がんを知る:症状・診断・治療と暮らしのヒント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
がんは、体内の細胞が異常に増え続ける病気です。正常な細胞の働きを乱し、放っておくとまわりの組織や臓器にも広がることがあります。
重要な事実
- がんはひとつの病気ではなく、体の部位ごとに多くの種類があります。
- 早期に見つかれば、治る可能性が高くなります。
- 治療法は年々進歩し、通院しながら治療を続ける人も増えています。
日本では、2人に1人が生涯のうちにがんになると言われています。
年齢を重ねるほどリスクは高まりますが、子どもから大人まで、誰にでも起こりうる病気です。
症状
- 息が苦しくて話せない
- 突然、片方の手足に力が入らない
- 急に強い頭痛や意識の変化がある
- 出血が止まらない
- ⚠高熱が続く、またはおさまったり繰り返したりする
- ⚠食事や水分がまったく取れない
- ⚠強い痛みがある
- ⚠新しい症状が急に悪化している
一般的な症状
- しこりや腫れ
- 原因不明の体重減少
- 長引く咳や声のかすれ
- 便に血が混じる・尿に血が混じる
- 長く続く発熱やだるさ
子供の症状
- 触るとわかるしこり
- 原因不明の痛みや発熱が続く
- 青あざができやすい、出血しやすい
- 顔色が悪い、元気がない
高齢者の症状
- 疲れやすい、体がだるい
- 体重が減る、食欲がない
- いつもと違う体調の変化が続く
原因
主な原因
- がんは細胞の傷が原因となることがありますが、その傷ができる仕組みは複雑で、ひとつの原因だけによるものではありません。
- 加齢に伴って細胞の変化が積み重なることが主な要因の一つです。
- 一部の感染症や生活習慣が関連するがんがあります。
リスク要因
- 過度の飲酒
- 一部のウイルスや細菌への感染
- バランスの悪い食事や運動不足
- がんになった近親者がいる(遺伝的な要因)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- いつもと違う症状が1か月以上続く
- しこりが触れる、または大きくなる
- 原因不明の体重減少が続く
- 出血や痛みが続く
定期受診を予約すべき場合:
- 気になる症状が少しでもあるときは、早めに受診する
- 自治体や職場のがん検診の案内が届いたら、できるだけ受ける
診断
がんの診断では、まず医師の診察と血液検査などを行います。必要に応じて画像検査や組織を採取して調べる検査(生検)が行われます。
行われる可能性のある検査
- 問診と診察
- 血液検査
- 超音波(エコー)検査
- CT・MRI・PET画像検査
- 内視鏡検査
- 生検(組織の一部を取って顕微鏡で調べる検査)
診察で予想されること
検査結果を待つ間は不安な時間になるかもしれません。わからないことや心配なことは、担当の医師や看護師に何度でも質問し、納得できるまで説明を求めてください。
治療
治療は、がんの種類、進行度、体の状態などに合わせて個別に計画されます。多くの場合、外科医、放射線科医、薬物療法の専門医、看護師などがチームを組んで、患者さんと一緒に方針を決めていきます。
自宅でのセルフケア
- 治療の副作用や不安について、早めに医療者へ相談する
- からだを休め、睡眠をしっかりとる
- 医師に相談してから、運動や入浴などの生活を調整する
- 飲んでいる薬やサプリメントを医師に伝える
医療治療
一般的な治療には、手術、放射線治療、薬を使う治療(抗がん剤治療、ホルモン治療、分子標的治療、免疫療法など)があります。がんの種類や状態によって、これらを組み合わせることもあります。薬の種類や量は、医師があなたの病状や体調に合わせて調整します。
手術が検討される場合
がんがまだ広がっていない場合は、手術でがんを取り除ける可能性があります。手術の適応や方法は、がんの場所や大きさ、体の状態などを専門医が詳しく説明します。
この病気と共に生きる
がんの治療中や治療後は、毎日の調子に波があることがあります。無理をせず、体調に合わせて生活のペースを調整しましょう。仕事や家事についても、困ったときは相談できる場所があります。
生活習慣のアドバイス
- 医師の許可がある範囲で、軽い運動を続ける
- 禁煙を検討する(禁煙外来などの相談窓口があります)
- 飲酒量を減らす
- リラックスする時間を確保する
食事と運動
栄養バランスのよい食事を心がけ、無理のない範囲で歩くなどの活動を取り入れてください。食欲がないときは、無理をせず食べやすいものを選びましょう。栄養について心配な場合は、管理栄養士に相談できます。
精神的健康と心の健康
がんという診断は大きな不安や悲しみをもたらします。気持ちの落ち込みが続く場合は、医療者に話すことで支援が受けられます。つらいときはひとりで抱え込まないでください。
予防
すべてのがんを予防することはできません。しかし、生活習慣の改善や感染症対策により、一部のがんではリスクを下げられることが分かっています。
ワクチン
子宮頸がんを予防するHPVワクチンや、肝臓がんの原因となるB型肝炎ワクチンは、関連するがんの予防に役立つ可能性があります。接種については、かかりつけ医や自治体の案内で確認してください。
検診プログラム
乳がん、子宮頸がん、大腸がん、肺がん、胃がんなどは、定期的ながん検診で早期に発見できる可能性があります。自治体から届く検診の案内を参考に、受けることをおすすめします。
合併症
治療しない場合
- がんが周りの組織に広がる
- 転移(ほかの臓器に広がる)による症状が出る
- 痛みやだるさが強くなる
- 重要な臓器の働きが妨げられる
長期的な見通し
がんは治療技術が大きく進み、早期に治療すれば多くの人が元の生活を取り戻しています。進行してからの場合でも、治療によって症状を和らげながら長く暮らせる方が増えています。あきらめる必要はありません。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月2日
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