睡眠中のうめき声(カタスレニア)について知ろう
概要
カタスレニアは、寝ている間に息を吐くときに「うー」という低い声でうめくように聞こえることがある、まれな睡眠の状態です。本人は気づかないことが多く、寝ている隣の人に指摘されて気づくことがほとんどです。病気というよりは「睡眠のくせ」に近いものですが、場合によっては受診のきっかけになることもあります。
重要な事実
- 息を吐くときに起こる音で、いびきのように吸うときの音とは違います。
- 本人が自分の声に気づくことはほとんどありません。
- 多くの場合、生命に危険はありませんが、周りの人の睡眠に影響することがあります。
カタスレニアはとてもまれな状態とされ、正確な頻度はわかっていませんが、100人に数人未満ではないかといわれています。
男性にやや多くみられるとされていますが、女性や子どもにも起こることがあります。年齢を問わず起こりますが、特に若い成人に多いという報告もあります。
症状
- 睡眠中に呼吸が30秒以上止まる。
- 顔色が青紫色になる。
- 呼びかけても反応しない。
- けいれんが起きる。
- ⚠日中に強い眠気があり、仕事や運転に支障がある。
- ⚠息を止めている時間が長く、相手が心配して何度も起こす。
- ⚠寝ているときに激しい息切れや胸の痛みがある。
一般的な症状
- 睡眠中に大きく息を吸ったあと、長く息を吐きながら「うー」という低い声を出す。
- 音は数秒から20秒ほど続くことがある。
- 特に深い眠りの時間帯に出現しやすい。
- ベッドパートナーが不快に感じる音量のこともある。
- 朝まで自分では何も覚えていない。
子供の症状
- 子どもでは、夜中や早朝の睡眠中に同じようなうめき声が聞かれることがあります。
- 大人と同様、本人は目を覚まさず、翌朝の記憶もないことが一般的です。
高齢者の症状
- 高齢者では、他の睡眠時の呼吸の問題(睡眠時無呼吸)と重なることがあるため、注意深く観察することが大切です。
- 認知症などの影響で睡眠のリズムが乱れている場合に、うめき声が目立つことがありますが、必ずしもカタスレニアとは限りません。
原因
主な原因
- はっきりとした原因はまだよくわかっていません。
- 脳の呼吸を調整する仕組みのわずかな乱れが関係しているのではないかと考えられています。
- のどの奥の空気の通り道が狭くなっていることが関与する場合もあります。
リスク要因
- 男性であること(やや多いため)。
- 眠不足や疲労がたまっているとき。
- 寝る前の飲酒。
- 他の睡眠障害(睡眠時無呼吸など)があること。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- ひどい息切れの症状が夜間に現れる。
- 日中に事故につながりそうな眠気がある。
定期受診を予約すべき場合:
- うめき声が毎晩のようにあり、周りの人の睡眠に影響している。
- 自分で気づかないうちに疲労感が続いている。
診断
医師は、睡眠中の様子や音を家族の方に詳しく聞くことから調べ始めます。必要に応じて、睡眠クリニックで一晩の検査を行い、脳波や呼吸、心拍などを記録します。
行われる可能性のある検査
- 睡眠ポリグラフ検査(一晩かけての睡眠検査)。
- 音声やビデオ記録。
- 呼吸の状態を調べるセンサーによる測定。
診察で予想されること
検査自体は痛みを伴いません。体にいくつかのセンサーをつけて、普段どおりに眠ってもらうだけです。検査では、うめき声がどの眠りの段階で起きるか、呼吸が止まっていないかなどを確認します。
治療
治療は、症状の程度や生活への影響によって異なります。多くは特別な治療をしなくても問題ないとされていますが、周りの人の睡眠を妨げたり、昼間の眠気が強い場合には、医師と相談しながら対応します。
自宅でのセルフケア
- 毎日だいたい同じ時間に床につく。
- 寝る前にアルコールを控える。
- 疲れをためないように、規則正しい生活を心がける。
- 寝室の環境を静かに整えて、ベッドパートナーの対応も相談する。
医療治療
医療機関では、睡眠中の呼吸を安定させるための機械(CPAPと呼ばれることもあります)を使うことがあります。これは医師が適切と判断した場合にのみ導入されるものです。特定の薬をすすめられることは、現時点では一般的ではありません。
手術が検討される場合
手術が必要になることはほとんどありません。のどや気道に構造的な問題が見つかった場合には、専門医が検討する場合もありますが、とてもまれです。
この病気と共に生きる
カタスレニアは本人にとって気づかないことがほとんどなので、診断されることで安堵される方もいます。ベッドパートナーには、この状態が一般的に無害であることを説明し、いっしょに睡眠の環境を整えていくとよいでしょう。
生活習慣のアドバイス
- 睡眠時間を十分に確保する。
- 寝室の空気を乾燥させない。
- ストレスをためない工夫をする。
食事と運動
特別な食事療法はありませんが、寝る直前の食べすぎやカフェインのとりすぎは睡眠の質を下げるため、控えましょう。日常的な適度な運動は、良い睡眠に役立ちます。
精神的健康と心の健康
自分の眠っているときの音が周りに迷惑をかけていないかと心配になり、不安を感じることがあります。そのようなときは、この状態が多くの場合、治療不要で無害であることを思い出してください。それでも不安が強い場合は、医師に相談して安心を得ることも大切です。
予防
カタスレニアそのものを予防する確実な方法はまだわかっていません。ただし、規則正しい睡眠習慣や、飲酒を控えることなどで、音が気になる症状を軽くできる可能性があります。
合併症
治療しない場合
- ベッドパートナーの睡眠不足。
- 本人の日中の眠気や疲労感。
- 社会生活への影響(合宿や旅行などで同室になる際の不安)。
長期的な見通し
カタスレニア自体が重い病気を引き起こすことはほとんどありません。時間がたつと自然に改善することもありますし、必要な場合にはCPAPなどの治療で症状が和らぐこともあります。心配しすぎずに、専門医に相談しながらつきあっていきましょう。
サポートを探す
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康に関する案内は国や地域によって異なります。このページは一般的な教育情報であり、お住まいの地域の指針、薬、診療と一致しない場合があります。心配な点はご自身の医師または医療提供者に相談し、地域の案内がある場合はそれに従ってください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
このトピックを名指しする指針はありません
このページには、このトピックそのものを名指しする健康ガイドラインや臨床の章は引用されていません。このページは一般的な教育と情報のみを目的としています。診断、治療計画、個人への医学的助言ではありません。ご自身の医師に確認し、その指示に従ってください。症状が重い、突然である、または心配な場合は速やかに受診し、緊急時は地域の緊急番号に電話してください。Ruqelo LLC は、この情報に基づく判断から生じる医学上または法律上の結果について責任を負いません。
最終更新: 2026年8月14日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。
Guidance may differ by country or region. Confirm local recommendations with a qualified healthcare provider.