Chronic kidney disease stages overview
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)とは、腎臓の働きが数か月から数年かけて徐々に低下していく病気です。腎臓は血液中の老廃物をろ過して尿として排出する役割を担っています。この病気は初期には自覚症状がほとんどなく、検査で偶然見つかることが多いです。ステージ1から5まであり、進行すると人工透析や腎移植が必要になります。
重要な事実
- 糖尿病と高血圧が主な原因です。
- 初期は無症状でも、血液検査や尿検査で発見できます。
- 早期発見・早期治療で進行を遅らせることができます。
慢性腎臓病は日本でも増えており、成人の約8人に1人が該当すると言われています(厚生労働省の調査より)。特に中高年に多く見られます。
高血圧や糖尿病がある方、腎臓病の家族歴がある方、高齢者に多く見られます。また、喫煙や肥満もリスクを高めます。
症状
- 急激な息苦しさ
- 意識がもうろうとする
- けいれん
- 尿が全く出なくなる
- ⚠むくみが急に悪化した
- ⚠血圧が非常に高い
- ⚠吐き気や嘔吐が続く
- ⚠だるさがひどい
一般的な症状
- 初期にはほとんど症状がありません。
- 進行すると、むくみ(浮腫)、疲れやすさ、食欲不振、尿の泡立ち、夜間の頻尿などが現れることがあります。
子供の症状
- 小児では成長の遅れ、貧血、多飲多尿、むくみなどが見られることがあります。注意深い経過観察が必要です。
高齢者の症状
- 高齢者では症状が非典型的で、全身の倦怠感、認知機能の低下、食欲低下などが目立つことがあります。また、薬の影響を受けやすくなります。
原因
主な原因
- 高血圧(腎硬化症)
- 慢性糸球体腎炎
- 多発性嚢胞腎
リスク要因
- 糖尿病・高血圧の家族歴
- 脂質異常症
- 尿路感染症や前立腺肥大による尿のつまり
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- むくみが急に悪化した
- 息苦しい
- 尿量が急に減った
- 血圧が高い
- 意識がぼんやりする
定期受診を予約すべき場合:
- 年に一度の健康診断で尿検査や血液検査(クレアチニン、eGFR)を受けることが大切です。
- 糖尿病や高血圧の治療中の方は定期的に腎機能をチェックしましょう。
診断
血液検査で血清クレアチニン値を測定し、eGFR(推算糸球体濾過量)を計算します。尿検査でたんぱく尿の有無を調べます。腎臓のエコー検査で形や大きさを確認することもあります。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(クレアチニン、eGFR)
- 尿検査(たんぱく尿、潜血)
- 画像検査(腎エコー、CT)
- 場合により腎生検
診察で予想されること
診断には複数の検査が必要です。結果に基づいて医師がステージを判定し、治療方針を決めます。検査前の準備は特に必要ありませんが、食事制限がある場合は指示に従ってください。
治療
治療の目的は腎機能の低下を遅らせ、合併症を予防することです。原因となる病気(糖尿病、高血圧など)の管理が基本となります。ステージに応じて食事療法や薬物療法、最終的には透析や腎移植の選択肢があります。
自宅でのセルフケア
- 減塩(1日6g未満を目標)
- たんぱく質の適正摂取
- 水分バランスの調整
- 適度な運動
- 血圧と血糖の自己管理
医療治療
高血圧にはアンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬など、腎保護作用のある降圧薬が使われます。糖尿病には血糖コントロールを良くする薬が用いられます。貧血には赤血球造血刺激因子製剤、骨代謝異常には活性型ビタミンD製剤などが考慮されます。これらの薬は医師の指示のもとで使用します。
手術が検討される場合
末期腎不全(ステージ5)では、血液透析・腹膜透析の準備や腎移植が治療の選択肢となります。移植は適応があれば検討されます。
この病気と共に生きる
毎日の血圧測定と体重管理、食事療法の継続が大切です。医師の指示に従って通院し、薬をきちんと服用しましょう。疲れを感じたら無理せず休むことも重要です。
生活習慣のアドバイス
- 定期的な運動(ウォーキングなど)
- ストレス管理
- 十分な睡眠
食事と運動
栄養バランスの良い食事を心がけ、塩分を控えましょう。たんぱく質やカリウム、リンの制限が必要な場合もあります。管理栄養士と相談しながら、自分に合った食事計画を立てましょう。運動は医師に相談したうえで、無理のない範囲で行ってください。
精神的健康と心の健康
慢性腎臓病は長く付き合う病気です。食事制限や治療の負担から不安やストレスを感じることがあります。医療者や家族に気持ちを話したり、同じ病気の患者会で交流することも助けになります。
予防
完全に予防することは難しいですが、健康的な生活習慣(適切な食事、運動、禁煙、節酒)や、高血圧・糖尿病の早期発見と治療でリスクを減らせます。年に一度の健康診断で腎機能をチェックしましょう。
ワクチン
腎機能が低下している方は感染症にかかりやすくなるため、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種を検討すると良いでしょう。医師に相談してください。
検診プログラム
健康診断での尿検査と血液検査(クレアチニン、eGFR)が一般的なスクリーニングです。高リスクの方は定期的に検査を受けましょう。
合併症
治療しない場合
- 末期腎不全(尿毒症)
- 心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中)
- 骨代謝異常(腎性骨異栄養症)
- 電解質異常(高カリウム血症)
長期的な見通し
慢性腎臓病はゆっくり進行する病気ですが、早期発見と適切な治療で進行を遅らせることが可能です。ステージが進んでも透析や移植などの治療選択肢があります。医師とよく相談し、前向きに治療に取り組むことが大切です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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最終更新: 2026年7月17日
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