあります。
診察で予想されること
診察は短時間で終わります。やけどの状態によっては、専門の形成外科や熱傷センターを紹介されることもあります。病院では、痛み止めややけど用の軟膏、被覆材での処置が行われます。
治療
やけどの治療は、症状の重症度によって異なります。軽いやけどは自宅でケアできますが、深いやけどや広範囲のやけどは病院での専門的な治療が必要です。
自宅でのセルフケア
- すぐに流水で20分以上冷やしてください。やけどした部分を清潔な水で冷やし、痛みが和らぐまで続けます。
- 冷やした後は、やけど部分を清潔なラップやガーゼで覆って保護します。ばんそうこうは使わないでください。
- 水ぶくれはつぶさないでください。自然に治るのを待つか、医師に処置を任せてください。
- やけど部分に直接氷を当てたり、バターや歯磨き粉を塗るのはやめてください。症状が悪化します。
医療治療
医療機関では、やけどの深さや範囲に合わせて、専用の被覆材や軟膏を使用します。痛みが強い場合は、鎮痛剤(内服や注射)を用いることもあります。感染を防ぐために、抗生物質を使用することもあります。やけどが治る過程で、壊れた組織を取り除く処置(デブリードマン)が必要になることもあります。
手術が検討される場合
深いやけどや広範囲のやけどでは、自分の健康な皮膚を移植する手術(植皮術)が必要になることがあります。また、やけど後の傷あとが関節の動きを制限する場合は、形成外科手術が行われることがあります。
この病気と共に生きる
やけどが治るまでの間は、患部を清潔に保ち、刺激を避けてください。痛みやかゆみがある場合は、医師に相談してください。やけどの部位によっては、仕事や日常生活に制限が出ることもあります。
生活習慣のアドバイス
- やけどが治るまでは、直射日光や紫外線を避けてください。傷あとが色素沈着しやすくなります。
- かゆみがあっても掻かないように注意しましょう。掻くと傷が深くなることがあります。
- 医師の指示に従って、定期的に被覆材を交換しましょう。
食事と運動
やけどが治るときは、たんぱく質やビタミンC、亜鉛などの栄養が大切です。バランスの良い食事を心がけてください。運動は、やけどの部位や程度によりますが、無理のない範囲で続けることが回復を助けます。
精神的健康と心の健康
やけどは見た目の変化や痛みを伴うため、気持ちが落ち込んだり、不安を感じることがあります。一人で悩まず、家族や医療スタッフに相談してください。必要であれば、心理的なサポートも受けられます。
予防
はい、やけどは適切な注意と予防策で多くを防げます。家庭内では、調理中は鍋の取っ手を内側に向ける、子どもの手の届かないところに熱いものを置く、給湯器の温度設定を低めにするなどの対策が効果的です。職場では、防護服や手袋の着用、安全な作業手順の遵守が重要です。
合併症
治療しない場合
- 感染症:やけど部分から細菌が入り、化膿したり、重症化すると敗血症になることがあります。
- 傷あと(ケロイドや肥厚性瘢痕):深いやけどは治った後に盛り上がった傷あとが残ることがあります。
- 関節の動きの制限(拘縮):やけどが関節をまたぐと、皮膚が縮んで動かしづらくなることがあります。
- 脱水や体温調節障害:広範囲のやけどでは、体内の水分や熱が失われやすくなります。
長期的な見通し
やけどのほとんどは適切な処置で治ります。軽いやけどは数日から1週間程度で皮膚が再生します。深いやけどや広範囲のやけどでも、病院での専門的な治療により多くの方が社会生活に戻られています。治るまでの間は、焦らずにケアを続けることが大切です。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月21日
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