妊娠中のコレステロールについて
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
コレステロールは、血液中に含まれる脂質(脂肪)の一種です。妊娠中はホルモンの変化により、コレステロール値が自然に上がることがあります。通常は赤ちゃんの発育に必要ですが、値が高くなりすぎると健康に影響を与える可能性があります。
重要な事実
- 妊娠中はコレステロール値が通常より上がることがあり、特に後期に高くなります。
- 適度なコレステロールは赤ちゃんの細胞やホルモンを作るのに必要です。
- 極端に高いコレステロールは、妊娠高血圧症候群などのリスクを高める可能性があります。
はい、妊娠中のコレステロール値の変化はとても一般的です。多くの妊婦さんで、特に妊娠後期に値が上昇します。
主に妊娠中の女性に影響します。特に、もともとコレステロールが高めの方や、肥満、糖尿病、高血圧を抱えている方は注意が必要です。
症状
- 妊娠中に突然の激しい頭痛、視界のかすみ、目の前がちらつく
- みぞおちや右上腹部の激しい痛み
- 息切れや胸の痛み
- 意識がもうろうとする
- ⚠足や顔の急なむくみ
- ⚠体重が短期間で急に増えた
- ⚠血圧が高いと指摘された
一般的な症状
- 通常、高コレステロール自体には自覚症状がありません。
子供の症状
- この状態は妊婦さん自身の話であり、子どもに直接の症状はありません。ただし、母体のコレステロールが極端に高いと、赤ちゃんへの影響が出る可能性があるため、医師の管理が重要です。
高齢者の症状
- この内容は妊娠中の女性向けです。高齢者向けではありません。
原因
主な原因
- 妊娠中のホルモン(エストロゲンなど)の変化により、肝臓でのコレステロール産生が増える。
- 遺伝的にコレステロールが高くなりやすい体質。
- 食事の影響(脂肪分の多い食事をとりすぎると上昇しやすい)。
リスク要因
- 妊娠前からコレステロールが高かった
- 肥満(BMI 25以上)
- 糖尿病や妊娠糖尿病
- 家族に高コレステロールや心臓病の人がいる
- 35歳以上の妊娠
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状が現れたら、すぐに119番に連絡してください。
定期受診を予約すべき場合:
- 妊娠初期の血液検査でコレステロールを測定してもらいましょう。
- 妊娠中は定期的な健診で血圧や尿検査も行われます。医師の指示に従って通院してください。
診断
コレステロールは血液検査で調べます。妊娠中は通常、初回の健診で脂質検査(LDL、HDL、中性脂肪など)が行われます。
行われる可能性のある検査
- 空腹時の血液検査(総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)
- 血圧測定
- 尿検査(たんぱく尿の有無を確認)
診察で予想されること
検査は妊婦健診の一部として行われます。採血の際に腕をしっかり押さえられる程度で、痛みはほとんどありません。結果は通常1~2週間でわかります。医師から値について説明を受け、必要に応じて生活習慣のアドバイスや追加の検査があります。
治療
妊娠中の高コレステロールの治療は、まず生活習慣の改善が基本です。薬を使う場合は、胎児への影響を考慮して慎重に選ばれます。
自宅でのセルフケア
- バランスの良い食事を心がける(野菜、果物、全粒穀物、魚を多くとり、脂っこい食品や甘いお菓子を控える)
- 適度な運動(医師に相談した上で、散歩やマタニティヨガなど)
- 体重増加を適正範囲に保つ
- ストレスをためない(リラックスする時間を作る)
- 禁煙・節酒(妊娠中は飲酒を避ける)
医療治療
医師は、食事や運動だけではコレステロールが下がらない場合、妊婦さんと赤ちゃんに安全と考えられる薬を検討することがあります。ただし、妊娠中に使える薬は限られており、医師の指示のもとで慎重に使用されます。自己判断で薬を飲んだり中止したりしないでください。
手術が検討される場合
妊娠中のコレステロールに対して手術が行われることはありません。
この病気と共に生きる
妊娠中は毎日の生活の中で、食事や運動に少し気をつけるだけでコレステロールを管理できます。無理のない範囲で習慣を取り入れましょう。
生活習慣のアドバイス
- 脂質の多い肉の代わりに魚や鶏肉(皮なし)を選ぶ
- 揚げ物よりも蒸す・茹でる・焼く調理法を選ぶ
- 間食はナッツや果物にし、ケーキやスナック菓子は控えめに
- 毎日20~30分の軽い運動(ウォーキングなど)を心がける
- 十分な睡眠をとり、ストレスをためない
食事と運動
日本産科婦人科学会や厚生労働省の「妊産婦のための食事バランスガイド」を参考に、主食・主菜・副菜をそろえた食事をとりましょう。特に、食物繊維(野菜、豆類、海藻)を積極的にとるとコレステロールの吸収を抑えられます。運動は医師に相談の上、ウォーキングやマタニティスイミングなどの有酸素運動がおすすめです。
精神的健康と心の健康
検査結果でコレステロール値が高いと言われると、赤ちゃんや自分の健康が心配になるかもしれません。不安は自然な気持ちですが、ほとんどの場合は問題なく対応できます。気持ちがつらいときは、パートナーや家族、助産師、医師に相談してください。
予防
完全に予防できるわけではありませんが、妊娠前から健康的な体重を維持し、バランスの良い食事と適度な運動を心がけることで、極端な高コレステロールを防ぎやすくなります。
ワクチン
該当しません
検診プログラム
妊娠初期の血液検査でコレステロール値がチェックされます。リスクが高い方には、妊娠中期や後期にも再検査が行われることがあります。
合併症
治療しない場合
- 妊娠高血圧症候群(妊娠中に血圧が高くなる)
- 妊娠糖尿病
- 早産のリスク上昇
- 赤ちゃんの発育に影響が出る可能性
長期的な見通し
妊娠中のコレステロール上昇は多くの場合、出産後に自然と元の値に戻ります。適切な管理と医師のフォローアップを受ければ、ほとんどの妊婦さんと赤ちゃんは健康に過ごせます。心配なことは何でも担当医に相談し、安心して妊娠期間を過ごしてください。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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