血のめぐり(循環)の治療:選択肢と基礎知識
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
血のめぐり(循環)とは、心臓が血液を全身に送り出す流れのことです。血液には酸素や栄養が含まれており、体のすみずみまで届ける役割があります。この流れが悪くなると、心臓や血管の病気につながることがあります。
重要な事実
- 血のめぐりは心臓と血管(動脈・静脈)を中心とする循環器系で維持されています。
- 血のめぐりの問題は動脈硬化や血の塊(血栓)などで起こります。
- 治療は薬だけでなく、生活習慣の改善や手術など、組み合わせて進められます。
はい、とてもよくあるものです。加齢とともに血管は硬くなりやすくなるため、血のめぐりの問題は多くの人に見られます。
高齢者に多く見られますが、生活習慣や持病によっては若い人でも起こることがあります。男性では働き盛りの年代でも見られるほか、女性では閉経後に増える傾向があります。
症状
- 胸の強い痛みや圧迫感が5分以上続く
- 急に息が苦しくなり、座っていられない
- 突然、片方の顔が下がる・腕に力が入らない・ろれつが回らない(脳卒中のサイン)
- 意識が薄れる、または突然倒れる
- ⚠普段よりひどい息切れが続く
- ⚠足や腕の急な痛みや腫れ(赤みを伴う)
- ⚠熱があり、動悸や胸痛がある
- ⚠血の塊を伴うような激しい咳や血痰
一般的な症状
- 胸の痛み、圧迫感、締め付けられる感じ
- 動くと息切れがする
- 足がだるい、痛い、むくむ
- 冷えやしびれ(手足)
- 疲れやすい
- めまいや失神
子供の症状
- 疲れやすさ(遊びたがらない)
- 運動で息切れする
- 失神や胸の痛みがある(時と場合による)
- 食欲がない、成長がゆっくり
高齢者の症状
- 足の痛みやしびれ(歩くと出る・休むと楽になる)
- めまいやふらつき
- 物忘れや意識がぼんやりする
- むくみ(特に脚や足首)
原因
主な原因
- 動脈硬化(血管が硬くなり、内側が狭くなる)
- 血管の中に血の塊(血栓)ができる
- 心臓の筋肉のポンプ機能が弱くなる
- 心臓の弁(血液を一方向に流すためのふた)がうまく働かない
- 不整脈で血液の流れが乱れる
リスク要因
- 高コレステロール(脂質異常症)
- 運動不足
- 塩分のとりすぎ
- 家族に循環器の病気がある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 胸の痛みや圧迫感がある
- 急な息切れ、めまい、失神がある
- 顔・手足の片側に力が入らない、またはしびれがある
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で血圧・血糖・コレステロールの異常を指摘された
- ふくらはぎを歩いたときに痛む
- 脚や足首のむくみが続く
- 血のめぐりの薬を飲んでいるが、症状が気になる
診断
医師が問診(症状の聞き取り)と聴診を行い、血圧測定や胸部X線、心電図などの基本的な検査をします。その結果に応じて、さらに詳しい検査を追加することがあります。
行われる可能性のある検査
- 心電図(心臓の電気的な動きを調べる)
- 心臓エコー(超音波で心臓の動きや弁の状態を見る)
- 血液検査(心臓や血管に負担がかかっていないか調べる)
- 運動負荷試験(動いているときの心臓の反応を見る)
- CT・MRI(血管や心臓の形を詳しく見る)
- 心カテーテル検査(細い管を血管に入れて、血流や圧力を調べる)
診察で予想されること
診察から検査まで、すべてを行っても短時間で終わることがほとんどです。一部の検査には体への負担がありますが、医師がその都度説明してくれます。結果聞き、治療方針を一緒に決めていきましょう。
治療
治療は、原因となる病気や症状の強さによって選びます。生活習慣の改善を基本に、薬による治療、さらに必要な場合はカテーテル治療や手術を組み合わせて進めます。
自宅でのセルフケア
- 有酸素運動(歩く・軽いジョギングなど)を医師の許可のもとで続ける
- 禁煙する
- 減塩を心がける
- ストレスをためないようにする
- 睡眠を十分にとる
- 体重を適正に保つ
医療治療
医師は、血圧やコレステロール、血糖を下げる薬や、血液の流れをよくする薬(抗凝固薬や抗血小板薬など)を処方することがあります。どの薬も医師の指示に従って飲むことが大切です。また、血管の狭い部分を広げるカテーテル治療や、バイパス手術、心臓弁の修復・置換、ペースメーカーなどの手術が検討されることもあります。
手術が検討される場合
血管が強く狭くなっていて薬が効きにくい場合や、心臓の弁に強い障害がある場合は、その状態に合わせて手術やカテーテル治療が選ばれます。緊急の場合と、計画的に行う場合があります。
この病気と共に生きる
血のめぐりの治療は、長く続くことが多いものです。通院を続け、自分のからだの状態と向き合いながら、生活のペースを作っていくことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 毎日無理のない範囲で体を動かす
- 禁煙・受動喫煙の回避
- 規則正しい睡眠と休憩
- ストレスを発散する習慣をつくる(散歩・趣味・人との会話など)
- 血圧や体重を家庭でも測って記録する
食事と運動
食事は野菜や果物、魚を中心に、塩分は控えめに(1日6gを目標にする例もあります)、脂肪は質のよいものを適量にしましょう。運動は医師から許可が出れば、1日20〜30分のウォーキングなどの有酸素運動を始めるとよいです。運動中に胸痛や息切れがあればすぐに休み、医師に伝えてください。
精神的健康と心の健康
症状や治療について不安や心配を感じるのは自然なことです。無理に我慢せず、家族や友人、医療者に話しましょう。気分が落ち込み続ける、眠れないといった場合は、早めに相談することが勧められます。
予防
多くは生活習慣の改善で予防・進行予防が可能です。特に、血圧、血糖、脂質の管理と禁煙は重要です。定期的な健康診断を受けて、自分の数値を知ることが出発点になります。
ワクチン
インフルエンザや肺炎の予防接種は、感染症による心臓や血管への負担を減らすため勧められることがあります。かかりつけ医に相談しましょう。
検診プログラム
血圧測定と血液検査は、循環器の病気の早期発見に役立ちます。健康診断のほか、職場や自治体の検診でも受けられるため、結果に異常があれば早めに医療機関を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 心筋梗塞(心臓の血管が詰まる)
- 脳卒中(脳の血管が詰まる・破れる)
- 狭心症(胸痛が繰り返し起こる)
- 下肢の血流低下(歩行困難や潰瘍、最悪の場合は切断)
- 心不全(心臓のポンプ機能が低下)
- 腎障害(腎臓の血流が悪くなる)
長期的な見通し
血のめぐりの病気は、適切な治療を続けることで、多くの場合、進行を抑えたり、症状を大きく改善したりすることができます。治療とともに毎日の生活を工夫すれば、安心して仕事や趣味、家族との時間を楽しむことができます。ひとりで悩まず、医療者と一緒に一歩ずつ進めていきましょう。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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