大麻(マリファナ)について知っておくべきこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
大麻は、植物から作られる薬物の一種で、喫煙したり食べ物に混ぜたりして使われます。心身にさまざまな影響を与えるため、健康に害を及ぼすことがあります。日本では法律で使用が禁止されています。ここでは、大麻が健康に与える影響と、もしものときにどうすればよいかを説明します。
重要な事実
- 大麻に含まれる精神作用成分が脳に影響し、気分や考え方、体の動きを変えます。
- 日本では大麻の所持や使用は法律で禁止されており、罰せられることがあります。
- 大麻は「やめたいのにやめられない」依存状態になることがあり、若い人ほど影響を受けやすいと言われています。
世界的には使用する人が多い薬物ですが、日本では法律で厳しく禁止されています。近年の調査によると、若い世代で大麻に関する関心や使用経験が増えていると報告されています。
主に10代から20代の若者に多く、好奇心や友人からの誘いで使い始めることが少なくありません。また、ストレスや不安を抱える人、精神的な問題を抱えている人ほど影響を受けやすい傾向があります。
症状
- 呼吸が苦しい、息ができない
- 胸の強い痛みがある
- けいれんを起こしている
- 意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない
- 激しい嘔吐が続く
- 自分や他人を傷つけるような言動がある
- ⚠強い不安やパニックで落ち着けない
- ⚠嘔吐が続いて水分がとれない
- ⚠幻覚や妄想が続いている
- ⚠やめたいのに体のコントロールができない
- ⚠子どもや高齢者が誤って大麻を口にしてしまった
一般的な症状
- 気分が高揚したり、くすくす笑いが止まらなくなったりする。
- 時間の感覚がゆがみ、10分が1時間のように感じることがある。
- 目が赤くなる、口が渇く、お腹が空く。
- 注意力や記憶力が低下し、物事に集中できない。
- 不安やパニックになったり、幻覚や妄想が出ることがある。
- 眠気やだるさを感じ、判断力がにぶる。
子供の症状
- からだが小さい子どもが誤って口にした場合、嘔吐や意識障害、呼吸が遅くなるなどの重い症状が出ることがあります。
- 興奮してじっとしていられない、または逆にぐったりして反応がにぶくなることがあります。
- 子どもは自分で症状を説明できないため、異変に気づいたらすぐに医療機関へ連れて行くことが重要です。
高齢者の症状
- 高齢者はバランス感覚が低下し、めまいやふらつきで転倒するリスクが高くなります。
- 心臓や肺に持病がある場合、大麻の影響で症状が悪化することがあります。
- 記憶力の低下やぼんやりした状態が長く続くことがあり、認知症と間違われることもあります。
原因
主な原因
- 好奇心や誘いから試しに使うことがきっかけの一つです。
- ストレスや不安を和らげたいという気持ちから使うことがあります。
- 友人や周囲の環境が使用を許容していると、使う機会が増えます。
- 快感や「ハイ」な感覚を求めて繰り返し使うことで依存に発展することがあります。
リスク要因
- 10代などの若い年齢で使うこと
- 家族に薬物依存や精神疾患の人がいること
- 本人が不安症やうつ病などの精神的な問題を抱えていること
- 周囲に大麻を使っている人がいること
- 慢性的なストレスや孤立感があること
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 大麻を使った後、激しい動悸や胸の痛み、呼吸困難がある。
- 意識がうすれたり、けいれんが起きたりした。
- 幻覚や妄想が続き、自分や他者を傷つけるかもしれない状況がある。
定期受診を予約すべき場合:
- 大麻をやめたいのにやめられない、または使う回数が増えている。
- 仕事や学業、家事、人間関係に支障が出ている。
- イライラや不安、気分の落ち込みが続いている。
- 妊娠や育児など、特別な健康管理が必要なときに使用してしまった。
診断
大麻による健康問題の診断は、医師があなたの話をじっくり聞き、体の状態や症状を確認することで行われます。薬物使用の状況について正直に話すことが、適切な支援を受けるために重要です。
行われる可能性のある検査
- 問診(使用頻度、量、使用期間、症状についての質問)
- 身体診察(脈拍、血圧、呼吸、目の状態などの確認)
- 尿や血液の検査(大麻の成分が残っていないかを確認するため)
- 心電図や胸部レントゲン(体への影響を調べるため)
診察で予想されること
診察では、初めに現在の症状や健康状態について質問されます。検査は体に負担が少ないものがほとんどです。診察の結果に基づいて、あなたの状況に合った支援や治療の計画を一緒に立ててもらえます。安心して相談してください。
治療
大麻の使用による問題は、特別な薬で治すというより、心理的な支援やカウンセリング、生活習慣の改善を中心に治療します。大切なのは、あなた自身が「やめたい」と思い、サポートを受けることです。
自宅でのセルフケア
- 使用をきっかけに誘ってくる人や場所を避ける。
- 使いたくなったときは、深呼吸をしたり、散歩をしたりして気をそらす。
- 睡眠時間をしっかりとり、規則正しい生活を心がける。
- 家族や信頼できる友人に気持ちを話す。
- カフェインやアルコールなど、気分に影響するものを減らす。
医療治療
医療機関では、認知行動療法という思考や行動のパターンを整える治療や、動機付け面接というやめる意欲を高める方法などが行われます。重症の場合は、専門の依存症治療プログラムや入院での集中的な支援が提供されることもあります。どの治療を受けるかは、医師と相談して決めてください。
手術が検討される場合
大麻の使用自体が手術の対象になることはありません。ただし、手術前に大麻を使用している場合は、麻酔の効き方や術後の回復に影響することがあるため、必ず医師に伝えてください。
この病気と共に生きる
大麻を使わない生活を送るには、1日単位での目標が効果的です。「今日は使わない」と決め、達成を積み重ねていきましょう。使いたい気持ちがあっても、その欲求は数分から数十分でおさまることが多いので、その場を離れる・水を飲む・体を動かすなどの方法を試してみてください。
生活習慣のアドバイス
- 毎日同じ時間に起きて、太陽の光を浴びる。
- 適度な運動(散歩、ジョギング、体操など)を続ける。
- スマホやゲームをやりすぎず、十分な睡眠をとる。
- ストレスをためないよう、趣味やリラックス法を見つける。
食事と運動
バランスの良い食事は、脳と体の回復を助けます。特に野菜や果物、たんぱく質を十分にとり、糖分や脂質をとりすぎないようにしましょう。軽い運動を毎日30分程度行うと、気分が安定し、睡眠の質もよくなります。
精神的健康と心の健康
大麻は、一時的に気分をよくするように見えても、長期的には不安やうつを悪化させることがあります。特に感受性の強い人では、パニック発作や幻覚が起こることもあります。気分が落ち込んだり、死にたいという気持ちが浮かんだりしたら、一人で抱え込まずに、すぐに医師や相談機関に連絡してください。
予防
大麻の問題は、正しい知識を持ち、誘われたときに断る力を身につけることで予防できます。「体に悪い」「法律で禁止されている」ことを理解し、ストレスに健康的な方法で対処することが基本です。
ワクチン
大麻を予防するワクチンはありません。
検診プログラム
定期健康診断や学校の健康相談で、薬物使用について専門家に相談することができます。自分に合った予防方法を知る機会として活用しましょう。
合併症
治療しない場合
- 依存症になり、日常生活や人間関係が崩れることがあります。
- 記憶力・集中力・判断力が長期的に低下する可能性があります。
- 不安症、うつ病、統合失調症などの精神疾患が悪化したり、発症のきっかけになることがあります。
- 妊娠中の使用が胎児の発達に影響を与えることがあります。
- 法律違反による逮捕や罰金などの社会的なペナルティを受けることがあります。
長期的な見通し
大麻の使用をやめれば、多くの症状は改善していきます。特に若い人や使用期間が短い人ほど、回復は早いと言われています。一人で頑張りすぎず、専門家のサポートを受けながら一歩ずつ進んでいけば、健康的な生活に戻ることは十分に可能です。希望を持ってください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年8月14日
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