帝王切開とは?手術と回復のポイント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
帝王切開(ていおうせっかい)は、おなかと子宮を切開して赤ちゃんを取り出す手術です。経腟分娩(けいついぶんべん)が難しい場合に、赤ちゃんとお母さんの安全を守るために行われます。
重要な事実
- 手術は麻酔をかけた状態で行われます
- 日本では約5人に1人のお産が帝王切開です
- 手術後は数週間の回復期間が必要です
はい。厚生労働省の調査では、近年の帝王切開率は約20%で、身近なお産の方法のひとつです。
初めての出産・多胎妊娠・逆子・前置胎盤など、さまざまな理由で必要になることがあります。お母さんの体調や赤ちゃんの状態によって医師が判断します。
症状
- 止まらないほど大量の出血
- 呼吸が苦しい
- 意識がぼんやりする
- 傷の痛みが我慢できないほど強くなった
- 傷口が開いてきた
- 上記の症状がある場合は、迷わず119番に連絡してください。
- ⚠傷口に膿があり、悪臭や腫れがある
- ⚠寒気をともなう高熱が続く
- ⚠排尿時におしっこの痛みがある
- ⚠ふくらはぎの片側だけが腫れて痛む
- ⚠このような症状がある場合は、当日の受診を病院へ相談してください。
一般的な症状
- 傷の痛みや軽い腫れ
- 悪露(おろ)と呼ばれる産後の出血
- 疲れやすさ、眠気
- 赤ちゃんを抱くときの違和感
子供の症状
- 通常、赤ちゃんはお産の直後に助産師や小児科医が診察します。特別な症状がなくても、安心のため経過はしっかり観察します。
高齢者の症状
- 高齢での出産は回復に時間がかかることがあります。痛みが続く場合やいつもと違う症状が出た場合は、我慢せず医療者に伝えましょう。
原因
主な原因
- お産が進まない(微弱陣痛)
- 赤ちゃんの逆子(骨盤位)
- 胎盤が子宮口をふさぐ(前置胎盤)
- 胎盤が子宮から先にはがれる(常位胎盤早期剥離)
- 母体の病気(妊娠高血圧症候群など)が悪化するリスク
- 赤ちゃんの心拍が低下するなど、お産に危険があるとき
リスク要因
- 多胎妊娠(双子や三つ子)
- 過去に帝王切開をしたことがある
- 高齢出産(35歳以上)
- 妊娠高血圧症候群
- 赤ちゃんが大きい(巨大児)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 手術後に熱が続く、傷が腫れる、痛みが強くなる場合は、当日中に病院へ連絡してください。
- 呼吸が苦しい、激しい腹痛、大量出血がある場合は、ためらわずに119番を呼んでください。
- 夕方以降や休日であれば、休日夜間急患センターや病院の当直に相談するのも方法です。
定期受診を予約すべき場合:
- 退院後1週間から2週間の産後健診
- 会陰や傷の具合の確認
- 母乳育児や睡眠・気分の相談
診断
帝王切開は病気の診断ではなく、分娩方法の選択です。妊婦健診や入院後のチェックで、赤ちゃんの推定体重・胎位・胎盤の位置・お母さんの血圧などを調べ、必要なときには医師が説明します。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー)
- 胎児心拍数モニタリング(CTG)
- 血液検査
- 血圧測定、尿検査
診察で予想されること
事前に計画する場合は、手術の日取りや流れ・麻酔について説明があります。緊急の場合は、短い時間で検査と準備を進めます。医療者から必ず説明と同意があります。
治療
手術は下半身の麻酔(硬膜外麻酔など)で行います。お母さんは意識がありますが、痛みはほとんど感じません。赤ちゃんは傷から取り出され、すぐに小児科医が診察します。手術時間は約1時間です。
自宅でのセルフケア
- 傷を清潔に保ち、手を洗ってから触る
- 水分をこまめに取る
- 術後は体を休め、少しずつ歩く
- 重い物を持たない、しゃがみ込みを避ける
- 入浴・シャワーは医師の許可が下りてから
医療治療
術後の痛みには、医師が痛み止めを処方します。感染を防ぐため、必要に応じて抗菌薬を使うこともあります。どの薬を使うか、どのくらいの量を飲むかは、必ず医師や薬剤師に確認してください。
手術が検討される場合
計画帝王切開は通常、妊娠37週以降の日を選んで行います。緊急帝王切開は、母子に危険がある場合はいつでも可能で、命を守るための手術です。
この病気と共に生きる
手術の翌日から歩く練習を始め、痛みが引くにつれて育児がしやすくなります。退院後は、傷が見える状態にしておくと変化に気づきやすくなります。家事は少しずつ、赤ちゃんのお世話はパートナーや家族と分担しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 散歩から始める軽い運動
- 禁煙(できれば家族も)
- 飲酒は一時控える
- 睡眠時間の確保
- 産後うつの予防のため、話せる相手を作る
食事と運動
鉄分・たんぱく質・ビタミンを意識した食事で、傷が回復しやすくなります。食事の量は食欲に合わせて大丈夫です。運動は産後1か月健診で医師に確認してから始めましょう。
精神的健康と心の健康
産後は「マタニティブルー」といって、出産後数日で涙もろくなるのはよくあります。しかし、それが2週間以上続いたり、眠れなかったり、赤ちゃんに無関心になったりしたら、産後うつの可能性があります。早めに助産師や医師、地域の相談窓口に相談してください。強い不安や絶望感があり、自分や赤ちゃんに危険を感じるときは、一人で抱えず、医療機関や救急(119番)を利用してください。
予防
帝王切開そのものは予防できるものではありません。しかし、お母さんの健康管理(血圧・体重・感染症の予防)と、かかりつけ医との継続的な相談で、緊急手術のリスクを減らせると言われています。
ワクチン
妊娠中に受ける予防接種(インフルエンザ、百日咳など)は、お母さんと赤ちゃんの感染症を防ぎます。妊娠中の予防接種の可否は医師に確認してください。
検診プログラム
妊婦健診では、妊娠高血圧症候群や糖尿病、赤ちゃんの成長などを定期的にチェックしています。この健診で帝王切開が必要かどうかを早めに判断することができます。
合併症
治療しない場合
- 傷口の感染症(悪化すると膿瘍につながる)
- 脚の血管に血の塊ができる(深部静脈血栓症)
- 子宮やおなかの癒着
- 大量出血
長期的な見通し
帝王切開後の経過はおおむね良好です。術後数日で歩けるようになり、数か月後には多くの女性が日常生活に戻れます。医師との連絡を怠らず、体からのサインを大切にしてください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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