高齢者とコレステロール
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
コレステロールは、血液の中にある脂質(脂肪)の一種です。私たちの体に必要なものですが、量が多すぎると血管の壁にたまって、血流を悪くすることがあります。特に「悪玉(LDL)コレステロール」が多くなると、心臓の病気や脳卒中のリスクが高まります。一方、「善玉(HDL)コレステロール」は、余分なコレステロールを回収してくれる働きがあります。
重要な事実
- コレステロールは体に必要な脂質ですが、量が多すぎると血管を詰まらせる原因になります。
- 悪玉コレステロール(LDL)が増えると、心臓病や脳卒中のリスクが上がります。
- 善玉コレステロール(HDL)は、余分なコレステロールを減らす働きがあります。
はい、高齢になるとコレステロールの値が上がりやすくなるため、多くの人が悩む問題です。
主に65歳以上の高齢者に多く見られます。特に食生活が乱れている方、運動不足の方、喫煙習慣のある方にリスクが高まります。
症状
- 急な胸の痛みや圧迫感がある
- 息が苦しくなった
- 突然、片方の手足や顔に力が入らなくなった
- 言葉がうまく話せなくなった
- ⚠胸の違和感が続く、または繰り返す
- ⚠めまいや立ちくらみが頻繁にある
- ⚠日常の活動で息切れがひどくなった
一般的な症状
- 高コレステロールそのものには、自覚症状がほとんどありません。
子供の症状
- 子どもの場合、遺伝性の病気(家族性高コレステロール血症)など特別なケースを除き、症状はほとんどありません。
高齢者の症状
- 高コレステロールが進行すると、血管が狭くなり、胸の痛み(狭心症)や息切れ、ふらつきなどが現れることがあります。
原因
主な原因
- 飽和脂肪酸(動物性脂肪など)の多い食事
- 運動不足
- 遺伝的要因(家族性高コレステロール血症など)
リスク要因
- 閉経後の女性(女性ホルモンの減少が影響)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 胸の痛みや息苦しさが急に起こった場合
- 片側の手足に麻痺や違和感がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 40歳以上の方は、年に1回の健康診断で血液検査を受けることをおすすめします。
- すでに高コレステロールと言われた方は、医師の指示に従って定期的に検査を受けましょう。
診断
血液検査でコレステロールの値を調べます。特に、悪玉(LDL)コレステロール、善玉(HDL)コレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)の数値を確認します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(脂質検査):空腹時の血液を採って調べます。
- 必要に応じて、動脈硬化の進み具合を調べる追加検査(頸動脈エコーなど)を行うこともあります。
診察で予想されること
検査は簡単な血液採取で、痛みはほとんどありません。結果は数日でわかります。医師から結果の説明と、今後の生活のアドバイスがあります。
治療
高コレステロールの治療は、まず生活習慣の改善が基本です。それでも値が下がらない場合には、薬を使うこともあります。治療の目標は、心臓病や脳卒中などの病気を防ぐことです。
自宅でのセルフケア
- バランスの良い食事を心がける(野菜・果物・魚を多く、脂肪の多い肉や加工食品は控えめに)
- 週に150分以上の有酸素運動(ウォーキングなど)
- 禁煙する
- 適正体重を維持する
- 飲酒は控えめに(日本酒なら1日1合程度)
医療治療
生活習慣の改善だけでは十分にコレステロールが下がらない場合、医師は薬を処方することがあります。代表的な薬の種類として、コレステロールの生成を抑える薬(スタチン系)や、腸からの吸収を抑える薬などがあります。薬の種類や量は、あなたの状態に合わせて医師が慎重に決めます。必ず医師の指示に従って服用してください。
手術が検討される場合
高コレステロールそのものに手術は必要ありません。しかし、動脈硬化が進んで血管がひどく狭くなったり詰まったりした場合には、カテーテル治療(バルーンやステントを入れる)やバイパス手術が必要になることがあります。これは非常にまれなケースです。
この病気と共に生きる
高コレステロールは、一度指摘されても生活習慣を変えることで十分コントロールできます。焦らず、できることから少しずつ始めましょう。
生活習慣のアドバイス
- 毎日30分程度の軽い運動(散歩など)を習慣にする
- ストレスをため込まないようにする(趣味や人との交流を大切に)
- 規則正しい生活リズムを保つ
食事と運動
食事は、揚げ物や脂身の多い肉を減らし、野菜、果物、大豆製品、魚を積極的に取りましょう。特に青魚(サバ、イワシなど)に含まれるEPAやDHAは善玉コレステロールを増やすと言われています。運動は、急に激しいことをせず、ウォーキングや水中運動など負担の少ないものから始めてください。
精神的健康と心の健康
高コレステロールと言われると、「心臓病になるのでは」と不安になるかもしれません。しかし、適切な管理をすれば大きなリスクは減らせます。必要以上に心配せず、できることに集中しましょう。不安が強い場合は、医師や看護師に相談してください。
予防
完全に防ぐことはできませんが、健康的な生活習慣を続けることで、高コレステロールになるリスクを大きく減らすことができます。特に食事と運動が重要です。
検診プログラム
40歳以上の方は、年に1回の健康診断で血液検査(脂質検査)を受けることをおすすめします。すでに心臓病や糖尿病などがある方は、医師の指示に従ってより頻繁に検査を行いましょう。
合併症
治療しない場合
- 動脈硬化が進んで血管が詰まりやすくなる
- 狭心症や心筋梗塞(心臓の血管の病気)
- 脳梗塞(脳の血管が詰まる)
- 末梢動脈疾患(足の血管の病気)
長期的な見通し
高コレステロールは、早めに気づいて適切に管理すれば、重い病気を防ぐことができます。生活習慣の改善や薬の治療で、コレステロール値を安全な範囲に保つことは十分可能です。希望を持って、一歩ずつ取り組んでいきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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